宇宙国家アスガルディア国民になりました!気になる登録方法は?とりあえず日本サヨナラ!

アスガルディア国民になった。

たった今からだ。

生まれ故郷であるド田舎YAMANASHIを離れ、日本一の魔界都市TOKYOに住み早10年。

あれだけ恐ろしかったKABUKI-CHOも、TRAINも、SHIBUYA STATIONも、今はもうなんの威厳も迫力もない。

魔界だと思っていたTOKYOは、10年で姿を変えてしまったのだろうか。

いや、変わったのは僕のほうだった。

TOKYOが刺激的ではなくなったのではなく、僕がその刺激に慣れてしまったということなのだろう。

「飽きたな…」

僕はNIPPONを出ることにした。

大海原の向こうにある、まだ見ぬEARTHをこの目に焼き付けるため。

いや、感じるために。

ASIA、EUROPE、AFRICA、AMERICA…

NIPPONとは比べ物にならない広大なCONTINENT-大陸-には様々なNATION-国家-があり、様々なPEOPLEが暮らしていた。

景色、文化、ビール、言葉、食べ物、車、人、顔、ビール、宗教、ビール…そのどれもが刺激的で、ときに優しく、ときに悲しく、ときに恐ろしかった。

魔界都市に住み始めたあの頃と似た感情。

僕が求めていたものはまさしくそれだった。

だがHUMAN-人間-の慣れというものは恐ろしく、ときが経つに連れてその壮大なJOURNEY-旅-さえも僕にとってはなんの変哲もない日常でしかなくなってしまった。

「俺の居場所は…もうないのかもしれない」

NIPPONに戻り、絶望してPOO-ウンコ-みたいに生きていた僕のもとに衝撃的な知らせが届いたのは今朝のことだった。

【宇宙国家「アスガルディア」構想が始動:軌道上から地球を防衛、国民も募集中 】

 

「OH MY GOD!!」

それは紛れもないオーマイガーであった。

なんとRUSSIAやU.S.Aなど4カ国の宇宙開発専門家らのグループが、衛星軌道上に独立国家「ASGARDIA-アスガルディア-」を建設する構想を発表したという。

人類初の人工衛星が打ち上げられてから60周年にあたる2017年に、プロトタイプの人工衛星を打ち上げ、将来的には小惑星の資源開発ミッションや、危険な隕石や宇宙ゴミから地球を防衛するミッションの拠点となるそうだ。

Ashurbeyli氏によると、「これは母なる地球を離れ、生活圏を宇宙に広げるという人類の永遠の夢の実現なのです。アスガルディアの精神は地球人類をデジタル化し、国家や宗教、人種から開放された人間性を宇宙へと移植 させることなのです。つまりアスガルディアの中で、我々はすべてが区別のないただの『人間』となるのです」とのこと。

そらへのポータルサイトより抜粋

 

母なる地球を離れ、生活圏を宇宙に広げるという人類の永遠の夢の実現…

GOOD BYE…MOM.

そう、スナフキンはEARTHを出ることにした。

流行る気持ちをなんとか抑え、ASGARDIAのホームページを開いてみた。

心拍数が上がっていくのがわかる。

「俺は緊張しているのか?いや、それとも…」

CITIZENSHIP-市民権-を得る権利が僕にあるのだろうか。

もしかしたら莫大なMONEYが必要なのかもしれない。

心拍数がどんどんあがり、呼吸が荒くなり、口からは泡が吹き出し、目は充血し、スマホは充電しながら【CITIZENSHIP】のボタンをクリックした。

するとそこには信じられない、いや今でも信じることができない文字が並んでいた。

 

 

WHO CAN BE AN ASGARDIA CITIZEN?


any human living on Earth can become a citizen of Asgardia.

OH MY GOOOOOOOOOD!!である。

なんとこのEARTHに住んでいるものであれば誰でもアスガルディア国民になることが許されるという。

HAPPY DANCE-喜びの舞-をしそうになったがその前に登録を済ませることにした。

まだなんとか理性を保ってるようだった。

 

 

登録には名前とEメールアドレスを入力する必要があるらしい。

落ち着いて打ち間違えがないようにJのボタンを探す。

次にU、そしてNを。

まだ語ったことは無かったが、僕の名前はJUNなのだ。

打ち間違えがないか、何度も確認をした。

何度も何度も。

意を決して入力完了のボタンを押した。

スマホの画面がLOADを始める。

次の画面がなかなか開かない。

それはたった数分、いや数秒の間だったのかもしれない。

だが僕には永遠のように感じられた。

 

WELCOME TO ASGARDIA 、THE SPACE NATION.

そこにはウェルカムの文字が…

魔界都市TOKYOにやってきた頃に僕を何度も窮地から救ってくれたあのウィルコムではない、それはしっかりとしたWELCOMEという文字だった。

感情が溢れ出し、僕はついに布団に倒れ込んだ。

バタッ。

「ついに…」

それは苦難の連続だった。

宇宙国家ASGRDIAのCITIZENSHIPを得るために、あまりにも多くのものを犠牲にしなければならなかった。

武器を持ち、数々の敵をなぎ倒し、山のような屍をこえ、多くの仲間を失った。

その度に涙はとめどなく流れ、口からは血反吐を吐き、地面を這いつくばり、生死の境をさまよい、何度も挫けそうになった…などという事は全くなく、名前とEメールアドレスを入力しただけで僕はついに宇宙国家に住む権利を得ることができたのだ。

この喜びはどう表現したらいいのだろうか。

I DON’T KNOW

そう、わからないのだ。

28歳の僕はまだその方法を知らなかった。

だがこれから知る事になるのだろう。

宇宙国家アスガルディアで…。

 

Welcome to Asgardia!

I love Asgardia and I love everyone who loves Asgardia.

Igor Ashurbeyli
Founding father of Asgardia

For the first time in history a new nation state has been created – not on Earth but in the heavens above.

Asgardia is the prototype of a free and unrestricted society which holds knowledge, intelligence and science at its core along with the recognition of the ultimate value of each human life. You can join like-minded people on this new
exciting step in fostering an extended future for humankind.

The journey begins!

Asgardiaへようこそ!

私はAsgardiaと、Asgardiaを愛するすべての人を愛している。

史上初の新しい国家が天に作られる…

さあ旅の始まりだ!

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