こんにちは。
今日からほっそながーーーい国チリ編です。
※3月下旬のことです。
夜行でペルーのクスコを立った僕はタクナという地球の歩き方に1ページも載っていなそうな街に向かった。
ただの乗り換えのためである。
ここはペルーとチリとの国境にある街。
そこからローカルバスに乗り、チリへと国境をこえ、地図で見るとチリのいっちばん上に位置するアリカについた。
日本の旅人(というか多分おきまりコース)が行くようなところじゃないんだけど、一つ利点?があった。
チリの国境では検査がすこぶる厳しいらしいんだけど、この北部の国境はなんてことない普通の国境で『かばん開けろ!』とかもなかった。
アリカは海沿いにある小さい街。
海沿いにはTSUNAMIの文字。
ちなみにTSUNAMIは世界共通語。
ついてテキトーに宿をとり、とりあえず街散策に出てみたんだけど特に何もねえ(笑)
だからご飯を食べてみた。
ミラネーサ。
流石に物価が高いと言われるだけあって500円もした。
ペルーだったら200円とかだったのに。
食後、暇だからひたすら髪の毛が切れそうな場所を探しに行ってみたが、全然見つからない。
宿のおばちゃんにオススメのエリアを紙に書いてもらったんだけど辿りつけなかった...ってことでこの日は市場でトマトとソーセージとビールを買って大人しく就寝。
酒屋の前にいた犬が可愛かった。
翌日。
昨夜買ったソーセージを朝食兼昼食として食べ、また街へ。
諦めずにカットしたい人探しです。
『海に行けば人いるんじゃね?』
ってことで向かった海には全然誰もいませんでした。
3月末といえば南米では秋。
海の家もしまってました。
ってことですぐさま諦めて日本の逆から見た太平洋に向かってギターをかき鳴らす。
なんかギターってほんといい。
しばらくしたらまた気を取り直して探しに行くことにした。
そしてやっと見つけた街の中心部!
ながーーい商店街みたいになってる。
『ここでやっていいですか?』
警察に聞くと『グッド』とかなんとか親指を立てながら言っていた。
689人目
赤い髪のお母さんが『なにやってんの?』と声をかけてきてくれた。
事情を説明すると切りたいと言ってくれて...
髪色がほんと素敵だ。
ボリビアとペルーではこういった派手目なカラーって見かけなかったからなんかめちゃくちゃ新鮮な気持ちになったし、新しい国に来たんだって実感がすごかった。
息子さんと一枚。
690人目
毛先のいたんでるところをカット。
691人目
おばちゃん。
ボサっと重たかったのを軽めにしてクセを活かすように。
そして『何やってんだコイツは』と足を止める人々...
692人目
子供連れのお母さん。
子供もまじまじと見守ります。
ってか顔くろすぎ(笑)
693人目
ショートの形を整えるように。
笑顔が素敵だ。
694人目
こちらもお母さん。
もうこの日は立て続けに来まくってすごいことになってる。
さすが商店街。
695人目
髪が明るいおばちゃん。
毛先を整えた。
696人目
顔NGのため、後ろ姿のみ。
傷んでるとこだけ少しカット。
なんかこの日はおばちゃんばかりだったので、おばちゃん縛りかと思ったが最後に女の子が『切って』と言ってくれた。
この女の子は1時間ほど前な通りがかり、そこからずっと通訳しててくれたんだ。
なんでもアメリカな住んでたことがあるとかで、英語ペラペラ。
小さい妹ちゃんとも英語で会話してた。
698人目
かなりボフッとなってしまっている。
バフッかな?
いや、ボンッ?
いや、ブ...やめましょう。
妹ちゃんの黄色い声援『I wanna goooooooooo(帰りたーーーーい)』とともに、バッサリカットしまくる僕。
どうやら妹ちゃんはお腹が空いたようです。
ごめんね。
そして完成。
妹ちゃんもこれでご飯が食べられると機嫌を直してくれた(笑)
君かわいいからおじさんうれしいよ(笑)
一緒にいいとこ行かない?ニヤニヤ
いやー可愛くなったね。
自分的にここしばらくカットしたなかだと1番可愛くなったって感じだった。
彼女も仕上がりを気に入ってくれて、インスタグラムとかに早速アップしてくれてた。
ありがとうねー。
この彼女とは実は奇跡的な後日談があって...
まいっか、それはまた書くとする。
なんか終わってみたら大量に小銭が投げ入れられてた。
一人のお兄さんがポンッとおいたのをきっかけに次から次へと。
こんなことはじめてだ。
ありがたく夕飯代とビール代にします(゚∀゚)
片付けていると、ヒッピーたちがやってきた。
『髪切って!』
『でももう暗いし...』
『お願い!』
ということで698人目
実はこの日夜行バスに乗る予定で、夕飯を食べる時間を考えるともう行かなきゃやばかったんだけど、頼まれたから切ることにした。
悩んだけど。
まあいっか、食べれなくても。
仕方ないってことで。
喜んでくれてよかった。
切り終わり、時間がやばすぎて急いでターミナルに行き、そのままチリの首都サンティアゴ行きのバスに乗りこんだ。
嵐のように過ぎ去った二日間。
さらばアリカ。
ここからサンティアゴへ向けて30時間の長旅が始まるはずだった...
はずだったんだけど、大災害が...
続く。
★カットした人★(ブログ上で) 698人
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