旅は遊びなの?ニュージーランドの美容師とイスタンブールで語った日。





こんちは。
今ポルトガルのポルトにいます。
ユーラシア大陸の最西端の街まで行ったり、ひょんな事からめっちゃ仲良くなったスロバキア人のナターリアとつるんでいろいろとしてたら更新できなかったから何かお久しぶりになってまいました。
(ユーラシア最西端のロカ岬にて)

(ナターリア・・・風で髪が・・・)
いろいろはまたポルトガル編で書きますが
昨日の夜そのナターリアと別れ、なんだか祭りのあとの様な何かがポッカリ抜けてしまったような寂しい気持ちになり、何故か慌ててリスボンを後にしポルトという町にやって来たというわけです。
明後日にはマドリードに戻ります。
※リアルタイムのできごと。

じゃトルコ編だよ。
※現在地はポルトガルで記事とは1ヶ月のズレがあります((((;゚Д゚))ヒェー

この日はトルコ、イスタンブール4日目。
まず、昨日ジェロームさんと香港人の友達(名前聞き忘れ)と三人でクリスマスだしビールでも飲もうぜってことになったんだ。
トルコはイスラム教の国なので、外でプシュグビグビプハーとかやるのは禁止。
警察に逮捕されることもあるとか。
そもそもお酒があんまり売ってないんだよね。
売ってても高いし。
ってことで売ってる店を探しまわり、やっと見つけて『どこなら飲める? 』 と店のオヤジに聞いたところ
『ここで飲めや』とのことだったので、店の裏っ側でビールの空きケースに座り野郎三人でカンパイ。

トルコのオヤジ達がコソコソと入ってきてはコソコソと飲んでいる。
気分を良くしたオヤジに絡まれたり、おつまみの豆を貰ったりして楽しいクリスマスの夜となった。

(トルコ人の酔っ払いオヤジ)

翌日・・・。
僕の女友達に 『マジどストライク♡』 とか言われて大人気のジェロームさんとブルーモスク前にて待ち合わせ。
今日も一緒にトルコ人の髪を切ろうっていう作戦だ。

ブルーモスクの反対側にはこれまた有名なアヤソフィアが。

しかし、この日はあいにくの悪天候。
ぎりぎり曇っていたけど、イケメンジェロームさん♡と落ち合った瞬間にポツポツと降ってきた・・・
僕『ジェローム、残念だけどこの雨じゃあカッ』
彼『よし!屋根を見つけてやろうぜメーン!!』
ええーっホントかいジェロームってマスオさんみたいに驚いてしまった。

ええーって。
嘘だけど。
こ、こいつやる気だ・・・!
と若干ビックリしたものの彼についていくことにした。
『ヘイブラザー、あそこはどうだろう?』
女子に大人気のジェロームさんが指を指す。

こ、ここですか?
『木があるからノープロブレムだ!!』
とやる気満々の彼。
ジェロームさんかっこいい♡♡である。
そして暇そうにしていた女性に声をかけだす彼・・・

なんと、もち前のヒゲスマイルでいともあっさりとドイツ人美女をゲット。

ジェロームさん♡のそのグイグイ行く感じって僕にはないからすごいなって心底思った。
なかなか伝わらないかもしれないけど、異国の地で髪を切りたい人を探すのは結構大変なんです。
僕は無理そうならわりとあっさりと諦めるんだけど、その点ジェロームさんは本当にすごいなって。
そして僕は彼のカメラマンをしていたんだけど、この写真の左にいる男の子が僕に声かけてきたんだ。

『ねぇ、タダなの?』
寄付だけど、子供はタダでいいよと答えたところ、悩みに悩んでやっぱり切らないと言い出した。
そっかそっか。ん?
少年が手にするものに目が行く。
その子は僕がトルコで買いたいなぁと思ってたアクセサリーを売り歩いているようだった。
僕『そのアクセサリーいくら?欲しかったんだ』
子供『5リラだよ』
僕『1つちょうだい』

はいっと手渡されたので、ハイッと5リラを渡すも何故か受け取ってくれない。
なんで?と聞いてもトルコ語で何を言ってるかわからない。
とにかく彼は僕にあげるって一歩も譲らない。
僕もタダでは受け取れないと一歩も譲らない。
じゃあ代わりに髪を切らせてくれと言ってみると、切らないという。
結局すったもんだしてるうちにバイバーイと行ってしまった。
何だったのかわからないけどどうやら寄付だというような事を言っていたようだった。
ここはありがたく受け取ることにした。

旅をしてると何故かこういう事がたまにある(押し売りとかじゃなくて)
あとでトルコ人に相談したところによると、トルコ人は何かをしてあげたりするのが好きなんだよと言っていた。
そっか、少年達ありがとう。
・・・結局天候不良により、中断し二人でカフェに逃げ込んだんだ。

ここからビール飲みながら3時間ジェロームさん♡と話し続けた。
前回も書いたけど、彼は28歳。
ニュージーランドで働いていたが、地震で店が潰れてしまい、その後数年働き、現在僕と同じように世界で髪を切りながら旅をしている。
昨日は香港人の友達もいた事もあって、気を使って美容師話をしないようにしてたんだ。
きっと聞いてもわからないしツマラナイからね。
けど今日は二人なので、そんなことも含めいろんな事を話してるうちに彼がこんなことを言い出した。
『息子がさ・・・』
『え?なんて?息子がいるの?』
『え、ああ、もう5歳になるよ。かわいいだろ?』

彼は僕に息子の写真を見せてニコッと笑いそういった。
ええ、確かにパンに挟んで食べたいくらい超かわいいんだけど、そんなことよりも子持ちだったという事に超ビックリしてしまった。
なんでも若かりし頃にオーストラリア人の女性と出来てしまったらしい。
結婚はしなかったそうだ。
その代わり今でも養育費をいくらか払ってたまに会いに行って・・・という仲らしい。
旅人美容師ジェローム(子持ち)である。
僕なんぞとは背負ってるものが違うね。
すごいな。
さて、最後にちょびっと書いて終わろうかな。
タイトルにもした『旅は遊びか』というもの。
まず最初に言わせてもらうと、僕は遊びじゃないと思ってる。
もちろんその人の価値観なんだと思うんだけどね。
世界を旅するなんて言ってる奴には時として厳しい言葉が降りかかることがある
長期間仕事もせずに遊んでるだけのくせに
まあ一見ごもっともな気もする。
確かに仕事はしてないない。
確かに遊んでるのかもしれない。
でもひとつ引っかかる。
決して”だけ”ではないよね。
わかんない人にはわかんないかも知んないけど。
例えば、旅するという行為でしか得られない経験というものが必ずあると思うんだ。
何かと言われると、それは人それぞれだから何とも言えないんだけど
それはきっと仕事をしてても絶対得ることができないことだと思う。
だから旅人はその”何かわからない何か”を求めて旅をするんではないかと。
自身の探究心と好奇心のために。
場所は日本国内だろうと海外だろうと関係ない
“何か”は学校で先生が教えてくれないこと
インターネットに載ってないこと
本に書いてないこと
実際に自分の目で見て耳で聞いたこと
どこかの誰かと会ったこと
酒を飲んで笑ったこと
嫌な思いをしたこと
嬉しくなったこと
悲しくなったこと
言葉が違う誰かを好きになったこと
僕はそれらが生きてく上で無駄になるとは到底思えない。
たとえ仕事をやめてたくさんの貯金を減らす結果になったとしても、それだけの価値があるものなんだと思うんだ。
だから旅人に向かって『お前はただフラフラと遊んでるだけのやつだ』などとわざわざ言ってほしくない。
・・・と自分の思いをこの日ジェロームさんに伝えた。
彼はウンウンと聞いて、口を開いた。
『俺もニュージーランドを出る前に、いろんな人にバカだ、やめろと止められたんだ。でもオヤジが一言俺にこう言ったんだ。
“お前がどこの国に行くかは関係ない。お前が誰の髪を切るかも関係ない。いいか、お前には何ができる?どこの国の人間も髪の毛は伸びるんだ。行ってカットしていろんな事を見てこい。”
それで行こうって決めたよ。旅に出てからいろんな人に会って、たくさんの人がいることに気付いて、たくさんのことを経験した。旅に出なかったら何もわからなかった。そうだろ?ジュン。俺らは髪が切れるんだ。髪を切っただけいろんな人に会えるんだ。楽しいよな。』

楽しいことは何も自分の周りだけじゃなかった。
人の髪を切って、新しく友達が出来て楽しい。
それに加えて、ジェロームみたいにすごい経験をしたって人に会えて話を聞けるのもまた楽しいと思った。
いろんなことを話してる中でジェロームが『俺らは違う母親をもつ兄弟みたいだな』って言ってくれたことがなんだか嬉しくてたまらなかった。
旅に出なかったら、日本にいたら会えなかった異国の兄弟とカンパイして残りビールを飲み干した。
次回予告
トルコの現役女子高生に教えてもらったあんなことやこんなこと。
~トルコの高校生の恋愛事情~

お楽しみに~。

★カットした人★
481人
☆カットした人 国別☆
45ヶ国
★世界一周★
238日目