※今日はキプロスについてです。
トルコ→北キプロス→南キプロスと移動した話です。
朝6時イスタンブールのサビハギョクチェン空港へと向かった。
この空港は3回利用して、やっとこ名前を覚えたんだけどね。
今日はイスタンブールから北キプロス・トルコ共和国へと飛びます。
どこやねーーん!
と大半の人が思うので、ウィキペディアからパクってきました。
キプロス共和国(キプロスきょうわこく、英: Republic of Cyprus)、通称キプロス(英: Cyprus)は、トルコの南の東地中海上に位置するキプロス島の大部分を占める共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。首都はニコシア。ヨーロッパ連合加盟国。公用語はギリシア語。
キプロス島の一部は、イギリス海外領土のアクロティリおよびデケリアであり、往来は容易であるものの共和国領ではない。さらに1974年以来、南北に分断されており、島の北部約37%を、国際的にはトルコ共和国のみが承認する「独立国家」であるトルコ系住民による北キプロス・トルコ共和国が占めている。一方のキプロス共和国は国際連合加盟国193か国のうち、192か国(トルコを除く)が国家承認をしている。
キプロスは元来はギリシャ系住民とトルコ系住民の混住する複合民族国家だったが、分断後は事実上、ギリシャ系によるほぼ単一民族国家となっている。
第二次世界大戦後、ギリシャ併合派、トルコ併合派による反イギリス運動が高まったため、1960年にイギリスから独立。翌1961年、イギリス連邦加盟。しかし1974年にギリシャ併合強硬派によるクーデターをきっかけにトルコ軍が軍事介入して北キプロスを占領し、さらにトルコ占領地域にトルコ系住民の大半、非占領地域にギリシャ系住民の大半が流入して民族的にも南北に分断された。
つまり、ひとつの島の中の北と南にそれぞれ国家があるという場所。
イメージとしては南北朝鮮が近い感じかもしれない。
世界的にはキプロス(南キプロス)の領地を北キプロスとトルコが占領してるみたいな見方をされてるそう。
こういった場所は他にもあるとかないとか聞いたけれども、ここはかつてのベルリンのように首都が分断されている。
世界でも珍しい場所であることは変わりない。
何かでカテゴリわけするとしたら紛争地帯ということになるらしいんだけど、今はリゾート地としても有名で恐れるようなことは何も起きない(100%じゃないけど)らしい。
ただこの島はひとつちょっとめんどくさいことがある。
北キプロスに入国した場合、もちろんパスポートにスタンプを押されるんだけど、もしそのスタンプがあるとギリシャ、南キプロスには入国できなくなるらしい。
敵対してる国から来た奴なんぞいれてやんねー!ってことらしい。
というわけで、その対策として北キプロスの空港のイミグレーションではスタンプをパスポートじゃない紙にボンッ!て押してもらうこともできる。
僕は南キプロスに行く予定があったので紙に押してもらった。
空港からバスにのり、首都のレフコシアへと向かう。
中からみると草原ばっかりで、なんだか田舎っぽい感じ。
山には北キプロスの国旗と、トルコ国旗があった。
ついてとりあえず昼ごはんを食べて宿探しをしようと思ったところ雨が降ってきたのでチャイを飲んでのんびりしてたんだ。
宿も北キプロスに関してはほとんど情報がない。
そこで話しかけてきた北キプロス人のおじいちゃんと1時間程いろんな話をしていろいろとためになる情報を得ることができた。
簡単にまとめるとこちら。
・南キプロス⇔北キプロス間は簡単に行き来できる。
・南より北のほうが物価が安いので、こっちに泊まったほうが良い。
・北には観光客は全然来ない
・昔は危なかったが今は平和そのものでなんの問題もない。
・北の人々と南の人々は言語が違うが、どちらの言語も話せる人も多い。
・日本に行って50歳くらいの嫁を探したい。
あまり若い人だと相手にされないから、50歳くらいがベストなんだそうだ。
雨がやんだので、おじいちゃんに別れを告げ街を散歩しつつホテル探しに。
なんか特に何もないぞ・・・。
マップを見るとレフコシアの中心部は壁みたいなので囲まれてる。
ということは南側も壁で囲まれてるのかな、、、不思議な街。
壁の中もほのぼのと平和な感じ。
あれ、気のせいでしょうか。
なんか日本語が見える、、、。
おじいちゃんにオススメしてもらったホテルにまずは向かってみたんだけど、そこは改装工事中だったので、そこにいた人に2つほどオススメの宿を聞いて向かってみた。
一つ目。
『50リラでいいよ!』
たけぇ、、、約2500円。
トルコでは最安で20リラとかだった。
ダブルルームだからそんなもんかと思ったけど、他を探すことに。
2つめ
『80リラでいいよ!』
いや、たけぇ、、、
いろいろと交渉した結果50リラになったので、他にホテルなさそうだし諦めてそこに泊まることにした。
なんとファミリールームみたいな三人部屋(ちょいボロい)。
多分北にはホテルがそもそも少ないし、観光客向けの安宿などは存在しなそうだった。
夕方からまた出歩いてみると、街からは人がほとんどいなくなり、シーンとしていた。
やっぱり北はトルコの一般的なビールが売ってるみたい。
・・・散歩をしてるとなんか変なやつをみつけた。
あん?みたいな
やんのかコラ?みたいな
この怖い顔の女の子が見つめる先には、、、
I ♥ Cyprus の文字が。
ああなるほど、愛してるのね。
怖いとか言ってごめんね。
変なガラクタばっか売ってる店でカンナムスタイルのおっさんを発見。
韓国の影響力は北キプロスにも及んでいるらしい。
そして夜になるともう全然人いない。
レストランとかの店も特にやってない。
なんか、貧しいとかそういうことよりもとにかく活気が全然ない。
な、なんなんだ北キプロス。
やる気がないぞレフコシア。
これが首都とは思えない感じだった。
暇なのでプチ広場にてビールのみながらギターをひいていると地元の子供やらおっさんやらに絡まれてちょっと話したりうた歌ったり。
オヤジたちに『ヘイ!今ジャパンで1番有名で人気がある歌を弾いてくれよ!』とか言われたので
太陽族の『キミだけには』という歌をかましてやりました。
めっちゃ古いし、日本人もほとんどしらないと思う(笑)
以前ベトナムでおじいちゃんに『日本の伝統の曲を』とか言われた時は、ELLEGARDENのジタバグをかましてやったことを思い出した(笑)
ごめん、伝統のとか流行りのとか弾けないんだよ。
日本人がと言うよりは観光客が珍しいみたいでいろんな人が声をかけてくる。
観光地って感じではないので、だましてやろうとかぼったくってやろうとかそういった雰囲気はなく、すごくみんな友好的な感じだった。
翌日。
この日は南キプロスへ向かうことにした。
人と会う予定があったからだ。
北キプロスには後ほど戻ってくるので、また。
宿の近くのプチフードコートみたいなところでまずはお昼を。
やっぱり食文化もトルコでした。
南側に向かうイミグレーションは北側から見るとこんな感じ。
映画のチケット売り場みたいな出で立ち。
なんなら向こう側に街が普通に見えますけど。
ほんとにこれが国境?って感じだった。
北キプロスの出国審査で空港でもらった紙を渡しスタンプをもらう。
歩いてわずか10メートルほどで南キプロスの入国審査があり、そこでパスポートを渡す。
チラッと見ただけで返却。
なんかちゃんと行けるかなぁとかドキドキして損した。
スタンプは押してくれないらしい。
ちなみに南キプロスはEU加盟国になっているんだ。
EU加盟国と日本との間にはシェンゲン協定というものがあり、6ヶ月以内に90日間はEU加盟国のどこでもビザ無しで滞在していいよ、というもの。
ここでスタンプを押さないということは南キプロス不法入国&EUにいるのにシェンゲン協定無視して滞在してるということになるんだろうか。
謎ですね。
通常日本を出国してから各国の滞在の記録が日付入りスタンプとしてパスポートに残って、ひとつの国を出たらまた次の国のスタンプを押されて、日付が連続して記録されるはずなんだけど(意味わかるかな…)
北キプロスでは紙に、南キプロスでは押さないとなると、パスポート上ではこの島に来た事実さえ無かったことになる。
僕のパスポートにあるはずない空白の期間ができた。
そしてイミグレーションを抜けるとそこは不思議な街でした。
不思議っていうか、普通の街。
何が不思議かというと反対側が見えるわずか2,30メートルの国境を渡ると全然違う雰囲気になったから。
そこは南キプロスの首都ニコシア。
南キプロスにはケンタッキーなどの外国の企業もある。
そして賑わってる。
活気が違う。
南キプロス側から国境見るとこんな感じ。
あ、国境には猫がおった。
北と南の10mの間には閉められたゲートと看板が。
文字もトルコ語からギリシャ語に変わってる。
バス停はこんな感じで北の方には一切行かないみたい。
・・・やっぱり違う国なんだ。
北と南の貧富の差というか、活気の違いに結構驚いた。
その境界線がなんとも曖昧な感じなのでより一層そんな感じがした。
この日、首都ニコシアからキプロス東南部にあるラルナカに来た。
なんかビーチがあって空港もあってリゾート地らしいんだけど、リゾートって言うにはちょっと小さいししょぼい感じがした。
ここまで来たのは旅人と会うためでした。
そのためだけに来たようなもんなんですが、なぜ最初からこのラルナカ(南キプロス)に直接飛行機で来なかったのか?
鋭い人はお気づきかと思うんだけど、ナゼかというとですね。
ラルナカ行きの航空券がベラボーに高かったから。
イスタンブール⇔北キプロス 片道 4500円
イスタンブール⇔南キプロス 片道 20000円
ベラボーです。
なので、とりあえず北キプロスに降り立つことにしました。
ちなみに北キプロスの空港に降り立つにはトルコから飛ぶしか方法がないそうです。
未承認国家なので他の国からは一切飛んでないみたい。
さきほども書いたとおり、北キプロスに入国した場合スタンプはパスポートではなくて、紙に押してもらいます。(パスポートでもいいけど問題がある)
でも、南キプロスの空港に降り立った場合、南キプロス入国審査でEU加盟国のスタンプを押されます。
パスポート上でもちゃんと入国したってことになるわけですね。
この南北キプロス問題の面倒くさいところがですね
北キプロス→南キプロスは入国できないけど(一応そういうことになってるけど超曖昧)
南キプロス→北キプロスは問題ない。
だからもちろん南キプロスに降り立ってスタンプをもらったほうが安全。
でも僕は安全より安さを選んだわけですね。
それともう一つ南北キプロス問題の面倒くさい点がありまして・・・
南キプロス→北キプロス→第三国と移動するのは大丈夫だけど
北キプロス→南キプロス→第三国と移動するのはダメ
なぜかという北キプロス→南キプロスに入ると僕のようにスタンプが押してもらえなくて不法入国みたいになってしまうので、いざ南キプロスから出るときにトラブルになると。
だから僕は北キプロス⇔イスタンブールの往復をとった。
もうややこしすぎて見てる人は意味わからないよね(笑)
すんません(笑)
友達と合流し、変な星がたくさんぶら下がってるレストランでご飯食べて、夜のラルナカ散策に。
北キプロスほどではないけど、ちっさい街なので人はあまりいない。
冬なのでイルミネーションやってたりしたのは綺麗だったけど。
教会を見たり、チャリをみたり、乳首をとったり
乳首をとったり、、、
乳首をとったり、、、!!
乳首大切ですからね。
なんでマネキンにちくびがあるねん!
ってツッコみたかったけど相手はガラス越しなのでね。
言っても聞こえなかったかなって。
ってかチクビちょっと位置が変じゃ、、、いや、なんでもないです。
そして翌朝、ご飯を食べて
昼間のラルナカ散策にでかけてみた。
・・・が特に何もない。
しかも強風と雨。
傘がブホッてなってる以外は特に面白そうなものも無い。
なんなんだ、キプロス!!
やる気がないぞラルナカ!
結局困り果て、雨宿りがてらカフェに行き、僕はお昼ビールをしばいた。
猫の写真とってみたり、、、
まあ暇でした(笑)
そんな感じで北キプロス→南キプロスに来てみた話でした!
僕自身、キプロス行く前にいろいろと調べてみてもとにかく情報が少なくそして古く、当てにならなくて困ったので、このブログが誰か後々行く人のためになればとも思ってます。
キプロス行く人なんてそんないなそうだけどね(笑)
まとめ
・キプロス島はトルコの南の地中海上にある島。
・キプロス島は1974年以来、南北に分断されていて、島の北部を北キプロス・トルコ共和国。南部をキプロス共和国という。
※このブログではややこしいので北キプロス、南キプロスにしてる。
・北キプロスは国際的にはトルコ共和国のみが承認してる独立国家。(日本も承認してない)
・南キプロスは国際連合加盟国193か国のうち、192か国(トルコを除く)が国家承認をしている。
・かつてのベルリンのように首都も分断されている。(北:レフコシア 南:ニコシア)
・北はトルコ語を話し、トルコの通貨リラを使う。南はギリシャ語を話し、EU加盟国なのでユーロを使う。
・今は南北の国境の行き来は簡単にできるっぽい。
・北→南&ギリシャに入国はできないけど南→北&トルコには入国できる。
・トルコよりビールが安い、ヤッホー
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砂漠の写真モアイみたい(笑)
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ほんもののモアイが見たいです