ホットペッパー掲載料値上げは妥当。だって美容室はリクルートの大切なお客様だから。




昨日ホットペッパーのブログはマジないわ〜ヒドイわ〜みたいな記事を上げました。

そろそろリクルートから怒られるかもしれません。

美容師さんたちにはシェアもされてにわかに話題になっていたようです。

まだ読んでない方は↓下のリンク↓からどうぞ。

なんでホットペッパーのブログを美容室が頑張って書いてるの?意味ないし消されるよ?
突然ですが… 東京都のホットペッパー加入件数をご存知ですか? 東京都のホットペッパー登録件数 正解は5659件 東京都には現在21...

様々な意見をもらい、そこからまた見えてきたものがあるので追記というかなんか思うことを書こうと思います。

だけどホットペッパーネタはシリーズ化はしません。

これで最後です。

ただのjunkuwabara的、美容師業界の考察です。

ホットペッパービューティーは超凄い

別にリクルートから変な圧力がかかったから書いてるわけではないですよ(笑)

単純にホットペッパーってすごすぎるんですよ。

僕みたいな一般人が太刀打ちできるような存在ではそもそもありません。

ホットペッパーが美容師業界にもたらしたものは主に3つ。

  1. ネット予約システムを導入
  2. 新しい集客ルートの確立
  3. サロンボードで管理

これらは革命と言えるでしょう。

今でこそラインとかありますが、電話での予約か飛び込みが一般的だったところにネット予約というものを打ち出したわけですから。

それに集客方法もチラシ→ネットに、顧客管理とか予約管理も紙→パソコンに。

時代の流れがそうだから、成るべくして成ったとは思います。

でもですね、ひとつだけ間違いなく言えるのが、たぶんホットペッパーがなかったら美容業界は未だにあんまり変わってなかったと思います。

そして美容業界に参入してきたIT企業は楽天をはじめとしていくつかありますが、リクルートはぶっちぎりで結果を出しています。

どのくらいぶっちぎりかというと、ウサイン・ボルトとアラサーのオッサンが100m競争した結果くらいぶっちぎりです。

だからすごいのです。

ホットペッパーに登録してる美容室数がそれを物語っています。

ホットペッパーのデータ毎月更新

ホットペッパーのデータ。毎月更新されてます。

ヘアサロン数だけで3万件を超えています。

田舎ではまだまだ利用が難しいと思うので、主に大中規模の都市部や主要駅周辺に集中しているはずです。

ホットペッパービューティーの集客力の減退はなぜ起きたか

ここ1年くらいですが、多くの美容室オーナーさんやスタッフの方の声を聞く機会がありました。

みんながみんなとは言いませんが、ホットペッパーやってる方は口々に言いました。

『ホットペッパーは集客コストがかかる。契約プランの値段の割に新規が来ない。』

つまり結果がでにくくなったよ…と。

中には逆のことを言う人もいました。

『最低額のプランなのに月に数名来てくれるからありがたい』

この差はエリアやそのエリアごとのお店の数によりますが、一体ナゼなのでしょうか?

出にくくなった理由は2つあると思います。

  1. ヘアサロン登録数が増えたため
  2. ホットペッパー内で激安店が増えたため

単純な話、登録数が多くなれば来るわけないんです。

あるエリアにてホットペッパービューティーに登録するサロンが10件あったとします。

[○○(エリア) 美容室]と検索した場合こうなりますよね。

【そのエリアで検索した人の数÷10(店舗数)】

じゃあそれが30件になったら?50件になったら?

という話です。

そしてもう1つは近年広がってきてる業務委託サロンが、とにかく安いからなんですよね。

クーポン云々じゃなくて、元からマジ激安。

※安くできるワケとかは長くなるのでここでは割愛。業務委託サロンって何?という方は美容師と転職とお金の話を参照のこと。

その業務委託サロンはだいたい上位に表示されます。

たとえ高い掲載プランでも、似たようなところなら激安店に行きますよそりゃ。

激安は消費者にとって選ぶ中でとても大きな基準になります。

極端なこと言えば立地最悪、スタイル写真0、ブログ0、スタッフ情報0でもカットカラー1000円ならきっと人は行きます。




値上げは当然起きる。経営者なら誰でもそうする。

美容師さんの反感買うかもしれないんですが…

気にせず書いてみることにします。

ホットペッパーはちょこちょこ値上げしてきましたよね。

その度ネット上ではいろいろ不満が噴出するのですが、僕の個人的な意見としては『まあそりゃしますよね…』って感じでした。

あり得ないですが、もし僕がリクルートの上層部でホットペッパービューティーに口出しできる立場なら、絶対値上げします。

なぜなら…

登録数が増えるということはこういう事。

さっきの話ではないですが、あるエリアにてホットペッパービューティーに登録するサロンが10件あったとします。

[○○(エリア) 美容室]と検索した場合せいぜい2ぺージ以内には表示されるはずです。

なので10件目までユーザーが見てくれる可能性は非常に高く、契約プランも
その10件で差をつける必要はないでしょう。

むしろ全体的に安くしといてその人たちが離れていかないようにするはずです。

ところがエリアに美容室自体が増え、結果として登録する件数が増えて50件になったとしましょう。

そうすると流石にユーザーは全てに目を通しません。

ホットペッパーとしてはどうにかして甲乙つけないといけなくなりますよね。

答えはかんたんです。

お金しかありません。

これで『多く払ってくれたら、上に表示させますよ=お客さんたくさん集めますよ』が成り立ちますね。

仮にですが、上から1〜10は月々10万円、11〜30は月々5万円、31〜50は月々1万円でバランスが取れたとしましょう。

ようは『たくさん払うから集客したい!』って人と『中くらいのプランにするから月2〜3人は来店してほしいなぁ』って人と『安くしたいから最悪サロンボードがつかえたらいいかな』という感じで目的や価値観ごとに利用者が分けるわけです。

ところがこれで終わらないから今の日本はすごい。

美容室はどんどん増えていきます。

今度は美容室登録数が50件から100件に増えてしまったとします。

当然それだけお客さんを分散されてしまったら、高い契約プランを作って美容室をランク上位にしたとしても、集客できなくなってしまいます。

『今まで来てたのに来ないじゃないかあああああ!!!』

という事になりますよね。

するとホットペッパーには高いお金を払ってる美容室から苦情が来ます。

『金だけとって集客できないなんて!ひどい!』って。

はい、もしあなたがホットペッパービューティーの責任者だったらどうしますか?

…。

…。

答えはいろいろかも知れません。

…。

僕ならですよ。

値上げします。

というかそれしかありません。

【美容室を検索するユーザー数】と【登録してる美容室数】

のバランスが崩れているからこういう事が起きるわけですよね。

じゃあバランスを取り直すしかありません。

ホットペッパーは【美容室を検索するユーザー数】を増やすことはできません。

じゃあどうするかと言ったら【登録してる美容室数】を減らすしかないじゃん…と。

厳密に言うとCMとか広告をうって、電話で予約するという概念の人にネット予約をアピールして、結果としてユーザーを増やしているはずです。

だけどそこには当然コストがかかりますよね。

リクルートは大企業ですので他の事業でコストを賄えるとしても、そこの広告宣伝費は顧客である美容室様から頂きたいのが本音。

だから値上げして利益はキープしつつも数を減らしていくのは当然の流れではないかと僕は思います。

文句が出るのもわかっていて値上げに踏み切ったのでしょう。

値上げしたことない人にはこの気持ちはわからないかもですが。

怖いもんです。

でもそれは、大切にしたい顧客がいる故なのかな…って思います。

ホットペッパーの値上げ

ホットペッパーの値上げ…

実は値上げを美容室で例えてみるとすごくわかりやすい

例えばあなたの美容室がエリアに1つしかないタイプの美容室だったとします。

じゃあ仮に特殊なヘッドスパスキルをあなたがもっていて、そこに魅力を感じた人が来店してくれる店です。

エリアには競合もいなく、毎日溢れるほどのお客さんが来てくれるようになりました。

しかしあなたの体は1つしかありません。

スタッフを雇って別の店舗を作っても顧客は『あなたしかだめなの』と言ってきます。

スタッフも育たない、自身の休みもない、時間もない、常連さんはいつもおまたせし、10年通ってくれてるお客様の予約はお断り…

『それでも自分なら絶対に値上げなんてしない!』

と言い切れますか?

『頑張れば何とかなる』『他のスタッフで納得してもらう』という人もいるのはわかってます。

でもやはり“あなたにやってもらいたいの!”と言ってくれる人に対して“どーしても自分でやってあげたい”と思った場合にはどこかで線を引かないといけないのかもしれません。

『ヘッドスパ3000円→6000円に値上げをします。すいません、』

そうやって線を引くと、高いと思う人は来なくなりますし、それでもあなたに!って人は来るのでしょう。

結果として客数が減っても利益は値上げしたぶん残りますし、空いた時間を使ってこれまでできなかったことをし、顧客の満足度を上げることができるのかもしれない。

本当に大切なお客さん、自分のことを大切に思ってくれるお客さんのために時間を使えるかもしれない。

僕はそんな値上げだったらやるべきだと思いますし、いつかそんな時が来たらそうします。

ホットペッパーの値上げもそれと同じじゃないのかなと僕は思います。

価値を売っているという点では僕ら美容師と同じ

なぜ美容師が生きていけるのか?

それは一般の人ができない技術や知識に対して価値を感じてもらいお金を払ってもらっているから。

言い換えると、自分で髪が切れない、染めることができない人が、僕らにそれをお願いする対価としてお金を支払うから。

これが商売と言うものですよね。

テレビを1つ売るのもそう、りんごを1つ買うのもそう、技術や知識といったものを売るのもそう。

売り手と買い手の関係がそこにはあるわけです。

では美容室とホットペッパーはどうか?と考えてみます。

美容室は自分でホームページが作れない、WEB集客ができない、もしくはできても上手くいかないからホットペッパーにお願いして、その対価としてお金を払っているわけですよね。

できてたらどう考えても必要ないです。

大前提としてこれがあります。

【ホットペッパー】のお客さんは【美容室】

決して逆ではない。

美容室が10万円払ったとしたら、ホットペッパーが定める10万円分のサービスを受けることができます。

美容室が20万円払ったとしたら、ホットペッパーが定める20万円分のサービスを受けることができます。

美容室が30万円払ったとしたら…

では美容師で例えてみます。

美容室のお客さんが6000円払ったとしたら、普通のカラーリングをします。

7000円払ったとしたら、ちょっといいトリートメントをプラスします。

8000円払ったとしたら、すごくいいトリートメントをプラスします。

9000円払ったとしたら…

となりますよね。

こちらが定める価値を受けてくれた分だけお客さんには支払ってもらう。

当然のことですよね。

「嫌なら払わなくていいんですよ…」

「タダでは無理です。価値を決めるのはこちらですよ…」

この気持ちは美容師であればわかると思います。

これがサービス業だからです。

サービスでお金をもらえるようになるにはそれ相当の時間やお金を使って修行せねばなりません。

それがなけりゃシロートと一緒です。

お金なんかもらえません。

リクルートがホットペッパーを集客出来るウェブ媒体として育てた過程は、アシスタントが努力や勉強をしてスタイリストになった過程と同じではないのでしょうか。




しかし高いお金をとってる割にはサービスが微妙…

僕の本音ですが、そりゃ集客できるならホットペッパー加入したいです。

でもホットペッパーはクッソ高いんですよね。

僕には月何十万円広告費払うとか無理ゲーすぎなのでアホらしくてやってません。

厳密にはできません。

だからこんなわかったようなこと書いてますが、値上げしようがしまいが正直どっちでも良いです。

ただ。

元いた会社ではやっていましたし、いろいろ相談に来てくれたりする美容室オーナーさんを始め、僕の友達やシェアサロンコミュニティ、サロカリのメンバーでも登録している人はたくさんいます。

そういう周りの声を聞いていると…

不満めっっっっっっっっっちゃ多い

さっきも言ったように技術やサービスに対してそれに見合うお金がいくらか相場はわかりません。

新興サービスならなおさらその価値は伝わりにくいでしょう。

だからホットペッパーの掲載プランの料金が高いとか安いとか適正かどうかなんて誰にもわからないし、それはリクルートが決めることなんですよね。

美容室でもそうじゃないですか。

お客さんが『あんたのカットは2000円ね』とかって決めないですよね。

リクルートが決めたもんだから、その値段が適正なんだろうけど、その金額に見合ったサービスを美容室側が受けてないとめっちゃ感じている。

だから不満が出る。

高いんだからちゃんとやってよ…みたいな。

なんで金も払って労力使わないといけないんだよ…みたいな。

例えば昨日僕がdisったブログ機能なんて酷いもんです。

リンクを貼れないなどの制限も多く、SEO対策になるわけでもなく、ホットペッパー都合でサラッと消されたりする。

なのに営業担当は『ブログ書いてくださいね。そしたら集客できますよニコ』とけしかけてくる。

 

あとはトラブルの対応なども悪いと…。

様々な不満はあれど、すでにホットペッパーは美容業界になくてはならない存在になってしまってるだけに、美容室側も強くは言えないのが現状なのでしょう。

しかし、金払ってるんだから親身になってくれ…ってのも難しいところですよね。

美容師もお客さんに対して”どこまで親身に”なればいいかはわかりませんよね。

例えばお客さんに『サロンと家の送迎して』とか『ちょっと買い物行きたいから子供見てて』とか言われたらどうしますか?

サービスもどこまでがサービスなのか…っていう人それぞれのモノサシで変わりますよね。

それと一緒で、ホットペッパーからしたら『ブログなんかの面倒まで見られないっすよ…』みたいなのがあるのかもしれません。

結局のところリクルートに頼りすぎがいけないのかも…

美容室でカット1万円のところに行ったけど不満があったとします。

飲食店で1500円のラーメンを食べたけど不味かったとします。

“そしたらもう行かないですよね?”

かんたんな話、不満があれば【もう行かない】【もう辞める】っていう選択肢が普通はあるはずです。

ホットペッパーも最初にどう言われたとか、契約がどうとかはわかりませんが1度掲載したら辞められないわけはないので、早い話嫌なら辞めちゃえばいいじゃんって普通ならなると思います。

でもそうならないわけです。

よくホットペッパー依存がうんちゃら言う人がいるんですけど、依存してるとかそんな事はどーでもよくて、単純に“それ以外のサロン運営や集客方法を探そうとしてないだけ”みたいなところに問題があるのかもしれません。

『え、SEOってなに?』『ホームページってどうやって作るの?』『ランディングページって?』『ネット予約ってホットペッパー以外でもできるの?』『ブログってどうやって作るの?』『ウェブ集客って?』『ライン@ってどうやって登録するの?』『インスタグラムって何投稿すればいいの?』『ワードプレスってなに?』

・・・。

『あーもう!ぜんっぜんわからない!めんどくせえ!よしホットペッパーに助けてもらおう!』

というようななんかある種投げやり感があるような気もします…。

だからお金は払うもののホットペッパーのサービスが悪いと不満はでるし、値上げすればムカつくのかなって。

結局のところ…

集客=ホットペッパー

サロンのウェブ=ホットペッパー

予約=ホットペッパー

顧客へのアプローチ=ホットペッパー

顧客予約管理=ホットペッパー

割引などの顧客サービス=ホットペッパー

みたいなのがたぶん良くない気がします。

本来なら…

集客=ホットペッパー、チラシ、口コミ、ブログ、SNS

サロンのウェブ=ホットペッパー、自社HP、ブログ、SNS

予約=ホットペッパー、ライン、SNS、電話

顧客へのアプローチ=ホットペッパー、ライン、SNS

顧客予約管理=ホットペッパー、カルテアプリ

割引などの顧客サービス=ホットペッパー、ライン、ブログ

みたいな感じにするべきなのかなーなんて。

だってサロンの運営をすべて他社に丸投げとかどうなんだろうと思います。

いやなんかこんなん言うと美容室オーナーさんに怒られるかもしれないですが…

まとめ

長くなってしまいました。

悪い癖。

まとめると僕はリクルート、ホットペッパービューティーはすごいと思います。

最初にも書いたとおり、僕のような一般人がいくら吠えようが、逆立ちしようが勝てるわけありません。

ただ、美容師の足元見てる感はめっっちゃあるような気はしますよね。

だからみんな何かと頭にくるんでしょうね。

ただですね、不満があるのならとりあえずグーグルで[ブログ 作り方]とか[ネット予約 無料 やり方]とか[顧客管理 アプリ]とか調べてみて、辞める方向で動きはじめたらいいのかもしれません。

もちろん不満がなければそのままホットペッパーに任せていたらいいわけです。

リクルートも僕ら美容師も自分でできない人に対して自分の技術や知識や経験を売っているわけですから、できる人にまであーだこーだ言いません。

だからとりあえず自分で出来るようになってしまえばいいだけの話なのかも。

最後に…これだけ書きまくってますけど僕はホットペッパーが良いとか悪いとはわかりませんし、どっちとも思ってません。

もちろん登録してる美容室に対しても良いとも悪いとも思ってません。

ただ…どうせ同じ世界で仕事をしているわけなのでお互いに都合のいい存在になり、もう少しうまいこと仲良く共存できたら1番いいのかな〜とか思います。

なんかいろいろ勝手に考察すいません。