NHKの受信料の裁判が話題になってますね。
「契約の自由」という法律があるのに「NHKの強制契約はいいの？」みたいな矛盾があってずーっと揉めてたような感じですが、契約してOKってことになりました。
同じように美容師法にも矛盾というのが存在します。
矛盾というか、解釈次第で違反になるのかならないのか…という曖昧な部分があります。
流れに乗ってそんな話を。
美容師の男性カット、理容師のパーマは違法だった
2015年までは美容師の男性カット、理容師のパーマは違法でした。
1978年にそういう通知が出されたときは男性は理髪店に行くことが前提で考えられてました。
パーマは美容室の特権みたいなものだったので、もともとは「パーマに付随するカットのみOK」という法律だったんですが、時代が変わり普通にカットだけやってるところもたくさん出てきました。
それってつまりみんなで法律違反してたような状態だったわけですが、時代が自然とそうなっちゃったので厚生労働省も「じゃ変えよ」みたいになったようです。
それにともなって理容師がパーマを行うことも認めたそうです。
さらに2016年の規制緩和では理容師&美容師免許があれば理容所と美容所を同一の場所でやっていいよ！という事になったわけです。
理容師=男性客、顔剃り、理容所で働く
みたいなわけられ方だったわけですが、現代ではそれが一緒になってきているということです。（徐々にですが）
2015年以前のもの
https://www.google.co.jp/amp/s/relax-job.com/contents_list/7811/ampより
美容師が顔剃りをやるのは実はOK
【顔剃りは理容師の専門】みたいなイメージがあると思います。
ですが”男性カットはダメだけどパーマに付随するものならいい”という法律だったのと同じように、実は“化粧に付随する軽い顔剃りはしてもいい”と美容師法に書いてあります。
そう、やっていいんです。化粧さえすれば。
よく考えてみると【眉カット】をするときにシェーバーで剃ってますよね。
厚生労働省も実際に「軽いものならいい」と認めていて、レザーか電気シェーバーどちらを使うかは関係ないようです。
ここがとても曖昧な部分なのですが、軽いってどこまで？という事になります。
これについては「本格的でなければ」という答えで、じゃあ本格的ってどこから？みたいな話になってくるので終わりがありません。
よく考えたら別にメイク目的じゃなくても電気シェーバーつかって余計なヒゲとか剃る場合ありますよね。
例えばモミアゲの下のアゴの辺りとか。
実際みんなやってるわけです。
ちゃんとフルメイクするから邪魔な産毛を剃るみたいな事であれば全体やっても良いっていう解釈になるような気もしますし、めちゃくちゃ曖昧ですね（笑）
もうすぐ緩和されると予想
“パーマに付随するカットだけOK”だったはずがいつの間にかみんな当たり前にチョキチョキとメンズカットをするようになってしまったように、美容師が顔剃りを普通にやる時代がもうすぐくるんじゃないか？なんて思っています。
最近女性向けの顔剃り専門店なども実は流行ってきてます。
レディースシェービングというメニューがあり美容室をうたってるとこもあります。
実際にそういった例があるわけですが、レディースシェービングのような【美顔施術】に対して厚生労働省は“個々の施術が、理容に当たるか美容に当たるかは、その行為の目的、形態等に照らして判断すべきものである。”というまたも曖昧な回答をしています。
状況的に規制緩和前の【美容師がパーマしない男性をカットしてる】みたいなのと同じような感じです。
もう時代にあってないってことですよね。
だから顔剃りに関しても緩和されるのではないかと思っています。
そうなれば【エステ×顔剃り】【ネイル×顔剃り】【マツエク×顔剃り】なんて複合メニューを売りにするサロンも出てくるはずですし、あらたなチャンスとなると思います。
だから僕は今のうちに理容師×美容師で技術を教え合うといいのかなと思っています。
ちょっと前にこんな記事も書きましたが（まだ読んでない方は読んでみてください）
免許があろうがなかろうが”学ぶだけなら”全然問題はないということでした。
実際に今月理容師さんによる美容師向け顔剃り勉強会をサロカリで実施します。
僕も生徒として参加する予定です。
海外に出れば日本の法律は関係ないので、スキルを身につけられたら海外に出たとき強いですし。
最近理容師さんと交流も増えてきたので、どんどん繋げていけたらいいなと思っています。
以上、美容師と顔剃りの話でした。
※補足 読者から情報をいただきました。情報は1年半前のものですが美容師が男性にやる場合はたとえオカマさんであっても顔剃りは基本的にはダメだそうです。理由→男性は化粧をしないからだそうです。変更されてる可能性もあるとなことでした。
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