こんにちは。
旅日記パラグアイ編の続きです。(一年前のことですよ)
前回の記事はこちら→パラグアイのカラオケむらさきにモヒカンバイカーと潜入してみたら結構すごかったというお話。
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6月11日のこと。
パラグアイにやってきて4日がたとうとしていた。
モヒカンバイカーのこうへいさんはブラジルに向けて去っていき、僕はまただだっ広い宿に一人になってしまった。
和田アキ子が下品に喋りたおすニュースを見ながら、相変わらずもんもんと考えていた。
「美女こねえかな」
美女がくれば必然的に宿で2人きりになる。
僕の頭の中でのシナリオはこうだ。
・・・
いきなりペンション園田の門を開けて入ってきた人がいる。
その女性はおそらく25歳前後。
肌は少し日焼けしているが、髪は長くてサラサラしている。
パーマがすごくかかりにくそうだが、顔立ちはすごく綺麗だ。
少し汚れたバックパックを背負っているところを見ると、僕のような日本からの長期旅行者だろうか。
宿の管理人はどこだろう?とキョロキョロしている彼女に声をかける。
「こんにちは」
無事チェックインをすませ、とりあえず一緒に散歩に出た。
話を聞けばなんでも日本を出てもう1年たつらしい。
僕と同じだ。
出身は東京。
元々ネイルやエステの仕事をしていたらしい。
僕も美容師なので会話に花が咲く。
「あ、よかったら今日の夜ご飯作りますよ」
料理できる男アピールはやっぱりしといたほうがいいだろう。
そう思った僕は夕飯を作る提案をしてみた。
さり気なく「人に作ることなんかめったに無いんだけど…」と特別アピールもかかさない。
スーパーに立ち寄り、晩ごはんの材料を調達。
一度も使ったことがない調味料を「これこれ♪」とか言って手に取り、カゴにぶち込む。
彼女の僕を見る目はだんだんと変わっていった。
お会計は日本円にして500円。
財布をだそうとする彼女を制止し、男らしく支払いは僕が済ませる。
彼女の為なら500円なんて痛くも痒くもないという懐に余裕があるアピールも大切だ。
宿に戻り、手際よく晩ごはんを準備する僕。
NHKを見ながら待つ彼女。
パラグアイとはとても思えない最高のシチュエーションだと言えるだろう。
「できたよ」
特性キノコパスタをテーブルに置く。
サイドでアボガドサラダもさり気なく作っておくあたり、気が利く男だと自分で自負している。
とうか、女性にはアボガドかチーズか明太マヨかパスタを食わせておけば間違いないのだ。
そのうちの二品がそろえば、だいたいなんとかなるものだ。
そしてグラスに100円の紙パックワインをそそぎ一言。
「サルー」
サルーはスペイン語で乾杯という意味だ。
料理だけでなく、僕が語学も堪能だと知った彼女がだんだん僕に惹かれ始めている。
そして2人で長く楽しい夜を過ごすのであった。
・・・
地球の裏側、ペンション園田で運命の出会いが待っていて、そのまま2人で南米を旅する・・・はずだった。
だが待てども待てども美女は来ない。
来るのは毛深い旅人とか、モヒカンの旅人とかだけ。
犬も暇そうにこんな顔をしてやがる。
「あと一日。あと一日だけ。」
そうこうしているうちにあっという間に4日がたってしまったわけだ。
クソ、そもそも美女が旅なんてしねーんじゃねーのか
僕は相変わらずもんもんとテレビで和田アキ子を見ていた。
実は僕の足を止めていたのはまだ見ぬ美女だけではなかった。
それは行き先が決まらないからでもあった。
6月24日、僕はペルーのクスコで人と待ちあわせをしていたんだ。
旅の待ちあわせなんて、絶対じゃない。
でもそこに行きたい理由があった。
南米三大祭りが行われるから・・・それだった。
とりあえずペルーにたどり着くには、考えられるルートはいくつかあった。
そのなかで1番安く行けるのがおそらくこれだった。
イグアス→アスンシオン(首都)→サンタクルス(ボリビア)→ラパス→クスコ(ペルー)
これをバスでひたすら行けば、おそらく5日もあればつくんじゃないかと思われた。
だけど僕がこのルートに気が進まなかったのは2つ理由がある。
ひとつはこのルートで通る街に一度行ったことがあるから興味がなかったこと。
もうひとつはアスンシオン→サンタクルスの道が南米最強最悪の道だからだった。
オンボロバスでデコボコ道を42時間、硬い椅子にけつをしばき倒されるそうだ。
降りた頃にはけつが跡形もなくなっているかもしれない。
いくら安いからといってそんな恐ろしいことはしたくない・・・。
って事でこのルートは結構なしだなぁっていうテンションだったが、じゃあ飛行機ならどうか?と思って調べてみるとこれまた高い。
どうしたものかと悩んでいたが、祭りまであと13日あるのなら・・・とあえてブラジルに行ったらどうか?という発想が生まれてきた。
イグアス→サンパウロ(ブラジル)→サンタクルス
サンパウロまでのバスは安い夜行バスがあり、サンパウロからは200ドルほどでサンタクルスまでの飛行機があった。
「これは結構ありかもしれない…」
いろいろ逆算したところ、今すぐバスに飛び乗ればブラジルに10日ほどは滞在できそうだ。
その10日間の滞在期間に僕の27歳の誕生日も含まれる。
ブラジルで迎える誕生日も悪くないかもしれない。
「・・・よし!ブラジルへ行こう!!」
JR東海のノリでブラジル行きを決定。
ちょうどその日、僕はペンション園田のおっちゃんにカットを頼まれていたんだ。
カットついでにブラジルの行き方を聞いてみることにした。
970人目は60年近く前に移住してきた園田さん。
日本で講演会をしたり、イモトアヤコの番組に取材されたりとパラグアイ関連だと有名なおじさんだ。
普段は自分で切ってるというから、かなり珍しい。
美容師の旅人でも園田さんのカットした人はあんまりいないんじゃないだろうか。
僕「ブラジルに行こうと思うんです」
おっちゃん「へえ、ここからバスでサンパウロ行けるよ。チケットもとってあげるよ」
僕「ええそうなんですね!そしたら明日にでもお願いします!」
おっちゃん「あれ、ビザはとったの?」
僕「えっ」
理解不能な言葉がかえってきた。
全然理解できない。
詳しく訪ねてみると、ブラジルはなんとビザが必要で、まずはそれを取らないと行けないとのことだった。
迂闊だった。
自分の馬鹿さ加減にほとほと嫌気がさす。
「じゃあもういいや、ここで永遠に25歳の美女を待ち続けよう」
完全に諦めようとしたその時、おっちゃんが口を開いた。
「エンカルナシオン行けば?明日行けば明後日にはビザが取れて、明々後日にはブラジルに行けるよ」
まじですか?
そんなことありますか?
なんとおっちゃんいわくすぐにビザが取れる街に行けばブラジルに7日間は滞在できるとの事だった。
な、なら行くしかない!
馬鹿だけど、まだ望みはあった!
カットを終え、僕はいそいでエンカルナシオンに向かう支度をした。
といってもパスポートと金とカメラと、万が一の時のためにギターを持っていくくらいだった。
ペンション園田に他の荷物をおかしてもらい、バスでエンカルナシオンへ。
おっちゃんが途中まで車で送ってくれた。
そこから片道6時間ほどかかるのだが、特にやることもなかったのでボケッと外を眺めていた。
夕日がとても綺麗だ・・・。
あたりをオレンジに照らしながら、だんだんと沈んでいく。
あれ・・・。
ビザってエンカルナシオンのどこでどうやってとればいいの・・・。
わ、わからん・・・。
・・・パ、パラグアイの夕日は本当に綺麗だなあ。
つづく
次回ブラジルビザ情報
★カットした人★(ブログ上で)
970人 62ヶ国
日本、韓国、中国、台湾、香港、フィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、ラオス、パキスタン、インド、ネパール、ロシア、イギリス、スコットランド、アイルランド、オランダ、ドイツ、スイス、デンマーク、スウェーデン、フランス、ルクセンブルク、ポルトガル、スペイン、スロバキア、オーストリア、チェコ、キプロス、ギリシャ、ポーランド、ベルギー、ルーマニア、イタリア、トルコ、レバノン、パレスチナ、イスラエル、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、南アフリカ、アメリカ、カナダ、メキシコ、エクアドル、ベネズエラ、アルゼンチン、ペルー、パラグアイ、チリ、ボリビア、ブラジル、コロンビア、ニューカレドニア、オーストラリア、キューバ
★世界一周ルート 39ヶ国目 ★
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