2/28をもって携帯を解約したった。
理由は一言「いらねー」からである。
ちなみに勘違いしないでいただきたいのだが、お店の予約専用電話08092784328は残ってて、解約したのはプライベートの方のこと。
14歳くらいから持ち始めた携帯電話というものを、日本で生活してるにも関わらず解約するなんて日が来るとは思えなかった。
でもそのXデーはやってきた。
お金の無駄としか思えなかった2016
当然のことながら、海外を旅しているときは電話を持っていなかった。
厳密に言うとスマホはあるが090や080から始まる番号での通話機能はなかった。
そのかわりラインやフェイスブックではwifiさえあれば無料通話ができたので、友達や家族とはそれでやり取りをしていたし、全くなんの問題もなかった。
そんな僕が帰国して1番最初に悩んだのが携帯だった。
「新規契約すべきか否か…」
個人的には1年以上の期間”携帯電話の電話機能を持つことをやめていた”ので、いらないという認識だった。
帰国したけどもうこのままでいいや…
それが本音だった。
でもなぜ悩んだかと言うと、それは美容室にカラーやシャンプーの材料を卸す業者の方の一声だった。
「決まったら電話ください」
メールではなく、電話くださいだったのだ。
それは“メールより電話のほうが丁寧である”というある種の固定概念のような日本社会の常識をつきつけられた瞬間でもあった。
「そうか、ビジネスの場では電話が必要なのか…」
焦った僕は即日使えるフリーテルのsimカードを契約し、電話を使えるようにした。
ところが…。
月に1回電話するかしないか
日本社会に同調しようと買ったものの、まったく電話をしなかった。
少なくとも僕からかけることは皆無であり、かかってきた場合のみ通話する。
美容室では当初電話無しで営業をやっていた為、本当にかかってくることは月イチ程度だった。
というか月イチも無いときもあった。
それは僕が世界を旅していたからなのかも知れない。
「こいつには電話よりフェイスブックのメッセージだな」くらい思われてたかもしれない。
とにかく電話がなることはなく、なったらビックリするレベルだった。
なのにも関わらず、友達からは「番号かわった?教えて」などと頻繁に言われる。
内心「知ったところでかけてこないのに、何故知りたいの?」と思っていた。
電話が当たり前だった時代に生きた世代(僕らも含む)からしたら、番号を知らないということはある種の不安を覚えることなのかもしれない。
でも本当は1ミリも不安などないのだ。
かつて電話番号というのは人のつながりの象徴だった。
家族はもちろん彼女や友達の番号を知らないなんてありえなかった。
逆に言えば番号さえ知っていればその人と接点があまりなくともなんでもできた。
当然”電話をかける”という行為はごく当たり前の事だった。
それが1年半の旅の末めっちゃウザイと感じるようになってしまった。
SNSというツールで連絡が容易になった事も理由の1つなのだろうけど、とにかくいきなり鳴る電話がウザイ。
接客中だったり、友達とご飯中だったり、寝てたりする間にブーブーブーブーブーブーブーブーブーブーブーブー(永遠に続く)
出先で音が鳴るとうるさいので常にマナーモードしているのだが、あのバイブがまたウザイ。
こちらの都合なんてお構いなしなわけだ。
基本的には出れないわけではないが少なくとも無理しないと出れない状態である。
よく考えたら接客業とかだとそれで手を止めるのはナンセンス。
例えばマッサージとか受けてる途中に電話に出られたら嫌な気分になると思う。
「はやくしてよ…」みたいな。
「電話ってそういうもんだろw」と言われればまったく持ってその通りなのだが、それをウザイと感じてしまってるのだからしょうがない。
そしてSNSで無料通話ができる今、わざわざお金払って通話する意味も実際よくわからない。
しかもその機能のお陰で月額の請求額が高くなってる。
使わないしウザいと思ってるものにお金を払ってるとかよく考えたら自分アホやんってなって解約した。
電話がないメリットとデメリット
僕はフリーテルの格安SIMカードを使っていた。
価格は月によるけどネットも使えて3000円くらい。
正直安くしようと思えばもっと安くもできるけど、面倒くさかったのでそのままにしてた。
電話を解約したメリットというと、その月額料金がかからなくなったことがたぶん1番大きい。
ポケットwifiを別で契約してるので、正直デバイスは引き続き使えるし問題なさそう。
実際このブログもwifi環境でボロいタブレット使って書いてるので、全然やっていけるわけだ。
デメリットといえば取引先などとの通話ができないこと、または会社に所属している場合は緊急の電話ができなくなること。
例えば「遅延して遅刻します」みたいな電話とか、緊急をようする事は電話のほうがいいと思うし、会社員とかだとやっぱり電話がないとだめなのかもしれない。
でもフリーランスで動いてる僕の場合は全然いらなかった。
仕事や取材の依頼が来るときもフェイスブックやメールだし、美容室の予約もほとんどがラインやフェイスブック。
職種や働き方によるけど、電話なんかなくたってビジネスには別に困らないわけだ。
だから僕からしたらメリットしかない。
もし救急車などを呼びたいって事になったら…
道行く人に借りる(笑)
逆にメッセージの返信をしない人が理解できない
結局コミニケーションツールとしてメッセージを主に使っているわけだが、基本的には知らない人でも誰でも返信を心がけている。
それが礼儀とマナーだと思うから。
個人的に多くて1日何十件ものメッセージをもらうときもあるのだが、返信しても結構無視されたりする。
え、そっちから送っておいてなんなの?と思うけど、それは”返信”という作業の重要度が低いからなのかもしれない。
あとは「忙しかった」と一言添えて2日後くらいにシレッと返信がやってくるパターン。
たった1通のメッセージも返せないくらい秒単位で忙殺されていたとしたら普通にぶっ倒れると思う。
けどそれが意味することは“多くの人にとっては電話よりメールのほうがダルい”ということ。
確かに文字を打つより声を発した方が早い場合もあるかもしれないし、文より的確に感情なども込めて物事を伝えることができるのかもしれない。
「ラインでよくね」「メッセージ入れといてくれれば後で暇なときに返信しますけど」
というノリの僕がそもそも変なのかもしれない。
でも電話ではなくメッセージでやり取りする事で“相手の手を止めさせないし考える猶予を与えられて一方的じゃないし、スマート”って僕は思っている。
どちらがいいかは仕事や人それぞれなのかもしれないが、僕個人の意見はこんな感じ。
だからポイポイポピーと解約したまでだ。
お店の電話番号はお客様用として残しておくが、あまり使ってもらえないし営業の電話がウザすぎるのでそれもゆくゆくは無くしていく予定。
ちなみに営業の電話は「月末で泣く泣く閉店します」って言うと秒で切れる。
格安SIMカードが沢山出てる世の中なのにも関わらず、某キャリアと契約して高いお金を月々払ってる方もまだまだいると思うが、はたから見るとやっぱりもったいない。
携帯電話節約して浮いた数千円のお金で毎月1回黒毛和牛のしゃぶしゃぶでも食べたほうがよっぽどいい気もする。
僕はこんな考えだから二度と携帯の通話機能を契約する事はない。
もちろん勝手にそう思ってるだけだから電話番号ないと不安っていう方が間違っているとも思わない。
ライフスタイルにあわせて使い分けていけばいいのかな?なんて思う。
あなたは電話派、メール派どちらですか?