[チリ]大学にいたらデモが起きて催涙弾を撃ち込まれた話。

 

超長くなりますが、サンティアゴでのデモのことを書きます。

前回の→サンティアゴに到着し、やっちゃんに付き添って空港でベロベロになった話

この日はサンティアゴ2日目です。

前日友達を空港まで送ってから朝いちのバスで宿に戻りました。

一泊したはずなのにまだ乱れてもないベッドにダイブし爆睡。

そして昼過ぎから美容師のゆうまさんと一緒に大学に髪を切りに行くことに。

なんか数日前ゆうまさんが仲良くなったチリ人に連れられ行ったところ大盛況だったそうでそこに僕も誘ってもらったわけです。

大学に行くのはこの旅2回目だ。

台湾の中原大学に行って以来のこと。

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向かったのはサンティアゴ大学。

恐らくサンティアゴというかチリの中でもトップクラスの大学のようだった。

つまり日本で言うとこの東大、京大みたいなもんだろうか。

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だがそこにいる学生たちは日本の優秀な大学生とは天と地ほどもの差があるように感じた。

昼からビール飲んでる奴はいるは、寝てる奴はいるわ。

なんか売ってるやつとかもたくさんいる。

絵とかケーキとかパンとか...

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まあそんな感じなわけですね。

看板をポイッと置くと早速学生たちが集まりだした。

流石に頭のいい大学ということだけあり、英語が通じる。

最高です。

705人目

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706人目

続々とやってきます。

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707人目

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708人目

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709人目

チリに来て思ったんだけど、チリ人て美人が多い。

お世辞でもなく本当に多い。

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この子も可愛くなりました。

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人の流れは止まる雰囲気がなく、次から次へと...

710人目

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この子をカットし終わったところで事件が発生しました。

でもそれは最後に書きますので、少々おまちを。

場所を移動して711人目

この子はなんと僕のことを知ってくれてました(笑)

偶然にも一週間前にアリカという街にいた時に切った女の子のおねえちゃんだったわけです。

こんなことがあるんだね。

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誰かがこんな写真とってくれてたww

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ちょっと疲れたので、ここらでアイス休憩。

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ゆうまさんはチリ名物コンプレートを食らってました。

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コンプレートとは日本で言うとこの寿司、天ぷら、刺し身のような伝統的かつポピュラーなチリの食べ物なんですね。

その正体はただのアボガド入りホットドッグなんですけどね(笑)

ホ、ホットドッグかい!っていうね。ww

残念ながらただのホットドッグです。

チリの学生はこれが安いからって食べまくってるので太ってる人が多いのだとか...

休み休み集まってきた人たちと話していると、仲良くなれたりもしました。

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中には、なんだかポケモンブーム的なのが来てるか何なのか知らないけど、数名ポケモングッズをもってる子もいたりと。

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すごいですね。

はい、そして712人目

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713人目

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そしてこの日10人目。

714人目

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さらにあと一人!

715人目

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いやー疲れました。

ゆうまさんも最後にメンズをカットして終わりに。

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奇抜でカッコいいですね!

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でも...超うさんくせえ(笑)

二人で20人ちょっとの髪を切り、終わってみるとこんなにもカラフルな毛が。

流石に大学生というだけあり、いろいろ挑戦するみたいですね。

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さてさて、最後に途中起きた事件というやつを書こうと思います。

長くなっちゃったけど、もう少々お付き合いください。

『ボンッッッ!!!』

髪を切ってると何やら背後から爆発音が聞こえてきたのです。

それも何度も。

『あなたさっきの音聞こえた?』

髪を切ってた子が僕に話しかけてきました。

『聞こえたけど、なんの音?』

僕が答えると彼女はまたこう言いました。

『たぶんデモをやってて、それに警察が攻撃してるの』

は?

って感じでした(笑)

詳しく聞いてみるとこういうことでした。

以前チリの大学生が社会や学校に対する不満を爆発させてデモを起こしたそうです。

いろんな人を巻き込み大規模なデモ集団と化した学生たちは警察と衝突しました。

...そして警察との抗争の末、一人の学生がなくなってしまったそうです。

僕がサンティアゴ大学に訪れたこの日は、ちょうどその学生が亡くなった日なのだそうです。

追悼という意味を込めてなのか、この日には学生によるデモが再び起きるのだそうです。

それを沈静化させるために警察が催涙弾をボンボン大学内に打ち込んでたんですね。

僕らのいたところにも逃げ惑う人々がなだれ込んできました。

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気がつくと、目や鼻が痛い...!

息をするのも大変で、僕らは学生たちに言われるがまま安全なところに逃げました。

同じように逃げ惑う学生たちもみんな咳をしつつも鼻をつまみ、涙目になっていました。

催涙弾やべーって思い知らされましたw

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聞くところによるとチリはデモがとても多い国なのだそうです。

チリだけでなく、南米はどこも多いですが。

なにかあるとすぐデモ、デモ、デモ...

トータル1ヶ月以上チリにいた僕ですが何度となくデモ行進を見かけました。

南米滞在中では多分見た回数は20回越えてます。

ストライキと言って従業員が会社に対してデモを行ったり仕事を休んだりすることもあります。

日本じゃ考えられませんよね。

ぼくは、時にはそのデモする理由を人に訪ねたりもしました。

給料を上げろ!というデモも多かったのですが、結構しょうもない理由も多かったのです。

聞いた中でマジで一番ひどかったのは

『大学の敷地に入るときに学生証を見せるのがめんどくさいからそんな制度やめろ!』

そんな理由で学校休校にさせてデモをするんですね。

学生証を出すのはやめにしよう!って言いながら。

正直めっちゃアホかと思いませんか?

ぼくは思いました。

でもやってる人たちはマジでマジで真剣なんですよね。

なんでかって、理屈じゃなくて感情で動いてるから。

その時ムカついたとか、いやだと思ったとかそういう一時の感情。

あとはお祭りみたいで楽しいとかいうものとか。

で、結果はどうなるかというと何も変わらないんです。

そんな、要求受け入れられるか!って言うのが大学側の答えでしょう。

当たり前じゃんって日本人感覚だと思いません?

そんな事デモするだけ無駄じゃんっていう。

この話の流れですが、一昨日(日本時間だと2日前?)日本でデモがあったニュース見ましたがおんなじ様に思っちゃいました。

25000人いたっていうやつ。

2、3年前にあった脱原発デモの時もそうですけど。

なんか見ててちょっと滑稽っていうか。

すべての物事には表と裏があり、それは時に同じもので、時に別のものになると思います。

だからひとつのものに対しても、人によって賛成派と反対派が生まれる。

だから何かが一つにまとまる事なんて大体無いと思ってます。

提案した側かされた側どっちかが折れない限り。

折れられなくて、何かしなきゃってデモするんだろうけど、それって得策ではないとおもうんですよね。

だってしたって変わらないから。

過去の歴史を見てもそうですが、日本では数十年前の学生運動が頻繁にあった時にしてもそうだし、現代でも変わらないじゃないですか。

他の国からは『ただ反対と言ってるだけ』『本気じゃない』『先が見えてない』とか言われてるわけだし。

アラブの春やどこぞの国の革命なんてそれこそ国民同士の戦争になったわけで、そこまでしたら政治は変わるといえるんでしょうけど。

今回の強行採決はきっと『国民なんかそのうち忘れるだろう』っていう政治家の思惑みたいなのを感じたような気もしました。

だから、やっちゃえ!って。

やっちゃえばそのうち忘れてくれて、いつの間にか支持してんだろ!って。

60年近く前、法改正をめぐり国会前で30万人あつまるデモがあったといいますが、その結果20数年後には多数が反対→賛成になったんです。

今となってはそんな法律知らんという人さえいるわけです。

良くも悪くも人ってすぐ忘れちゃうんだと思います。

最近だと脱原発だっ!って甲州街道で太鼓叩いて叫んでた人たちはどこ行ったんでしょうか?

当時の政権を批判しまくって脱原発と言ってた人はなんでいまの原発推進の政権を選んだんでしょうか?

本気で変えたいってデモしたり活動する人なんて一部だけな気がします。

結局みんな一時の感情に流されて『反対』『やめろ』と声を上げてただけで、今はもういないじゃないですか。

学生証を無くせの学生達のデモとかワールドカップの時の渋谷に集まる人々と一緒ですよ。

そもそも戦争になって欲しいなんて願う人なんてこの世にいるわけがない。

こんだけ世界中で争いが起きて、不幸になっている人がいることをみんなが知ってるから、そんな人がいるはずがない。

だから総理が戦争したくて法を変ようとしてるとはどうしても思えない。

戦争法案が正しいかというと、戦争に巻き込まれるリスクが少なからず上がるということは不安にも思うので別に良いとは全然思わないけど、国際社会というか世界的に見たら必要な事なのかなとも思うことも正直あります。

こんなこと言ってますが僕はそもそも戦争大反対派だし安部総理が好きかと言うと別にどっちでもないんですが、でも...ここは国のトップにゆだねてもいいんじゃないかなと思う気持ちもあるというか。

だって僕らが選んだ人だし、選ばれた人はそういう星の元に生まれてきた人だと思うし、ムカつくから俺にやらせろ!というわけにもいかないし。

明日から戦争ですって話でもないじゃないですか。

つまり何を言いたいかというと、もう少し日本という国と日本の政治家を信じてみてもいいんじゃないでしょうか?

と思いますけども。

プラカード持ってただ立ってるだけの政治家はよくわかりせんが。

世界を旅してぼくは日本が好きになりました。

日本って平和だし、すごくいい国だと思いませんか?

なんで国民はなんでもかんでもそんなに批判しまくるんでしょうか。

大島の出産だとか、もう何でもかんでも。

もちろんみんなじゃないですけど。

反対、反対って言ってるだけにしか思えないし、じゃあどうすんの?っていうかなんというか。

関心を持つことは超大切だと思うけど、ふるえるとかなんとか言ってただ批判だけしても世界の情勢はなんにも変わらないわけですよ。

だからちょっと書きなぐってみました。

別に僕がここに書いた事でなんにもならないのは知ってます。

結局デモしてる人たちと同じなのかもしれないです。

だけど、賛成反対ももう少しちゃんと理解した上で声にしません?

来週も来月も『戦争反対!』『安倍はやめろ!』ってやるんですか?

一人でもやりますか?

こんなこと書くと、コメント欄とかあったら反対派の人から罵声を浴びせられそうですが(笑)

ホントにそう思ったから書きました。

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(撃ち込まれた催涙弾)

催涙弾強烈でしたよ。

僕は関係ないのにくらってしまった。

警察や軍が武力行使してきたらデモしてる人以外にもきっと被害は出ますね。

放水車でぶっ飛ばされて関係ない人が頭とかうって死ぬかもしれない。

それはあなたの子供かもしれないし、恋人かもしれないし。

日本ではそんなことないか。

撃ち込まないだけ日本の警察は優しいですよね。

長々とすいませんでした。

では。

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