こんばんは。
最近アグレッシブに更新してます(笑)
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ありがとうございます。
アウトローなマガジン、プールマガジンにて記事を更新しました。
昨日出会った美容師と暑苦しく語った内容を書きました。
「美容業界の行方」
もしかしたらちょっと怒られそうな内容かもしれません・・・
でも、読んでみてください。
こんにちは。
僕はただ今タイのバンコクにいます。
昨夜美容師さん二人とお会いしていろいろと暑苦しいバンコクで暑苦しい男三人暑苦しい話をしてきました。
「美容業界はどうなっていくのか?」
みたいな話になって、思ってることを色々と話してみました。
それぞれ考え方も違って、なかなか有意義な時間でした。
✱今後どうなっていくか?
ぶっちゃけ確かなことはわかりません。でもちょっと思うことがあるので昨日その美容師さんたちに話した内容を今日は書かせてもらおうと思います。
いろんなサロン、地域、事情があるのは承知の上で書きますので、全てに当てはまることではないと思います。
うちは違うよって人は聞き流してください。
✱低価格化が招く美容業界の衰退
世界各地いろんな国をまわって、それぞれの美容室事情を伺ったりすると、あることが見えてきました。それは「物価と美容の価格は比例しない」ということです。
物価とはつまりその国で生活する上でのものの価格の基準です。
例えば、日本と似たような物価の国(都市)というとチリ、ドイツ、フランス、カナダなどがあげられます。
日本より高いところというとシンガポール、ロンドン、ニューヨークなどです。
目安にしてるポイントは、外食費、交通費、宿泊費、観光費などです。
もちろん物価が高い国でも安く手に入るものはあるのですが、総合的な印象で話を進めています。
逆に安いところはたくさんあります。
インド、タイ、ペルーなどなど・・・
国によりけりです。
物価が安い国で美容室代はどうかというと、やっぱり安いです。
カット100 円とか200円とかザラにあるんですね。
逆に物価が高い国だとどうでしょうか?
やっぱり高い・・・と見せかけてそうでない国もあります。
例えばチリ。
レストランや宿泊費、交通費などは日本と同じようにまあまあ高い印象です。
でも、カット代はめちゃめちゃ安いんです。
500円〜1000円くらいでしょうか。
もちろん高いサロンもわずかながらあるにはあるのですが、完全にセレブ向けで一般人はなかなか行きません。
なぜ行きたがらないのか、理由は簡単です。
「なんで1000円でカットできるのに3000円4000円払わないといけないんだ」
と、一般人はその価値を見いだせないし、理解もできないからです。
理解できないのも無理はないです。
なぜなら安いところがたくさんあるし、それがアベレージだからです。
物価が高く、さらに美容代も高い都市だとニューヨークやロンドン、シンガポールがあげられます。
正直日本以上の価格です。
カット10000円、カラー20000円、それ以上・・・
そんなサロンがゴロゴロあるんですね。
もちろん中にはカットわずか10$の床屋さんもあります。
でも高価格なサロンが多いため平均価格がぐっと上がります。
すると人々はカットに10000円払うことに違和感を感じなくなります。
それが「適正価格」だと思うからです。
カットをするという価値に対してその料金は高くない、普通と考える思考回路ができあがるわけですね。
✱では日本はどうか?
関東・甲信越カット 3719.5/パーマ 7396.2/カラー 5950.0/縮毛矯正 13198.3
近畿
カット 3411.5/パーマ 7600.9/カラー 5745.8/縮毛矯正 13495.5
これがここ最近の平均価格、アベレージだそうです。つまり、これ以上の価格は高く、これ以下は安くなるわけですよね。
近年、安売りサロンと呼ばれるサロンが増えてますね。
1000円カット、クーポン利用・・・様々です。
※1000円カットについては美容室と違うところがあるのでここでは省略します。
僕が思う安売りサロンとは「高価格に設定してるにもかかわらず、安く売り出しているサロン」だと思っています。
つまりこういうことです。
ご新規様限定クーポン カット5000円→3000円!
今や当たり前の光景になってます。
美容室が24万件、美容師47万人の日本の美容室マーケティングにおいて、新たにお客様をゲットするのは相当大変です。
だから値下げに向かって行くのは自然な流れじゃん!
・・・と、そう思うかもしれません。
でも、よく考えてみるとその流れを作った誰かがいます。
誰なんでしょうか?
美容師じゃないんです。
美容師ではなく、スーツを着てネクタイをしたどこかの誰かが作ったものです。
そのシステムを利用すれば一時的に客数は伸びるはずです。
利益も出るはずです。
でもやはり3000円→5000円に戻した時にお客様は離れていきませんか?
隣の駅にある「ご新規様限定 カット5000円から40%OFF」のお店に行くはずです。
なぜならお客様、一般の方は「3000円で切れるのになんで5000円払わないかんの」と思うからです。
チリと同じです。
自分のお店には隣の駅からまた安価を求めてお客様がやってきます。
くるくると、たくさんのサロンがフリー客をまわしているイメージです。
ですが、広告費は払わなければいけません。
笑うのはスーツを着た人と、安くカットができたお客様で、泣くのは美容師です。
今の美容業界の安売り合戦により、お客様の頭の中にあるカットするという価値に対する適正価格がどんどん崩壊していっているのは間違いないように思います。
✱「売上をあげろ」という言葉
部下や後輩の尻を叩いてる方、叩かれてる方。経営するとかではなくとも、美容師として働く上で数字ってやっぱり気にするじゃないですか。
客数×単価=売上
売上-経費=利益
という事はもはや何をしても変わらない数式です。
だから客数か単価が上がれば単純計算で売上はあがるはずです。
売上が上がれば利益が出る→利益が出れば給料があがる→給料が上がれば幸せになる→だから単価をあげろ、売上をあげろ
というもっともらしい言葉はよく聞きますが、正直無理があると思います。
なぜかと言うと、先ほど書いたように安売りをする決定をしたのはオーナーであり、従業員ではないです。
さらに安売りが当たり前になったことによってお客様の考える適正価格の値が下がっているからです。
それを単価あげろと言われても、追加でトリートメントやりましょうか?ヘッドスパしときます?くらいしか言えないじゃん・・・ってのが現状なのかなと思います。
このまま行くと平均価格はどんどん落ちていき、カット、美容の価値もどんどん下がっていき、物価が高いのに美容代は安い国ニッポンの完成かと思います。
最終的に美容の価値が下がるということは、売上がさがるということで、つまり給料がさがるということです。
物価が高い日本なのに、それはキツくないですか?
✱それを打破するには
単価あげたいからってやめてしまえば客数は減る・・・。そもそも美容師じゃないスーツきた人が作ったこんな世の中を打破するにはもう美容師自身の価値を上げるしかないのかと思うんです。
お客様はトリートメントのプラス料金はしぶるけど、付加価値に対しては快く支払うはずです。
付加価値って何か?って言うともう何でもありです。
なんでも付加価値になり得るから答えはないと思います。
たとえば、なぜクーポンが使える安い居酒屋じゃなく、そこよりは高い居酒屋によく行くのか?
同じ銘柄のビール1杯300円と600円、なぜ600円の店に行くのか?
結局それが付加価値に対する支払いなわけです。
店員さんがおもろい、イケメン、なんでもいいわけです。
これからは美容室に対する付加価値と言うよりは、美容師一人ひとりに対する付加価値を上げていく必要があるのかなと思います。
個人プレイと言ってしまえばそれまでですが、もはやそうしないとなかなかこの状況は変わっていかないのかなと僕は思います。
万人受けする必要はなく、コアなファンを作っていく事が大切かなと。
なんだか長ったらしく書いてしまいましたが、これで終わります。
スーツ着た人に暗殺されないか心配なのでもうやめときます。(笑)
暗殺されませんように。
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