おすそ分け予約について。仕事で僕がギブアンドギブをしている理由。




カルピスが飲める美容室と料金設定変更に伴い、おすそ分け予約ってやつも始めることにしました。

ビールが飲める美容室をもうやめます。ごめんなさい。
突然でびっくりさせてしまうと思うのですが… 本日限りで"ビールが飲める美容室"を辞めることになりました。 厳密に言うと生まれ変わる...

なんか最近店とか仕事のことばっかですいませんね。

これ書き終わったらまたつまらねえ旅日記を書いていこうかなと思います。

先日常連さんの男の子が髪切りに来てくれました。

初めてカットにきてくれたのはもう1年以上前。

その時はまだ高校生だったのにもうすぐ大学2年生でサークルを引っ張っていく立場になるのだそう。

なんかすごい大人っぽくなったなーなんてしみじみ思っていたわけです。

そんで、今回彼に僕からプレゼントをしました。

WAX。

髪質が癖で広がりやすいので、ジェルワックスをあげました。

普通に買ったらまあそこそこするやつです。

それをポイポイポピーってあげました。

実はちょっと前からUp to Youでは次回予約特典みたいなの始めてみたんですね。

帰るときに【◯月◯日◯時にまたきます】と次回の予約を“2回連続”してくれた方に髪質にあったワックスなりシャンプーをタダで差し上げますよ…と言うもの。

彼はそれで2回連続予約して来てくれたので、約束通りあげたわけです。

僕自身もそういう特典始めてみて今回あげたのが初のことだったのですが、なんかこうすごく良い気分だったわけです。

それでおすそ分け予約ってのをやり始めることにしました。

別にブログ読者には関係ない話かもしれないですが、ちょっと書いてみようと思います。

ギブアンドギブというスタイル

Give and Take

与える、得る

一般的にギブアンドテイクというのはすべての人が生きるためにやっていることです。

すべての人は与える側でもあり、得る側でもあります。

どんな仕事でも、行動でもそうです。

電車乗るのだってギブアンドテイクですし、ご飯食べるのだってギブアンドテイクです。

例えば美容師のような仕事の場合、美容師は”カット技術”を与えて”お金”を得るわけなのですが、「カット料金5000円です」とかっていうのは、与えるモノと得るモノがつり合っている状態になります。

与える側である美容師は、あらかじめお返しがあることを期待して与えているからです。

なぜテイクという言葉になるのかというと”なにかもらう前提で与えるから”なんですよね。

お返し、対価っていうのはイコールお金になりますよね。

それがないとただのボランティアになるわけです。

現代ではそれが普通。

でも大昔はどうだったのでしょう?

それこそお金がない時代なんかはどうだったのでしょう?

髪を切れる人がいて、その人が髪を切るときに「なんか代わりにくれ」っていう意識はあったのでしょうか?

僕が思うに多分なかったと思うんですよね。

「こいつなんか前に野菜くれたしなぁ…。お礼に切ってやるか…。」

みたいな気持ちがあったからこそ髪を切る(与えた)のではないかな…と。

“与えてもらったから与える”のであって、“得たいから与える”ではないと。

ギブアンドテイクではなく、ギブアンドギブ。

現代でなぜテイクなのかというと、お金というモノの対価になり得るものが存在するから。

だからギブアンドギブっていう考え方って基本的にはありません。

なのですが、実はUp to Youがオープンしたときからずっとやっていました。

実は1年間ビールとお菓子買いませんでした。

今だから言いますが…。

来てくれる方にサービスの一環としてお菓子とビール出していたんですが、実は自分のお金で買ったものは一個もありませんでした。

怒る人もいるかもしれませんがあえて言います。

お客さんに出してたお菓子はすべて別の方からもらったモノのおすそ分けでやりくりしていました。

全国各地からお客さんが髪やりに来てくれたりするのですが、地方の方とか気を使ってお土産買ってきてくれたりするんですよね。

で、そういうモノを1つは必ず食べるんですが、あとは別のお客さんにおすそ分けしちゃう。

生物とかだと現実的に食べ切れないというのもありましたが…

ビールなんかも帰国後フリーランス始めるときに自分の地元の友達が1ケースくれたのですが、それを自分で1本頂いてあとは来た人に配る…というところから全ては始まりました。

貰った人たちが「はいビール代」とか言って次の人へのビール募金箱に募金してくれたりチップを別で保存しといて、冷蔵庫に無いときはそのお金からビールとかチューハイ買って、また誰かがビールお土産でくれたらそれをまたおすそ分けして…

流石にせっかく頂いたものなので自分達でも飲みましたし、外国のとか珍しいのはほとんど自分で飲みましたが、それでうまく回ってたんですよね。

ギブアンドテイクの世の中だと貰ったものを別の人にあげるとかだいぶ失礼ですよね。

でも僕はこのおすそ分け精神が現代だからこそ素晴らしいと思ってて…

人って与えられたら与えたくなるんですよ。

きっと誰でも。

過去にお店でお菓子とビール出した人が次に髪切るときにお菓子を手にやってきたんですよ。

「実家帰ったので…」とか言って。

それをまた一つ食べ、おすそ分け。

おすそ分けされた人がまたなんか買ってくる…

別にそこに損得って言うものは全然なくてそういう行動をとってるんですよね。

「みんなでどうぞ」をやってれば自分に「どうぞ」がいつか別のものになって帰ってくる。

もちろんお金じゃあないです。

1つのりんごが1杯のビールで返ってくるかもしれません。

はたまた返って来ないかもしれません。

でも人に与えるってそういうことなんだよなって僕は思うんですよ。

だからギブアンドギブって言うのはお店を運営する上でひとつのコンセプトだったのです。

ビールが飲める美容室→カルピスが飲める美容室になったから今度は僕がお客様にカルピスを出します。

それを飲んだ人が次来てくれたときに「どうぞ」って言ってカルピス買ってきたら素敵ですよね。

コーラだったらもはやウケますよね。

もしもう来店してくれなくても、もし次に何も持ってこなくてもオッケー。

なぜなら来てくれてありがとうって見返りとか求めずカルピスを出しただけだから。

かえってこなくても何にもムカつかない。

しかしギブアンドテイクだとテイクできなかったらムカつくわけですよ。

「なんで払わねえんだ」って。

だから割引とか嫌いなんですよね。

自分で割り引いといて、安くなったことになんか納得いかなくてムカつく。

なんかそんな経験あると思います。

でもギブアンドギブなら誰も傷つかない。

奢ってもらったら次奢ろうとか思うじゃないですか?

それと一緒です。

旅してるときに助けてくれた人もきっと見返りとか僕に求めてなかったんですよね。

だからそういう恩を誰かに返したいという気持ちがあり、ギブアンドギブ的思考に僕はなりました。

おすそ分けをもっとしたら良いのに

それでなんか考えてたんですよ。

おすそ分けもっとしたら良いのにって。

おすそ分けってつまり“所有物の共有”じゃないですか。

それが買ったものだろうが貰ったものだろうが作ったものだろうが所有物を売るのではなくてちょっと分け与えるわけです。

美容師の所有物って言えばスキル、店舗、商品とかそんなんですよね。

むかーし昔の人はそのスキル(例えば髪切るとか)を与えて、何かを与えてもらってたわけですよね。

流石にそれをやると生きていけないのでヘアカットだとかそういうところではお金はいただきますが、なんか他に自分の所有してるものをもっとあげたいなーなんて思ったんです。

助け合うなんていう大袈裟なものでもなく、当たり前にサラッと。

そのギブがまた流れ流れて誰かを幸せにしたら面白いなって。

でもそれには受け取る人がいないといけないし、誰でもいいわけじゃない。

少なくとも僕は感謝の気持ちがないとおすそ分けなんかできないわけです。

そこで思いついたのがおすそ分け予約でした。

おすそ分け予約とは!?

流石にこんなことするやつ日本で僕だけだと思います。

でもこれから定番化していこうと思います。

おすそ分け予約とは「次回◯月◯日にくるよー」と予約をしてくれた方にその瞬間僕が何かをおすそ分けします!というやつです。

毎回毎回おすそ分けです。

なぜなら次回予約してもらえたらそれだけで超嬉しいからです。

変更してもらっても全然いいです。

貰えるのはワックス?シャンプー?

それはわからないです。

その人に合った何かかも知れないし、たまたまお店にあったものかもしれません。

トマトかもしれないし、マヨネーズかもしれません。

漫画かもしれないし、DVDかもしれません。

なんかあげます。(笑)

流石に「これマジいらねー…」って言うのとかショボすぎるものは選びません(笑)

まあそんだけです。

来年くらいから僕は海外で転々と働きながら毎月東京、山梨、大阪で美容師をする予定です。

お客さんに迷惑をかけないよう毎月毎月Up to Youには帰ってきます。

その時になったらおすそ分けは必然的に海外のなんかになると思うんですが、なんでしょう?わかりません。

でもそれも面白いと思います。

だから定番化したい。

それが巡り巡って誰かの幸せになればいいなーなんて思います。

ギブアンドギブ

ギブアンドギブ

そもそもなぜ次回予約してくれたらワックスプレゼント!なんてことをちょっと前からしてたかというと…

なんかこういうこと言うと「はあ?」とか言われそうなんですが、僕は昔から営業が嫌いです。

「このシャンプーがうんたらかんたら」って感じで商品を売ったり「次回の予約を取ってください!!」って営業するのが苦手です。

言えないのです。

一応店で売るワックスとかシャンプーがやっぱりあったほうが良いかな?と思って仕入れてみたけど、売れないのです。

売らないから売れない。

当たり前なんですけど。

それでなんとなく棚に並べてるけど、なんかもったいないしもう売るのも面倒くさいのでお世話になってる常連さんに感謝の気持ちを込めてあげることにしました。

値引きよりよっぽどいいかな…って。

でもタダだと流石に…と思って「2連続次回予約してくれたら」って条件をつけたんですね。

そしたらこちらもあげた側なのになんかすごい楽しくて。

そんで「あ、これもっとやろう」くらいな感じでもっとハードル低くして毎回で予約してくれたらそれでいいやーってことにしたのです。

それが自分のコンセプトともバッチリあうんですよね。

ギブアンドギブのコンセプトに。

物やお金が一時的になくなってもそういうのって戻ってきますし、感謝してもらえたらいつか僕が困ったときに助けてくれるような気がして。

それだけで十分かな…と。

明日からやります。

明日来て予約してくれた人には何あげようかな〜。

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