美容室一の難関「髪型の伝え方」をミスるとこうなる。「切り逃げされた話」


ボリビアのことです。

この日、専門学校の後で向かったのはラパスにある日本人に有名な宿。

名前はハミルトンとかそんな感じでした。

安いと聞いたのでどんなボロい宿かと思っていたらまあまあ素敵な感じで、普通にホテルのようなところだった。

カットするのは数日前に連絡をくれた日本人の女の子。

ホテルの屋上に向かい、ラパスの景色を一望しつつ、カットした。



655人目


景色がホントいい!

彼女は短期でちょびっと旅をしてるらしいです。

日本でまた会いたいねー^_^

毛先と前髪を少し切って、完成。

お礼にお菓子をいただき、ホテルを後にし宿に戻りました。

あ、今日はもう書くことがない(笑)

ってことで今日はちょっと無駄話を書きたいです。

美容室で失敗された経験ありますか?

写真と違う!みたいな。

僕もあります。

美容室行った時の1番の難関はどうやって髪型を伝えるかですよね。

雑誌見せても、口で言っても伝わらない時は伝わらないし伝わるときは伝わる。

実際美容師やっててもそこが一番難しいように思います。

雑誌見せるのが一番いいというけど、実際それで失敗された経験ある方も多いと思うので、万全策ではないのでしょう。

じゃあ、どうしたらいいか?

それはお客さんにとっても美容師にとっても永遠のテーマなんだと思います。

ってことで。

今回は僕の甘酸っぱい昔話(失敗談)を書きたいと思います。

一緒に泣いてください。

まだ若かりし頃(いや今も若いけど)ひょんな事から知り合った美容師の女の子がいました。

なんかもうめっちゃ可愛い子で。

お互い仕事が忙しかったが、合間に何度か遊んでるうちに、だんだんその子のことが好きになり始めたんだ。

彼女も好意的な気がするし、これはいけるんじゃないか!?

そんな事をいつも思ってた。

ある日こんな事を言われたんだ。

『髪切ってあげるからうちの店おいでよ~』

当時その子はまだアシスタントで、ようはカットの練習台としてだけど切ってあげるよ、と言われたのです。

そりゃあもう、行きますよね。

髪の毛は伸ばし中で、切りたくはなかった。

でも行きますよね。

約束の日、僕は休みだったので時間に余裕があったのですが、チャリンコをぶっ飛ばし約束の時間の30分前には彼女の働く有名な美容室の前まで着いてしまったのです。

適当に時間を潰したが、待ちきれず約束の10分前に彼女に電話をかけた。

『もう大丈夫だよ~入ってきて!』

階段を上がるとドアの前に彼女はいた。

『早かったね!今ついたとこ?』

『あ、うん。ちょうど今ついた。』

平静を装って行ったつもりだったが、ウキウキしてたのがバレてたかもしれない。

真っ白い清潔感のある店内に通され、心臓が高鳴る。

その雰囲気のせいなのか、彼女に髪を切ってもらえることに対してなのか今となってはわからない。

とにかく、僕は冷静なふりをしつつも結構ドキドキしてたのを覚えてる。

『じゃっ、どんな感じにする?』

『えーっとね、伸ばしてるから長さはすこーーーーしだけ切ってもらってあとは量が多いからすいてほしいかな』


ちなみにこの時の僕の髪型はまあまあ長め。

前髪も鼻くらいまで長かった。

雑誌をパラパラめくり、それらしき髪型を見せる。

さらに口頭でも『少しカット』と伝えたので大丈夫だろう。


『えーバッサリ切ればいいのに(笑)りょーかい』

『ほんと短いのは嫌なんだよね。サッカーの本田とかダメだよ(笑)』

『はーい』

ホンダとはあれだ。

なんかサイドと後ろは結構短く、トップだけちょこっと他より長い男らしい髪型のこと。

僕は顔がでかいというコンプレックスがあり、顔面が全面に出てしまう髪型は好きではない。

頭を洗ってもらい、カットが始まる。

好きな子に洗ってもらうのに頭が臭いと気まずいので、家を出る前にめっちゃシャンプーをしてきたのは内緒だ。

まだアシスタントの彼女だったが、手際よくジョキジョキと切り始める。

(けっ、結構いきおいよく切ってらっしゃるようですが、大丈夫かしら・・?)

心の中でそんな事を思っていたが、そこは彼女を信じることにした。

そんな事よりも、髪を切ってる彼女の姿を初めて見て、なんだかドキドキしてたし、あーどうしたら彼女になってくれるんだろとかそんな事ばっかり考えていた。

心の声(思い切って今夜告白してしまおうか、、、いやいや、まだだ。焦るな俺。)

ふと鏡を見ると結構短くなった僕が写っていた。

『あ、け、結構短いね・・・ハハ』

だんだん口数が少なくなる彼女。

なんとなく焦っている様子が伝わってきた。

※ここでカットの解説

日本人の髪質の場合、基本的にちょきっと切っただけでは毛先が真っ直ぐな感じになりちょっと不自然なのです。
なので、その不自然さをぼかすために『すく』という行為をするのですが、すくことによりまた長さは少し短くなるのです。

すでにまあまあ短くなった僕の髪を前にして、彼女は第二工程の『すく』という作業に入った。

毛先が軽くなって不自然さがなくなっていくとともに、さらに短くなっていく僕の髪型。
二人の間には無言の気まずい空気が流れる。

もう僕の心臓はいろんな意味でドキドキしていて、爆発すんぜん。

スリップノットのドラムソロのようになっていた。(わからない人はyoutubeを)

結構最初の面影はない感じに仕上がり、シャンプー台に向かい、洗い流してもらう。

※ここでカットの解説その2
男性はカットした短い毛が頭にたくさんついてたりするので、カットの後にお湯で洗い流したりします。(外国ではやらないことが多い)
洗い流す事によって、頭についた細かい毛がなくなり、洗う前にみた仕上がりより若干さらにスッキリする。

洗い流してもらってまた席に戻り恐る恐る鏡をみるとそこには・・・

本田選手が。

いや、厳密に言うと本田選手がカットしてから1ヶ月立った時くらいの長さの髪型をした僕がいた。

本田選手よりデカイ顔面が全面に出ています。

つい1時間前までは今後ロン毛にする気まんまんだったが、鏡に写った本田を見て、頭の中でガラガラと何かが音を立てて崩れていった。

『あ、、、い、いいんじゃん?スタイリングしやすそう。チュイ!』

苦し紛れにお世辞を言ってみたが、顔は引きつっていたかもしれない。

チュイ!の意味は特にない。

お店を後にし、公園のベンチで少しおしゃべりをした。

何を話したかはほとんど覚えてない。

彼女に別れを告げ、深夜12時頃さっき来た道を今度はゆっくり、ゆっくりと戻った。

心なしか頭がスースーするような気がする。

あ、そっか髪の毛・・・

俺の髪の毛・・・・もうないんだ。

正直すこしヘコんでた。

でも、僕はそれでも良かった。

彼女が好きだったんだ。

彼女がいいならこんな髪いくらでもくれてやるってその時は思ってた。

家につき、彼女にメールを入れる。

『今日は疲れてるところありがとう!明日からいろいろスタイリングやってみるね!また近々飲みに行こう^^』

・・・その日彼女からの返事はなかった。

何度もしつこくメールをするのも嫌だったので、その日と次の日はそっとしておくことにしたが、僕の気持ちは収まらなかった。

髪をバッサリやられたにも関わらず惚れてしまっていたのである。

気になりすぎて数日後、彼女との共通の友達に聞いてみたところ『あの子気分屋だからね~あんまり気にしないほうが良いよ。』と返事がかえってきた。

それでも僕は待った。

だけど・・・いくら待てども彼女から連絡が来ることはなかった。

・・・

切り逃げです。

やり逃げではありません。

切り逃げです。

そうして僕の恋は伸ばすはずだった髪の毛とともに散っていった。

 

★カットした人★

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☆カットした人 58ヶ国☆

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