美容師でも全部できる必要はない。引き算と掛け算でオンリーワン最強美容師に。




ぼくは世界を周って様々な発見があったが、1番の発見をここに書いてみよう。

それは「引き算」であった。

僕達日本人は、多くのものをすでに持っているにもかかわらずどんどんどんどん”足して”いく思考回路になってしまっている。

もっとあれば幸せ、もっと持ってればすごい。

それは人、物、お金、技術、知識、 なんでも。

なければ不幸、できなければだめ

そんなマインドを多くの人がもっている。

持っているから、人に対しても望むし求めるのだと思う。

そういう連鎖の中で生きていて、世界に出る前の僕は意味のわからない息苦しさをずっと感じていた。

なんで、全部やらないとだめなのか。

なんで、できないとだめなのか。

カットもパーマもカラーも。

なんで、所有してないとだめなのか。

ハサミもドライヤーもブラシも店も。

何でもかんでも自分に付け足していくと、お金も時間もとてつもなくかかってしまう。

確かに譲れないものはあっていい。

My○○みたいな道具は絶対に必要だし、絶対に身につけとくべき技術もいくつかは必要だ。

でも全部あれもこれも…っていうのはなんか無理ないか?と思ってた。

言ってしまえば、大学に行く、家を買う、就職する、車を買う、結婚をする、全部そうだ。

全部やらなきゃ不幸なのか?

全部やったら幸せなのか?

だとしたら、なんでこんなにも病んでる奴がいるんだ!

と、そうゆうモヤモヤを抱えたまま海外に飛び出した。

「あーこういう世界があるんだ」と気がついた

海外ではいろんな収穫があったけど、一番はそのモヤモヤをふっ飛ばせたことだた。

みんな、わりと何もできないのだ。

できないとバカにしてるのではなくて「え、できないよ。当たり前じゃん。でも俺はこれができるぜ」なのである。

例えば英語。

日本人は英語が苦手だと言われる。

しかし、生まれながらにして英語に触れまくる生活をしてるのだ。

ありがとうは?

こんにちはは?

あいしてるは?

みんな言えるわけ。

でも完璧を求めすぎて「話せない」と言ってしまう。

しかし海外では「え、上手く話せないよ当たり前じゃん母国語じゃねーし!でも俺単語いくつか知ってるよすげーだろ」なのである。

この違い。

言葉だけじゃなく、仕事もそう、なんでもそう。

たくさん所有してる人も求めてる人もいると思う。

でも総じて言えばみんな1つか2つの得意なものを誇ったり、その国で生きていられることそのものを誇ってたりする。

ラテンアメリカの国々なんか特にそんな感じで。

キューバ人とか「晴れてる!海がある!アミーゴがいる!乾杯!歌おう!」とこんな感じ。

「あ、それでいいんだ」

僕はそう思った。

美容師も全部できなくていいのでは

タイトルに書いたように、美容師はかなりあれこれ求められる気がするのだが、僕個人はいろいろできなくていいと思ってる。

あれもこれも足し算足し算で、カラーができてカットができてパーマができてストレートができて…とキリがない。

逆に今は引き算が大切だと思ってる。

ステレオタイプの美容師というものから1個ずつ1個ずついらないと思うものを外していく。

僕はマッサージをやめ、ヘッドスパをやめ、パーマをやめ、ストレートをやめ、トリートメントをやめ、最後にはカットしか残らなかった。

今はそのカットと別のもの(フォト、ヘアメイク)を掛け算して新しいものを作ろうと思ってて。

なんかそんな感じでいいのではないかと思ってる。

例えばどんどん引き算してカラーに特化してもいいし、ストレートに特化してもいいわけ。

1個か2個ちゃんとできるんだから、十分すごいじゃんって思う。

ここで大切なことは、その1個に”自分らしさ”を掛け算することができるか?

だと思う。

僕ならカット×旅×世界一周だったし、そういうのは大切だと思う。

それでオンリーワンになれる。

たった1つ強みがあれば、それだけで十分美容師としても、人としても魅力的なのだ。

全部やる必要はない。

足し続けるのなんか疲れるだけだから。

自分の人生から、仕事から、考え方から何を引くか、そして何を掛けるか。

組み合わせは無限だ。