日本での何年、何十年分もの時間を海外で一緒に過ごした旅人へ。

こんにちは。

ちょっとブログの更新が空いてしまいました。

移動プラスいろいろめんどくさいことがあり、それどころではなかったのです。

ちょっと今日は書きたいことがあるから書きます。

  

実は僕、2日前の夜遅くメキシコからニューヨークへとやってきた。 

着いたその日にはここ最近の不摂生がたたってか体が死ぬほどダルく、空港で力尽きるように寝た。

たぶんそれがダメだった。

めちゃくちゃ寒い空港に寝たことによりダルさ百倍ダルダルマン!の完成である。

さらに、ニューヨークでの宿を探すもまあ見つからない。

というかやすい宿がない。

最低料金が7000円とかふざけんなボケェ!という感じだったが、なんかもうそういうものらしくいろいろ諦めて泊まることにした。

ニューヨークの物価は本当に本当に高い。

水も、ご飯も高いが、ピザとジュースだけは何故かやすいという。

不思議だ。

しかし旅終盤でのこの出費の嵐は正直カナリつらい・・・。

と、まあまあテンション下がりまくりです。 

せっかく来たのに。
 
 

もう一つ、なんとなく心がフワフワしてる理由について思い当たることがある。

それは『別れ』

今まで数多くの人と出会い、そして別れてきた。

だから何を今更・・・という感じは自分でもしているが、なんだかまだ少し落ち着かない。
 

旅をしていると本当にいろんな旅人に会う。

それは決して日本人にとどまらず、老若男女、世界各地からの旅人。

小奇麗な短期旅行者もいれば、ボロい服を着て浮浪者のごとく世界をまわりつづける奴もいるし、金をなくして帰国する奴もいれば、現地に彼女を作ってしまう奴もいる。

 

本当に本当にいろんな人と会う。

 
どこぞの旅人がさらっとカッコつけて言ってそうな『旅に別れはつきものだ』という言葉。

全く持ってその通りだし、それは日本での生活でも同じことが言えるように思う。

ただ、本質的に日本での出会いと別れとは全然違うところがある。

 
 
それは出会ってから別れるまでに過ごす時間。

 

例えば、宿でとある旅人に会ったとする。

『あ、はじめまして、、、』

そんな言葉から始まる二人の関係は同じ旅人という事もあってすぐに近くなる。

昼間一緒に観光に出かけ、夜は一緒に酒を飲んでいろんな事をお互い語り始める。

そうして過ごしたたった1日、たった24時間は僕にとってはすごく長く、だけど短く貴重なもののように感じる。

日本で学生を終え、社会人になってから“友達”とどれほどの時間を過ごすのか?って考えたことが僕はある。

せいぜい2ヶ月に1度、たった2時間カフェやら居酒屋やらで話し込んだらそれで満足し、次に会うのは同じように2ヶ月。

そうして年6回会って2時間という時間を過ごすだけで結構会ってるような気もしてくる。

年間12 時間。

2年で1日分の時間をその人と過ごす。

きっと別に変なことじゃあない。

忙しく働く日々の中で、それほど時間がとれないこともあるし、それで満足いくのだから別にいい。

ただ、人との関係性って決して過ごした時間だけで決まるものではないと思いつつも、過ごす時間が長ければ長いほどいろんなことが見えてくるのは間違いないとも思ってる。

 
一人が好きな僕は、今まで人と長くつるむ事を自ら避けて旅をしてきた。

会ったからって露骨に避けるわけではないし、普通に話もするし、普通に出かけるが『どこどこの国に一緒に行こう』とか誘われると理由をつけては断ってきてた。

なんか、めんどくさかった。

 

それが南米という日本から遠い遠い未知の大陸に足を踏み入れた時から何故か日本人と会い一緒に時間を過ごすことが多くなった。

そしてそれが楽しく感じるようになった。

ひとつの理由としてはスペイン語が話せなくてなかなか現地の人と仲良くなれなかったこと。

それと南米に来たばかりの時に出会ったとある旅人のおかげだった。

たまたまお互いの旅のルートがめちゃくちゃ被ってた事もあるがその人に半ば合わせるように旅をした。

そうして終わってみたらかなり長い時間を一緒に過ごしていたらしい。

日本でいうところの何年分だろう・・・?

そんな事をふと考えて、計算するのが面倒くさくてやめた。

 
  
 
望まなくても、いつかは別れるタイミングがやってくる。

 
旅人は足をとめられない。

行きたいところに行くし、行かなければならない。

それができなくなったときは旅の終わりなんだろう。

だから別れをいちいち悲しんでる場合じゃない。

またどこかで次の出会いが待ってるから。

だから悲しいことではきっとない。

生きて帰れば日本ではきっとまた会えるだろう。

 
そう自分に言い聞かせても、なんとなく気持ちがフワッとして落ち着かない。

 
長く過ごした中南米を最後に出るときに、たくさんの時間を共に過ごしたみんなが送ってくれた。

みんな笑ってたからなんだか不思議と寂しくはなかったが、世界4大陸目の北アメリカ大陸に足を踏み入れた頃には寂しいと素直に思った。

まるで中学の卒業式のあとのような変な感じ。

どこかに住んでるし、会おうと思えばいつでも会えるが、今までのように”このメンバーで” “いつものように”という事は二度と叶わないだろうという切ない現実を見なくちゃいけないというかなんというか・・・

 

でも、お互いきっと素敵な出会いがあることだろう。

どんな事があるかはわからないが、これからもきっと素敵な出会いがあることだろう。

そうして出会いと別れの旅を繰り返し、もうちょっと大人になった時に日本で会えたらまた感じることがあるのかもしれない。

 

 

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日本での何年、何十年分もの時間を海外で一緒に過ごした旅人へ。
 

ほんとにほんとにありがとう。
 

悲しくないけど、また会いましょう、さよなら。

 

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