先日の月曜日は阿佐ヶ谷にてUp to You2号店オープンでした。
たくさんの人が来てくれてもう驚き…
え?入れる?これ?笑
みたいな瞬間もあったんですけどまあなんとか立ちながら飲んだくれてもらってですね…
とても忙しかったけど、とても楽しかったです。
たくさんの「おめでとう」をいただきました。
わざわざ足を運んでくれた皆さん、本当に本当にありがとうございました。
さて、いろんな方が疑問に思ったんじゃないかと思うのですが…
なんで美容師が居酒屋なんかを始めたのか?
ですよね~。
理由はただ一つ、やりたかったからです。
やってみたかったんですよね。
「何言ってんだこのイカレポンチ…」
って思いますよね。
わかります、なんかその気持ち(笑)
かつての僕だったら「いやいや、そんなの不可能でしょう」って思ってしまっていたでしょう。
でも考え方をちょっと変えたらできちゃったんです。
そもそも、居酒屋をやる事は僕とキャンベルの夢でした。
ちょうど一年前、カナダで出会ったばかりの頃キャンベルは美容室で働き、僕は出張カットをしていたんですよ。
僕のほうが時間があったのでいつも夕飯とお弁当を作ってたんですね。
主夫ですね、主夫。
実はギャル男に見えて結構料理得意なんですよね。
高校時代は2年間蕎麦屋の厨房で働いてたし、東京でも居酒屋のキッチンでいろいろ任されてやってたりしたんですよ。
あと一人暮らしも長かったし。
まあそんなんでいつも料理を作ってたんですけど、だんだん居酒屋メニューとかも作るようになって、なんかある日ふとした時に「居酒屋いつかやりたいよね」みたいな話になったんですよ。
それでまあ僕は年末に帰国して、Up to Youを立ち上げるためにあーだこーだやっていたわけなんですが頭の中にはその【居酒屋Up to you】ってのがずっとありました。
そして4月に美容室をオープンさせたときには「1年以内に2号店で居酒屋をだそう」って話をしていました。
実際どうしたら居酒屋が出せるかを調べていた時期もありましたが、やっぱりお金がかかることが1番のネックで…。
そもそも美容室の運営も大変だし、サロカリとか出張とかも始めたり講演会もやってたりで、考えたりやらなきゃいけないことばかりだったので、時間的余裕はあってもお金がない状態でもう一店舗借りて居酒屋を出すのは無理かなーとちょい諦め気味だったんですよね。
そんなある日舞い込んできたお話が「居酒屋やらない?」でした。
キャンベルのまつエクのお客さんで、高円寺のお隣阿佐ヶ谷でバールアールというバーを経営する方がいるのですが、その方が定休日を使ったらどうか?と誘ってくれたんですね。
条件としては、家賃+光熱費の日割りを払うことのみ。
メニューも全部好きにやっていいし、看板も変えていいよ…とかなりの好条件だったんです。
もうそんなのやらないわけないでしょうという事で即決。
10月頭頃の話でした。
そこからキャンベルと相談しながらメニューとかを決めたのですが、準備とかも含めて90%くらいキャンベルにやってもらいました(笑)
僕はほぼ何もしてないという(笑)
僕が決めたことといえば、お通し代はおまかせという事。
Up to Youには「あなた次第」という意味があるので、僕らの店らしくおまかせで。
ふざけてるわけではないし、遊びなわけでもないけど、大真面目でもない。
なんかそんな感じです。
そして高円寺の美容室Up to Youのように「店での過ごし方もおまかせしたい」と思っています。
一人で来てもいいし、友達と来てもいいし。
いろんな方が集まって、いろんな出会いがココで生まれたらそれでいいかなって。
オープンの日は家についたの朝の5時くらいで…
火曜日も普通に仕事だったので眠かったですが、だけど料理を作ってみて、お酒を作ってみて、実際に居酒屋をやってみて本当に楽しかったです。
それもこれも貸してくれたバールアールのオーナーさんのお陰でして…本当に感謝です。
月曜日以外は美人なお姉さんがやってるので、近所の方はぜひ行ってみてください。
僕自身サロカリとかって美容室貸し借りコミュニティをやっていて、「使ってないものは使いたい人にシェアする」ことで場所がなくて働けない美容師を減らしていきたいと思っていろいろやっています。
そうすることで今までと違った様々な働き方ができ、週末美容師なんていう働き方も提案していますが、やっぱり実際に借りる側にまわってみて大いにありだよな〜と思うんです。
だって好きなこと、得意なことを仕事にしたいじゃないですか。
やりたい事をやる。
得意なことを、仕事にする。
そういうのはやれないと思ってた。
でももう過去の話なんですよね。
シェアすることで、本業もちゃんとやりつつ、やりたい事ができるような時代になりました。
週イチしか居酒屋やらなくても、僕は居酒屋店員と名乗れますか?
週末しか美容師やらない人も、美容師と名乗れますか?
答えはイエスですよね。
ハサミを持って、サロンで誰かのカットして、ありがとうと言われてお金をもらえたらそれは美容師としての仕事をしたことになる。
ちゃんとした店舗で料理を作ってお酒を提供してお金をもらえればそれは仕事になる。
頭をもっと柔軟にして、もっといろんな可能性を信じて人生が楽しくなればいいなと思います。
そもそも、肩書なんかもういらないのかもしれない。
別に何屋さんでもいいじゃないですか。
自分の何かを必要としている人がいて、それが仕事になるのであれば。
必要としてくれる人に自分の何かを提供して、自分が必要としているものを提供してもらって…
ただそうやってるだけ。
不思議な感じがしますけど、よく考えるときっと大昔の人もそうしてたはずなんですよね。
漁師は農家に魚をあげて、農家は狩人に野菜をあげて、狩人は米農家に肉をあげて、米農家は漁師に米をあげて…
僕がやってることと、やろうとしてることはいたってシンプルな生き方なのかもしれません。
そこそこお金がもらえて、普通に生きて行けて、やりたい仕事をして、好きな人と過ごして、たくさんの人との出会いがあって、そしてそこにハッピーがあればもう何でもいいですよね。
文句ない。
本当に。
きっと人が思ってる以上に、人生なんてなんでもいい。
なげやりななんでもいいじゃなくて「幸せになる方法なんてなんでもいい」ってこと。
自分の脳ミソが幸せになるってことや幸せだと思うことを阻止するかどうかの話であって、考え方を変えればどうにでもなるんですよね。
まだまだ可能性はたくさんある。
そして転がってるチャンスに手を伸ばすかどうかはすべて自分次第なんですね、きっと。
居酒屋Up to Youでお客さんに言ってもらえた「ごちそうさま!」がとても心地よかったです。
本当に本当に来てくれてありがとうございました!
これでまた1つ夢が叶いました。
これからも毎週月曜日居酒屋Up to Youをよろしくお願いします。
キャンベルもなんか記事書いてたのでぜひ読んでみてください。
そして皆様、僕は美容師です。
美容室のほうもよろしくお願いします!(笑)
あなたの髪の毛が、キャンベルの食費になります(笑)
またのご来店お待ちしております!