辞めやすい会社・組織のほうが結果的に人が辞めずに成長してくと思ってるのは僕だけですか?




自分的に『人が辞める』ということに対して感じていることがあります。

人が辞めるってなると『なぜだ!』と引き止める人(上司)って多いと思うんですけど、なんでそこまで辞めさせないことに執着するのかって考えてみたときに実は理由ってそこまで大きくないような気がするんです。

生産性が落ちるっていうのとか、今まで教えてやったのにっていう気持ちとか、そのくらいじゃないのかな…って。

つまりそこをクリアすれば人が辞めてしまうことってたいした問題じゃなくなるのでは?なんて思っています。

「辞めたかったらすぐ辞めていいよ」

実は、もうすぐ発足して1周年になる【サロカリ】という僕が代表を務める美容師グループがあります。

フリーランス美容師

127名が所属してくれてるそのグループでは主には美容師が美容室を借りるマッチングサービスを行っているのですが、その他にオンラインでの情報共有や、リアルな交流や勉強会などもやっています。

そのグループの他にも美容師英語塾シェア美容室など幾つかの代表を務めています。

そしてこれから学校も作ろうと思っています。

その全てで共通している事…

それは「辞めたかったらいつでも辞めていい」という点。

基本的に一人でやれる事って限られています。

一人ではできない事を誰かと一緒に、つまりチームとしてやるわけですが、そうなると当然一人ひとりに【役割】のようなものができてきます。

人がいないことにはチームは成り立ちません。

なので、その【役割】を担ってる人が辞めたら例えば生産性が落ちてしまったり、チームが機能しなくなる。

それは仕事でも会社でもなんでもそうだと思っています。

『人が辞めたらマズイ』というのはチームで何かをする時、その大前提としてずっと存在し続けるものです。

人がいないと結局なにもできなくなる。

だから辞めないでほしい。

できるなら続けてほしい。

上でまとめる人はみんなそういう風に思うはずです。

僕もそう思います。

それでいて『いつでも辞めていいよ』というのは矛盾しているじゃん…という事になると思うのですが、そうしておいた方が逆に人は辞めてかないと僕は考えています。

貰うものと与えるもののバランス

会社で雇ってたりする場合、会社は当然給料を支払います。

それは社員に対して与えているものです。

お金だけじゃありません。

休暇、保証、快適な職場、労働環境…様々なものを与えます。

社員はそれらをもらう代わりに会社の為にいろいろな業務をこなします。

その業務の結果や生産できたものは会社からしたら社員から貰っているものになります。

会社というものをやっていく為には、最終的に与えるものより貰うものの比率が多くないとやっていけません。

つまり与えるだけでもらうものがなければ赤字ということになり、倒産してしまいます。

【社員は会社にこんなに与えてもらって幸せ】

【会社は社員からこんなに貰えて幸せ】

という状態があるべき姿であり、そのバランスが崩れてしまったときに、辞める辞めない…または解雇するしない…という話になります。

これは何も会社である必要もありません。

この世に存在するいかなるグループやチームは【与える、貰う】のバランスの上に成り立っています。

例えば学校なら先生は知識や教育環境というものを与えて、生徒からはお金を貰いますし、オンラインサロンでは主宰者が価値や知識を与えて、参加者からお金を貰います。

その中でのお互いの満足度が崩れない限りは【辞める辞めない】なんて話にそもそもなることはありません。

なぜならお互いが「雇いたい」「働きたい」「教えたい」「学びたい」という願望がそもそもの動機なので、その上で満足してたらわざわざやめる人なんていません。

もしも辞めたいという理由が人間関係だとしたらそれはそういう環境を与えてしまってる側の責任ですし、他にやりたい事があると言われた場合も現在与えてるものに単純に満足できてないからということなのでしょう。

どんな理由があろうとも『辞めます』と言ってくる人はその会社やチームに対して”もう満足してない”ということです。

よっぽど病的に飽き性な人でもない限りは、それが辞めていく理由です。

ということは、人を辞めさせないためには“こちらが与えるものに満足してもらうしか道はない”ということになります。

満足度を上げるためには与える

ではどうしたらその満足度をあげることができるのか?と考えたときに、僕の中では2つの答えがあります。

①辞めたいと思わないくらい与える

②変化を尊重する

の2つです。

①については、たぶん離職率が低い会社とかはみんなやってる事だと思います。

もっともわかりやすいのがお金や休暇かもしれないですが、価値や情報など、グループの性質によって変わってきます。

与えると言って誰でも彼でも平等にはできません。

2-6-2の法則というものがあり、人は集合するとやる人とやらない人の割合は2割ずつ(6割は平均的な人)になるそうです。

たくさん仕事をやる(できる)人は、やらない(できない)人と同じものを与えられてたら当然満足度は下がります。

辞めやすい美容室

例えば美容室でいうと、計算上の売上というのはスタッフ全員のトータルであり、そこから給料などの経費を払っていきます。

10万円分の売上を上げてるスタイリストと、50万円分の売上を上げてるスタイリストと、100万円分の売上を上げてるエースみたいなスタイリストの給料がどれほど違うのか?という話です。

10万円売上げてる人の給料が20万円で、100万円売上げてる人の給料が30万円だったら【貰ってるのに与えてない】という状況になってしまいます。

本来はやったらやった分だけもらえる…という方が正当ですし、そういう風にしていかないとグループでバリバリやってくれてるエースは辞めていきます。

つまり成果報酬にするべきです。

会社に限らずどのグループでも言えることで、やったらやった分だけチャンスを与えてもらったり、特別な価値を与えてもらえる環境にいたとしたらわざわざ辞めてく人などいないのではないと思います。

大手企業の役員や、有名店の一流シェフとか、有名店の美容師とか辞めない人ってそれだけ「与えてもらって満足してる」と感じているからだと思います。

もしエースにそれだけ与えることがそもそも難しいとしたら、それは与える側である会社や代表の”力を入れる場所”が間違っているのかもしれません。

力を入れる場所をまちがえて、さらにエースの生産性に頼って運営していくと、それこそエースが辞める事になった時にイキナリ窮地に立たされます。

なくなった生産性をカバーする事ができなるからです。

組織の運営はあくまで自分自身と組織全体で成り立たせ、エースの活躍に対してはエースに還元する。

そうしておけばいざ辞めてく事になっても自分や会社がその影響をうけることはまずありません。

変化を尊重しないと反発が起こる

②についてですが、人は生きてく中で大小様々な変化を求めます。

「あれもしたいこれもしたい」「あーなりたいこーなりたい」

成長する過程でいろんな事を思うはずです。

そんな時に立ちはだかるのが所属しているグループや会社からの「辞めてはいけない」「変えてはいけない」というプレッシャーです。

変化を求めているときにそのプレッシャーが強ければ強いほど、人はストレスを感じます。

結果的にそういうストレスが爆発して嫌な形でやめていくか、もしくはひたすら我慢させてしまうことでその人自身の様々な可能性を小さくさせ、結局組織の生産性はおちてしまうと僕は思っています。

仕事でもなんでも、グループを作ったときに必ずしも全部を統一する必要はないと思っていて、むしろ様々な価値観が多様化していて、いろんな考え方の人がいる現代だからこそ多様性のある組織でないとギクシャクしてしまうと思います。

挑戦したいと言った人にはもっと背中を押せる世の中であったらいいのではないか…

そんな事をずっと昔から思っています。

だからといって最初に説明したとおりグループや会社に所属している限り、その中での役割というものが必ずあるので、会社や代表からしたらホイホイと辞められたらとても困ってしまいます。

なので『辞めるな』という足枷をはめることになります。

ですがもし最初から『別にいつでも辞めてもいいんだよ』とプレッシャーをあたえずにいたとしたら…

果たしてみんながみんなさっさと辞めていくのでしょうか?

僕はそうは思いません。

ある学校では『髪型服装自由!』をうたっているそうです。

赤い髪、金髪…いろいろといるそうですが、意外と真面目に勉強に取り組むのだそうです。

そして、時が経つに連れてだんだんとみんな黒髪に落ち着いてくるそうです。

『勉強したくて来てる』

その思いが学校へ通うという動機です。

そもそも、髪を染めるかどうか?は勉強をしたいという気持ちとは全く関係がなく、染めるか染めないかは【その人に染めたいという意志があるかどうか】でしかありません。

学校の意図としては『その意志は尊重しますよ』『だからそんな事でストレスを感じずに伸び伸び勉強してね』というところでしょう。

ところが頼んでもないのに『髪色は黒のみ!長さは短く!』なんてやってたらそういうことをやりたいという意志を持つ学生からしたら『はあ?なんで?』と反発する理由になります。

結果的に『学校めんどくさいから行かない』という話になってしまう。

つまり『辞めてもいいよ』はそれと同じなんじゃないかな…と僕は思います。

働きたいという願望があって来てる人たちにそもそも辞める動機なんてありません。

ということは辞めたいと思いはじめる理由は結局与える側からのプレッシャーです。

それと満足度が低いこと。

これらのどちらかまたは両方によりストレスが溜まりに溜まって結局爆発してサヨウナラ…という事になってしまうのかななんて思っています。

辞めてくれてありがとうとさえ思えた

実は美容師グループのサロカリ発足前から関わってくれ、ニート美容師育成などでもめちゃくちゃ助けてくれてた大阪のパートナーサロンkilalaさんが今度辞めることになりました。

悔しさとか1ミリもなく、むしろ『ここまで携わってくれて本当に本当にありがとうございました!』という気持ちしかありません。

Kilalaは大阪第一号のサロカリのサロンということで、オーナー藤川さんがいなければそもそも大阪に展開は無理だったので、本当感謝しています。

具体的に理由は聞いてませんが、1年という月日が経ち、僕が与えることができるものがもうほとんど無くなってしまったということだと思います。

それで変化を求め、次のステップへ…

シェアサロンも元々やっていたのですが、今後はなんとドライヤーやアイロンなども込で月額40000円という超ハイパー破格な値段で本格的にやっていくそうです。(絶賛募集中だそうです)

めっちゃいいですね。

いろいろ状況を変えてこれからも活躍されることと思いますので、もしもですがまた『戻りたい』と言ってくれたら僕は大歓迎です。

だって絶対に今よりパワーアップしてるだろうし、こちらの事情もわかってくれてるからコチラにとっては嬉しいことですし、様々な経験をしてきた方が増えたらよりクリエイティブなことができると思うからです。

僕は組織を運営していくなかで大切なのは一人ひとりに依存しすぎないだと思っています。

様々な価値観に触れることができる現代だからこそ、とどまってる方がもったいない。

人が動くのは当然のこと。

だからこそその人が辞めても成り立つような組織作りをするのがトップの役目だし、こんな時代だからこそ辞めたいと思わないような環境を作っていかないといけないのかもしれません。

無理強いして押さえつけたり繋ぎ止めてて爆発してしまうくらいなら、いい関係を保ったままお互い違う道を行く方がいい。

組織をともに作り上げてくれたことに対して感謝し、敬意を払ってその後の活動を応援したいです。

というか、そうしています。

だからサロカリのメンバーさんも、シェアサロンで働いてくれてる美容師さんたちも、これから作る学校に入ってくれる先生も生徒も、いずれ作る予定の会社で雇うかもしれない誰かさんも、不満があったら好きなときに辞めてください。

本気でそう思っています。

本気でそう思ってるから、辞めても成り立つような運営をしていきます。

エースには多くの恩恵を与えられるよう努力します。

意味わからんと思われても、これが僕のポリシーです。

「辞めんなよ」「もっと頑張れよ」

話もろくに聞かず頭ごなしに否定する人、自分のことは棚に上げてとりあえず辞めさせない人なんていうのはどこの職場にもグループにも存在すると思います。

でもそんな事言う意味はありません。

今までお金払ってやったのにとか言われたらもう最悪です。

そんなのせっかく働いてくれた、一緒に作ってくれた、助けてくれた仲間との関係を壊すだけ。

少なくとも僕は代表として、そんな風にはなりたくないなと思います。

UptoYouの意味はあなた次第

Up to You 意味はあなた次第

共に働いたり活動してくれたりする一人ひとりの人生の一部を僕はもらっているのだから、その時間をいい思い出にしてほしい。

そして次のステップへ行くための踏み台になれればいいと思ってる。

その人の人生を決めるのは、その人しかいない。

Up to Youというのは本当好きな言葉です。

「全部あなた次第だから好きに生きていいんだよ」

いつまでもそんなことが言える人間でありたい。