なぜ美容師は集客のため広告費を払って値引きまでするのか?なぜ1つの方法しか実践しないのか?




今日はお休みです。

お休みのはずだったけど特に予定もなしだったので昨日の夜豚骨ラーメンにニンニクばく盛して食べてしまいました。

朝起きるとラインが…

「今日夜カットいけますか?」

常連の男の子でした。

休みということは隠し、サラッと「明日以降はどう?」と聞いてみると今日がいいとのこと。

まあ僕も1日3名限定とかって言ってやってて、毎日休みみたいなもんですし(他の仕事してるけど)普通にオーケーしました。

臭いかもだけど、よく来てくれる人ですしね…。

僕は常連さんには自分で言ってキモいですが優しくするようにしてます。

別に新規の方に「てやんでい!あさって来やがれ!」とかはやりませんし、もちろん普通に接しますが、対応は当然のように変えてます。

新規の方は絶対メニュー2つ選択してもらっていて、カットだけとかカラーだけという選択肢はありません。

もちろん値引きもないし、クーポンとかもないです。

仕事はちゃんとしますし、新規の方にももちろん来てもらいたいって思ってるけど、僕はお金的なところでメリットを感じて選んでほしくないので値下げでの来店はしてもらいたくないと思っています。

安くしてって言ってきた人に「じゃあ来ないでください」って言ったこともあります。

逆に常連さんには値引きこそしないものの、かわりによくモノをあげたりしてます。

ワックスとかシャンプーほしそうだったら普通にあげるし、2ヶ月周期でカットカラーしてくれるマダムには自宅で顔周りの白髪をセルフで染めれるように薬を小分けにしてあげたりしてます。

そういうのいらない人には漫画とかお酒とかあげたり、ランチごちそうしたりマヨネーズあげたこともあります。

新規の方とは行かないけど、常連さんだったら一緒に飲みに行こうと言われたら全然行きます。

それを「お客さんを差別してる」と言われたらそのとおりですね、完全に。

「売り物のシャンプーあげるとかこいつ頭おかしいな」と思う美容師さんもいるかもですね。

でも僕は【新規の方を安くして、常連の方を通常料金(高く)にする】という常識の方がおかしいと思ってますし、もはや理解ができないです。

特定の誰かをディスってるわけじゃないのでご了承ください。

愛するサロカリの中でもそうしてる方もいると思いますし、そういうサロンで働いてる方もいると思います。

ただ個人的にはそうとしか思えないという話です。

もし新規を10%値下げするなら常連さんも10%下げるのが道理だと思います。

通えば通うほど高くなるって冷静に考えたらすごいシステムじゃないですか?

そんなラーメン屋とかあったら2回目は100%行きません。

高くなってもチャーシューくらいつけてくれるなら行くかもですが、同じサービスなのにただ値上がりとかされたら行く気うせます。

もちろん正解とか不正解はないですが、僕なら美味しくても行きません。

値引きの新規集客って実際効果あるの?

よく美容師の方がコンサルされに来てくださいます。

いろいろな方とお話するのですが、やっぱ「集客」というところに対して不安を感じてる人が圧倒的に多いように感じます。

確かにリピート産業とか言われている美容室産業ではリピートが大切ですが、そもそも1回目に来てくれなかったらリピートもクソもないわけで、結果的にそこが一番不安に感じる。

おまけにお店の数も多いわけなので「ライバルが多い!焦る!」という思考になりやすい。

そこまでは確かに僕もお店出したとき同じでしたし、不安は感じましたし、いろいろ考えたりもしました。

安くすれば来るだろうな〜とも思いました。

結婚したタイミングでフザケてトリートメント10円キャンペーンとか一瞬やってたことはありますが、それ以外では頑なに決めた値段からは下げたことはありません。

理由は安易に下げても上げるタイミングが必ず来るわけで、さっきも書いたように”僕だったら”通えば通うほど高くなる店には行きたくないと思うからです。

例え10円でも嫌かもしれません。

それに自分で”これくらいが妥当だろう”と決めた自分自身の値段から下げることの理由が「とりあえず来店してほしいから」だとしたら自分の意に反するからです。

値下げというものはなぜ存在するのだろう?と考えたときに、僕は「感謝」が一番しっくりとくるような気がします。

「この人優しいからな〜」とか「いつも世話になってるしな〜」とか「お土産くれたしな〜」とか、その人へ感謝の気持ちがあるからこそ「ちょっと安くしてあげよう」という気分になる。

その人との関係性によりますし、別にお金の問題ではないかもしれません。

だけどこちらからの「ありがとう」を表す手段のうちのあくまで一つとして「値引き」というものが存在するのだと思います。

だとしたら、まだ1度も会ったこともない知らない人に感謝できるわけもないのに値引きをするというのはやっぱりおかしいように僕は思います。

モノなら値引きしてもいいと思いますが、目に見えない価値を提供する仕事だったらなおさら。




なぜ集客のために大金を払おうとするのか

前から思ってることですが、集客=お金がかかるみたいに思ってる人は多いかもしれませんが、それはなぜなのでしょうか?

なぜお金をかける必要があるというマインドになってるのでしょうか?

確かに広告というものはお金をかけるものであるし、テレビなんか見ててもCMなんかはまさにそれです。

でも美容師というビジネススタイルで広告って本当に必要なのでしょうか?

僕は個人レベルではいらないと思っています。

大型店でたくさんのスタッフを抱えてる場合はちょっと話が違いますが、一人に焦点をあてると別にいらないだろ…と。

例えばテレビのCMでシャンプーとかありますが、あれはそもそもモノですし、圧倒的に売る”数”が違います。

美容師1人レベルで考えると、500とか1000とか売る(来店する)必要なんてなく、もっともっと少ない数で余裕で成り立つものです。

価格にもよりますが、やり方によっては100人も顧客がいなくてもやっていけます。

なので必ずしも多くの人に知ってもらう必要もなく、知ってもらうためにお金をかける必要もまたないと思っています。

集客=広告

でない理由として、美容師が売るものは基本的には”目に見えない何か”だからです。

それを価値とかサービスとかっていいますが、目に見えない売り物を広告にするというのは無理な話。

求人なんかもそうですが、お金を払えば人が集まるという考えは根本的に矛盾してる部分を感じるんです。

それに広告をつかってお金を払い、心をつかむという意味でお金を払い(値引き)、なんか払ってばっかだな…と。

客単価が高くてどうのこうのと言う人がいますが、それが例え高くても経費(広告費含め)がたくさんかかってたら意味ないです。

客単価5000円でも経費が少なければその方が利益は出る可能性は大いにあります。

「集客には大金をかけるもの」

というマインドは、もしかしたら誰かに刷り込まれたものなのかもしれません。

ホットペッパーとかではなくとも、1人500円のコストがかかるミニモというアプリを使って集客した場合、正規料金4000円とかでも2000円くらいに下げないと反応がないので、その値段で広告を出して実際来店したとしても2000円-500円からさらに家賃とか引くのでほとんど手元には残りません。

チリツモだー!って気合入れてやればいいのかもしれませんが、正規料金で4000円を提示したらほとんどリピートはしてくれないと思います。

これはよく考えるとすごく大変なことだと思います。

集客方法は1つではない

いろいろな情報が溢れている現代で1番頭に残る情報って何なのでしょう。

個人的には「誰が言ってるか」が重要な気もします。

よくわからない誰が発信したかもわからない情報より、もしかしたら身近にいる人からの情報の方が結果的に頭に残る可能性はあります。

例えば隣で飲んでて仲良くなったおっさんとか。

価格競争は情報戦です。

いかに安いかを、多くの人に広めるかが大切です。

「価格」という数値化されたものを多くの人に見せる必要があります。

でも美容師はそんな情報戦をする必要はありません。

選ばれる理由は価格、技術などの価値、人でしかありません。

新規に関しては技術という点で選ぶのは難しいので、結局価格で選ぶか人で選ぶかのどちらかです。

人で選んでもらう場合、多くの人に広めるよりも、目の前の1人の人間に自分をさらけ出して会話したりした方が効果的です。

人で選んでもらった場合、価格は度外視されている場合がほとんどです。

高すぎてこないことはあっても、安すぎてこないということはないし、自分が提示してる価値に納得してくれてる場合がほとんどです。

当然そういう人に対して値引きはしないと思います。

“話すだけ”で集客ができるとしたら、広告費も値引きもゼロです。

4000円のカット料金だとしたらそこから引くのは家賃くらいのものです。

ほとんど手元に残ります。

手元に残るお金が多いのであれば、そんなにたくさんの人に来てもらう必要もなくなり、不安感も減りますし自分の時間もできます。

美容師は一度に多くの人に価値を売ることはできません。

セミナーなどと違い、絶対に一対一です。

だからお客さんの数が多くなれば必然的に自分の時間は減っていきます。

自分の時間がなければ結局何もできません。

それが1番怖いことなんじゃないかな…と思います。

僕が思うのは、まず集客をしようと思ったら方法は無数にあるという事。

ホットペッパーやればいいとか、ミニモやればいいとか、ブログかけばいいとか、インスタやればいいとか、一つに絞って安心するのは危険です。

別に駅前に張り付いて声かけまくってもいいわけですし、イベントに積極的に参加してもいいし、フリーランスなら週2とか居酒屋でバイトでもすればいいと思います。

出会いの数だけお客さんになってくれるかもしれない人の数は増えます。

それが遊びでも、仕事でもなんでもいいから、とにかく出会った人に面と向かって「美容師やってるんですよね」と言ってみる。

自分のことを話してみる。

その方がそこら辺に溢れている広告よりも強い印象を与える可能性が高いです。

結果来てくれたら広告費もゼロ、値引きもゼロです。

大金払って安くやるより、広告費ゼロ値引きゼロならその方がどう考えてもいいわけです。

もし「集客にはお金をかけなければならない」というマインドだとしたら、そういう発想にはそもそもなりません。

そして薄利多売で時間が圧倒的になかったとしたらそういう発想があっても行動には移せません。

コンサルしててよく言うのは、集客方法は1つじゃないですよ…ということ。

ブログやればいいってもんじゃないですよ…ということ。

人によって得意不得意があります。

文章書くのが好きな人もいれば、きれいな写真撮ってインスタに載せるのが好きな人もいます。

好きなことを貫いたほうが、結果的に同じような仲間に出会える可能性が高く、同じような仲間はまた髪も任せてくれる可能性が高いんです。

先日始めて来てくれた方なのですが…

めっちゃゲームをしてました。

それもそのはず。

なぜこの方が来店してくれたのかというと…

※こちらの記事に登場しますので読んでみてください。

暇だから美容室閉店して軒先で飲みながらゲームしてみたら。
ゴールデンウィークですね。 この前の日曜日のお話です。 全国に25万件もある美容室ですが、どこも忙しかったことでしょう。 僕はと...

2ヶ月ほどたち、ある日突然ラインが来ました。

そして実際に来店し、2年ぶりのカットと人生初カラーを。

ここまで僕がやったことはたった2つだけです。

  1. 外でゲームした
  2. 通行人をボコボコにした

事実たったこれだけで来てくれました。

自分でもわけわかりませんが、こんなのばっかです。

先日はカンボジアで出会った人が来てくれました。

来週はモロッコで出会った人が来てくれます。

やったことは【放浪した】だけ。

こんなので成り立ってます。

もちろんこのブログ経由でも美容師さんとか来てくれますが、それは作ってきた財産がブログというだけです。

人によってはサッカーをしてきたという財産がある人、DJをやってきたという財産がある人、料理がうまいという財産がある人、いろいろです。

その財産は”好きだから”続けてきた結果であり、その好きなことをもっと全面に出せば勝手に人と出会うだろうし、勝手にお客さんになってくれると思います。

SNSとかっていう発信ツールはいくらでもあり、発信はもはやマストです。

やったほうがいいかどうかではなく、やらないという選択肢は現代ではないです。

自分の好きなもの、自分が作ってきたものを発信していけば勝手に仲間は集まります。

それさえもただ1つの方法でしかありません。

お金なんかかける必要はなく、広告なんか出す必要もなく、値引きもする必要はありません。

それはきっと「そうしなければやってけない」と誰かに刷り込まれた情報というだけなのかもしれません。

世の中には「集客にお金かけてない」いう人がたまにいますが、それはハッタリでもなんでもないと思います。

ただそれなりにいろんな事をやっているはずですので大変な思いもしてると思います。

タダで手に入るもんなんかこの世にはありません。

だからお金というものがあり、そのお金をかければ楽できます。

でも、自分の生活に関わることだし、自分の仕事だから楽は別にする必要ないし、それも含めて「楽しい」といえるような仕事が僕の理想です。

流石にカットは外注しないですよね。

集客は外注するもの、カットは外注しないもの。

それってやっぱり矛盾してると思うんです。

なんかダラダラと書いてしまいましたが、これが誰しもに当てはまるとも思いません。

逆にかけるべきお金はありますし、広告が絶対ダメだとも思いません。

従業員が多ければそんな呑気なこと言ってられないので広告は必ずだすでしょう。

でも個人レベルでは広告は必要ないです。

雇われていてそこを勘違いすると危険かもしれません。

会社がやってくれる…というマインドだとやってくれなくなったときにすごく困ると思います。

結局のところ、一番の広告塔は自分ということです。

誰かに対してディスるとかいう意味で書いてるわけでもないのですが【ゲームしてたらお客さんが来た】というフザケた事が起こったのでこんなことを書いてみました。

長々とすいませんでした。