『さっき夢でジュンくんのこと助けたのに!!』
なんか朝いきなりこんなことをキレ気味で言われました。
キャンベルに。
『なにが?』と聞いてみるとこんな感じでした。
・夢の中で僕がいきなり眠いと言ってそこらへんにあった車にもたれかかって寝始めた
・中から怖い人が出てきてお金を請求された
・僕はお金を持ってなかった
・キャンベルが二万円払って助けた
みたいな内容だったらしく、なんか怒られました。
意味わからなくて普通にムカつきました。
そんな僕達ですが、実は先日北海道に行ってきました。
札幌でセミナーさせてもらったり、北海道と関西のサロカリメンバーと合流したりといろいろな出来事がありました。
その中でも特に印象に残る『増毛にいった話』を今回は書こうと思います。
え、ハゲたのかって?
まあそれは読んだらわかります。
ハゲには縁起が良すぎる街、増毛町
北海道の北西部に増毛町というあまりにもフサフサしそうな街があります。
元々その存在は知らなかったのですが、札幌で出会った方に『どこかおすすめありますか?』と聞いたところ『増毛とかいいんじゃない?』との答えが返ってきまして、真に受けて急遽行ってみることにしたのです。
増毛町に行けばその名の通り本当に毛は増えるのでしょうか?
どうせ行くので検証してみました。
北海道増毛町は「ぞうもう」ではなく「ましけ」と読みます。
日本海側に面した増毛は人口わずか5,000人の小さな小さな町です。
新千歳空港から車で約3時間30分(高速利用)、旭川空港からは車で約3時間、札幌市街からは国道231号線利用で約2時間30分、というなんともいえない距離感がたまりません。
冬は吹雪で道路が通行止めになったりして、行けなくなることもあるとか。
つまり秘境ってことなのでしょうか。
僕たちは車がないので、バスで向かうことにしました。
札幌から増毛町までの直行便はなく、増毛の横の留萌市にて一旦乗り換えになります。
札幌駅からは1日5便のバスが出てて、僕たちは10:00発のバスに乗り込みました。
そこから2時間ほど原っぱのような草原のような景色を眺めつつバスに揺られました。
途中のサービスエリアで一度だけ休憩し、次に止まったところがもう増毛町の隣の留萌でした。
国道のようなところにぽつんとある小さなバス停がなんとも田舎感を醸し出しています。
ちなみに留萌は『るもい』と読みます。
キャンベルはずっと『もるえ』とかドヤ顔で言ってたのでシカトしておきました。
元々はJR留萌本線というものがあって札幌からも電車で行けたそうなのですが、現在は残念ながら廃線になっています。
物寂しいバス停で待つこと15分。
増毛町行きのバスがやってきました。
10分くらい乗ってればつくと勝手に思っていたのですが、そこからさらに40分かかり、なんだかんだ増毛町についたのは午後1時、札幌を出て3時間後のことでした。
バスを降りるとそこには旧増毛駅が。
なんかフサフサしそうな名前とは裏腹に、どこか寂しい雰囲気の駅でした。
駅の前に増毛町案内図がありました。
なるほど、地図を見ても小さい町だ。
その横に目線を移すと、よく案内看板には書いてある観光名所の紹介みたいな欄があった。
ん?なんぞこれ…
サケそ上という名前がなんというか平仮名とカタカナと漢字ミックスですごい謎。
そして写真もぶち破られてるからもう全然なんのことかわからない。
サケそ上とはなんなのでしょうか。
道民の方教えて下さい。
駅を離れ軽く散歩してみた。
なるほど、静かだ。
擬音であらわすとフサフサではなく、カサカサという感じだ。
もしこれが冬でピューッと風が吹いてたらと思うと、春に来てマジ良かったと思いました。
だけど僕達がこの増毛町に来た理由の1つは『北海道の田舎に行きたい』だったので、それは間違いなく達成されました。
いいですね、田舎。
増毛町で海鮮丼を食す
そしてこの日本海に面した増毛町はやっぱり海鮮が有名なのだそうです。
中でも甘エビ、タコ、カレイ類が特に有名なようです。
増毛にはいくつか海鮮丼が食べられる店があるようでしたが、せっかくなので有名店の「寿司のまつくら」に行ってみることにしました。
事前調査ではめちゃくちゃでかい「ジャンボちらし」というものがあるとのお話だったのでそれをお目当てに行ったのですが、何と言っても高い…。
3600円…。
いや、ここまで来て何ケチってんだよって思うかもしれませんが、さりげに札幌からのバス代が往復5000円だったのもあるし、流石に3600円はちょっちね…ってことでワンランク下げて特選海鮮丼に。
丼に1000円以上払うという感覚が自分の中にはないので、すごく贅沢をした気分になりました。
海鮮丼は大食い女王に献上し、僕は安い甘エビ天丼に。
安いと言ってもそれでも1000円します。
ですがお味はやっぱり美味しかったです。
髪が少し生えた気がしました。
ごちそうさまでした。
店を出て向かったのはスーパー。
女王は食べ足りなかったのでしょうか。
寿司は買わず、ビール(女王用)だけ購入して、散歩をしてみることにしました。
しかし本当に人気がありません。
フラフラあるいていると魚屋さんを発見。
なんとなく入ってみると、そこでは甘エビが量り売りされていました。
なんと100g190円。
よく考えたら東京で買ったことないけど、たぶん増毛の方が安いのでしょう。
新鮮なのは間違いないと思います。
新鮮な甘エビを食べながらおビールを。
キャンベルも『もるえ』とか言って幸せそうな様子です。
甘エビのタンパク質で髪が生える…そういう事なのでしょうか?
増毛町は小さな街なのでいろんなものが近くにあります。
魚屋さんのすぐ近くには酒造が。
とりあえず行ってみました。
こちらは日本最北にある酒蔵「国稀」
十種類以上の試飲ができます。
日本酒の酵素で毛が増えるのでしょうか?
期待大です。
その後はまた3時間かけて帰るので、3時には増毛を去らなくてはなりません。
わずか2時間の滞在でしたが、一通り増毛町を巡ってみてなんだか髪にボリュームが出た気がしたので僕はもう満足でした。
さて、帰ろうかと言うとき、こんなものを見つけてしまいました。
なんか微妙にいろいろ展示してあるスペースがありました。
隅々まで見渡すとそこには……
こ、これは!
増毛町ってズラをかぶって毛を増しちゃうって意味だったの!?
え、じゃあ、とりあえず……
ふ、増えた!!!
増えたーーーーー!!!!!!
毛が増えたーーーーーー!!!!!!!
すごい、なるほど。
そういうことだったんですね!
しかし、もうこれは増したというよりもトランスフォームしたって方が正しいような気がします。
どう見てもちびまる子ちゃんのお母さんです。
ちびまる子ちゃんのお母さんが酒飲んでテレビ見てます。
さらに何か置いてあった帽子をかぶせてみました。
凄まじい変化ですね…。
『増毛町に行ったら毛は増えるのか!?』
これは『確かに増える!』と言わざるを得ません。
でも気をつけてください。
となりにはこれみよがしにハゲズラも置いてあるので、選択を間違うと増毛どころか滅却してしまうので、要注意です。
髪の毛で悩んでいる方、ぜひ札幌から足を伸ばして増毛町に行ってみてください。