大阪にやってまいりました。
お仕事ですよ、お仕事。
新幹線でブイーンと来たいとこなんですが、夜行バスですよ、はい。
疲れますよねやっぱ。
寝れないからだいたいお酒飲んでから乗るんですけど、昨日はホロ酔いでバスに乗り込みました。
ついったーの方になんかふとツラツラ書き始めて、その後眠くなったから寝たんですけど、起きたら通知がお祭りみたいになってて…
フォロワーも超増えてて「ナニゴト!?」と思ったら酔っ払いの戯言に反響があったようでした。
なんかカット価格の話なんだけど、僕目線で持論を展開させてもらいたい。僕は世界40カ国で、65もの国籍の人の髪を切ってきた。
言葉も文化も違えば宗教も違う。
そのすべての人たちが僕に対して言ったある言葉を教えてあげよう。それは「あなたプロでしょ?私に似合う髪型にして」だった。続く。
— 旅人美容師JUN@美容師コミュニティサロカリ代表 (@Junkuwabara) November 11, 2017
世界のどこの国に行っても、みんなは僕を「プロ」と認めてくれ、任せてくれた。
「あなたが思う"私に似合う髪"にして。わからないから教えて。」という言葉はその気持ちの現れだったと思う。
だから僕は全力でやった。
そして「あなたはプロだ。ありがとう。」としっかり見返りをくれた。続く
— 旅人美容師JUN@美容師コミュニティサロカリ代表 (@Junkuwabara) November 11, 2017
しかし、一般的に価格で美容師を選ぶことも多い日本ではそれはない。おまかせと言ってくれる人は常連さんくらいだ。
新規の人ではまずありえない。
僕達(プロ)に対するリスペクトが、世界の諸国に比べて圧倒的に少ないと感じた。お客さんをdisるとかじゃ全くないけど、本音でそれは感じた。続く。
— 旅人美容師JUN@美容師コミュニティサロカリ代表 (@Junkuwabara) November 11, 2017
この国では美容室の良し悪しは、しばしば値段の高い安いで決められる。プロかどうかではない。安くていいサービスが喜ばれ、高くていいサービスが批判される。それが当たり前。
プロに対する信用がない。だからおまかせなんかない。
オーダーされた髪型の通り作れなければ「下手」と言われる。続く
— 旅人美容師JUN@美容師コミュニティサロカリ代表 (@Junkuwabara) November 11, 2017
日本の一般の方にとって、ぼくら美容師は圧倒的に「信用がない」というのが現実なんだと僕は海外に行って気がついた。評価が違いすぎた。
でもそれは揺るぎない事実。
なぜ人々は医者の言うことを信じる?なぜ人々は美容師の言うことを信じない?
よく考えたらおかしいよね。
同じ国家試験だよ。続く
— 旅人美容師JUN@美容師コミュニティサロカリ代表 (@Junkuwabara) November 11, 2017
なぜ医者と美容師が評価が違うのか?それは学歴じゃない。
ただ美容師が、美容師の価値を下げ続けてきたからだと僕は思う。
「お客様のため」といって過剰なサービスをするのは間違ってる。
安くするのは違う。価値はその人の知識や技術、つまり経験値に比例して上がっていくもんなんだ。まだ続く。
— 旅人美容師JUN@美容師コミュニティサロカリ代表 (@Junkuwabara) November 11, 2017
「高い料金」をもらうには理由がある。それを提示した人はそれだの事をやってきたという自負があるから提示するんだ。
あなたの命を救ってくれるお医者さんは何千万もかけて勉強したり何年もかけて資格を取ったわけだから、高い手術代をとるんでしょ?
その経験をリスペクトしようよ続く
— 旅人美容師JUN@美容師コミュニティサロカリ代表 (@Junkuwabara) November 11, 2017
結露、信用を得るためには美容師が価値を上げてくしかないんだよ。
「安くしてお客さんが喜ぶ」と思ったら大間違い。
自分が頑張って価値を上げて「僕はガンバッてこの価格にしました!それもこれも今まで○○さんが応援してくれてたからです!あざます!!」っていった方が喜んでくれると僕は思う。— 旅人美容師JUN@美容師コミュニティサロカリ代表 (@Junkuwabara) November 11, 2017
こう見るとなかなかに支離滅裂ww
ブログだとこうはならないのでツイッターの文字制限の難しさをモリモリと感じています。
信用度が低いと感じる
でもホントにそう思うんです。
世界のどこ行っても「あなたにまかせる」「何が似合うか教えて」とこういう反応でした。
プロフェッショナル=信用がある
資格とかじゃなく「プロですよ」と名乗る時点である程度はやっぱ認めてくれたり信用してくれるところがあるんですよ。
ホントに。
でも日本だとはじめましての状態でお客さんが「おまかせします」ってほとんどないと思うし、どちらかというと一方的に要望を伝えられます。
「私の希望通りにして」という気持ちが強いように感じ、美容師はそれに応える事ができるかどうかが勝負…みたいな。
出来ないといえば【クソ美容師】と言われ、要望通りにならなければ【下手くそ】と言われる。
難しいことです。
人で選んでもらったり、紹介できた人だったらそこまでシビアじゃないと思うんですけど、価格で選んでもらった場合はかなりの確率でそうなる。
それに価格で選んでもらった場合、そもそもスタイリストその人には興味がない(と言うか知らない)場合がほとんどなので、会話も弾まない。
会話がなければ情報が入ってこないし関係性もつくれないので、お客さんの要望とこちらのイメージを擦り合わせるのが大変です。
だからいい髪型作ったと美容師が思ってても、お客さんからしたら「なんか違う」みたいになっちゃうのかなと思うんです。
だからせめて他のところで満足してもらおうと、値引きをしたりサービスを良くしたりする。
その繰り返しで美容師という仕事に対しての「信用」というものがあまりなくなってしまったのかなと感じます。
ただ、何回も通ってくれて信頼関係が築けた人は当然違います。
おまかせと言ってくれたり、それでいて満足してくれたり。
お客さんからしても「信用してる人」に切ってもらったほうが満足度が上がるのは明白です。
人で選んでもらうような美容師は、多くの場合最初から信用されていると感じます。
僕自身、ブログや紹介や友達がお客さんとして来てくれてますが「おまかせ」もすごく多いし、やっててすごく楽です。
それでいて値引きはしたことないし、過剰にサービスしないし、価格は平均よりは高くもらってます。
そこから思うことは「やはり人で選んでもらったほうがいい」ということ。
美容師にとっても、お客さんにとっても。
最初から満足度が上がりやすい状態といえます。
「どうしたら人で選んでもらえるか?」
という重要なポイントについて脳から血が出るほど考えなくちゃいけないのに、放棄してる店や人も多いように思います。
お客さんに来てもらうためにツールに頼るのは簡単ですし、会社任せにするのはもっと簡単です。
安くするのはもっともっと簡単です。
でもそれじゃあ意味がないと僕は思います。
美容師の価値は値段で決めるものじゃない。
高いか安いかじゃない。
僕らはモノとか商品ではなく、僕らの価値は技術や人間性であり、そこを買ってもらわないと美容師としての存在の意義がなくなるような気がします。
結局のところ「カット1万円?高すぎふざけんな」というお客さんが出てくるのは、そのお客さんが今までに「この人になら1万円払ってでも切ってもらいたい」という体験をしてこなかっただけの話です。
経済状況ももちろんありますし、なんでも高くすりゃいいってことではないです。
美容師それぞれが「自分の適正価格」をちゃんと考え、提示し、その上で“どうやったら選んでもらえるか”という部分で試行錯誤し、努力していくべきなのかなと思います。
安価で高い技術と質のいいサービスを提供することを繰り返せば目先の売上は伸びていくけど、信用はなかなかつくれないと思います。
今の30代以上の美容師さんは5年前、10年前からのお客さんがたくさんいます。
信用してくれる常連さんがすでにたくさんいるから、あまり困らないと思います。
困るのはこれからスタイリストになる人、最近なった人。
こんな厳しい時代だからこそ「人で選んでもらう」というところを意識して、とりあえず売上や客数が少なくてもいいので、信用してくれるお客さんを頑張って増やしていくべきなのかなと思います。
プロの仕事に対してリスペクトしてもらうには、まずはこちらが動くべき。
認めてくれないお客さんが悪いんじゃないって事です。
信用をつくるのにクーポンとか新規値引きとか本当にいるのでしょうか。
医者がクーポン出してたらなんか逆に不安な感じするの僕だけじゃないはず。
美容業界の底上げを〜とか言ってる人たまに見ますけど、自分の底上げを一人ひとりしてけば結果的にそういう事になるんじゃないかなと思います。
技術、知識、キャラ、などなど自分の価値を上げながら生きてるわけだから、自然と価格も上げていくべき。
…と、思ってます。
なんだかエラソーな感じになっちゃってますが、個人的にはそれが正しいと思ってるので、僕はそうやって生きていきます。
それに今はホントに良い時代で、アイデアと実行力さえあればいくらでも選んでもらうことができる時代です。
年齢とかもまったく関係ない。
なにやるにもハードルは死ぬほど低いので、とにかく行動すれば勝てます。
僕も今新しい美容室のメニューと価格を設定中で、めちゃくちゃおもしろい感じになると思うので楽しみにしててください。
では。