なぜ同じ店が並ぶの?海外に学ぶ日本の美容室マーケティングの疑問点。




こんにちは。

ちょっと今回は思いつきで書くことにします。

思いつきと言っても書こうと思ったことがであって、内容というのはかなり前々から考えていたことなんですが...。

まあ暇だったのです(笑)

なぜこんなにも同じ店が並んでいるのか?

海外に来てそう思うことが良くあります。

例えばハンバーガーの屋台が8軒並んでるとか、同じようなスープヌードル屋さんが5軒並んでるとか。

三階建のビルに美容室ばっかりという建物にも行ったことがあります。

どうしてこれで商売がやっていけるんだろう?と最初は不思議でした。

ちょ、もっと離れればいいのにwwなんなのww

みたいな。

ですがある時気が付いたんです。

隣り合ってようが離れてようが実は関係ないということに。

どういうことかというと例えば、牛丼チェーンの吉野屋と松屋が隣り合ってるなんていうのは都心の方ではよく見る光景ですよね。

一見不思議な光景ですが、それは関係ないんです。

なぜなら、隣だろうが離れてようが、吉野屋にしか行かない人は吉野屋にしかいかないし、松屋にしか行かない人は松屋にしか行かないし、どっちでもいいって人はどっちも行くし、どっちも行かない人はすき家に行くからです。

それが隣だろうが1駅先だろうが、それはそういうもんなんだと思います。

つまり客を分けるとすると、自分の店舗の顧客、フリー客、利用しない客という風にザッと分かれるわけです。

フリー客とは来たり来なかったりする人たちのことです。

別に好かれても嫌われてもないというか。

牛丼屋さんとしては顧客が週に三回、フリー客が月に三回来てくれればそれで利益が出てるからいいのです。

高い広告費を払ってわざわざ利用しない客をこさせる必要もないし、隣と争う必要もないし、なんなら隣り合ってることでフリー客が来てくれる可能性があるだけラッキーと考える。

松屋混んでるから吉野屋行くべ、みたいな。

だからそれで成り立ってるんだと思います。

『何を当たり前のことを言ってんだこのアホ』とおもっても、もうちょっと読んでみてくださいw

*初めて利用したお店にもう一度行きたいなと思う基準とは?

1便利さ (立地とか、営業時間とか)
2技術力 (料理がうまい、カットが上手とか)
3お得感 (クーポン、プレゼントなどのサービス)
4値段  (安い)

だいたいこの辺が良かったらまた行きたくなりますよね。

それが再来店する理由にほかならない。

ちなみに僕は断然松屋派です。

理由は味噌汁がついてるからです(笑)

1、2、4は吉野屋と同レベル。

つまり3番のお得感が特化してるから贔屓したわけです。

美容室だろうが飲食店だろうが皆こうやって深く考えなくとも選んでいるわけですね。

で、話は戻りまして、海外と日本を比べた時に思うこと...。

日本のすばらしいところってなんだろうって思った時に“充実”だったんですよね。

例えば居酒屋に行けばおいしい料理があれもこれも、お酒もあれもこれも...と充実しているわけです。

ファミレスも同じです。

何食べたいかわかんないけど、行ってから決めることもできちゃうわけですね。

超便利じゃないですか。

ただ、それが当たり前に存在するのは日本だけなんじゃないか?と思ってしまうほど、他の国では目にすることがありません。

先進国といえど日本ほどはないと思います。

海外ではここはチキンのお店、ここはホットドッグのお店、ここはビールだけ飲めるお店、ここは定食(1種類)だけのお店...とこのように分かれています。

日本で言うところの醤油ラーメン専門的、味噌ラーメン専門的とまあこんなところです。

そうして分かれている上でそれぞれの店の特徴があるので、人々は自分好みの同じお店によく通うんですよね。

常連、顧客といった存在になりやすいわけです。

それぞれの強み、顧客ターゲットがはっきりしているから人々も選び安いことが理由なんだと思います。

じゃあ日本の場合どうなのか?

飲食で例えますと、専門的などを覗いた総合的なお店(例: チェーンの居酒屋、ファミレスなど)は充実度では世界トップクラスを誇る代わり、それぞれの店舗に『顧客層』『コアなファン』が圧倒的に少ないように思います。

つまりぶっちゃけどこでもいいやっていうフリー客が多いことになります。

なのでいかにそのフリー客をつかむかが重要になってきますよね。

そのための広告、宣伝、割引などなどです。

はっきりいってそれが普通です。

日本では。

だから別に変なことじゃないし正しいとか間違ってるとかじゃないんですけどね。

別にチェーン店が悪いとか言いたいわけじゃなくて、それはそれで便利だから良いと思ってます。(だから怒らないでねw)

ではちょっと想像してみてください。

あなたの好きな飲食店を思い浮かべてみてください。

昔からよく行くおばちゃんが一人でやってる食堂だったり、ボロいけどうまい焼き鳥屋だったり、職場の前のパン屋だったりしませんか?

これってもはや“どこでもいい”じゃないですよね。

そこだから行く、というやつです。

店側としてそれほど嬉しいことはないですよね。

あんたよく来てくれるから一品サービスするよなんて言われたら明日も来ますってなっちゃいますよね。

僕は自分が常連になることって楽しいと感じます。

店の人と仲良くなれるし、ただ通ってるだけなのにそういうサービスを受けれることもあるから。

常連になったっていう嬉しさみたいなのを感じたことってあると思います。

ただ、同時に僕も含め、人はフリー客でもあります。

気に入ったお店だけに365日、一生通うということはありえないからです。

じゃあ、あなたがそういったフリー客の立場だとして、さっき書いたような充実してるけど似たようなお店が立ち並ぶエリアで(例えば新宿駅周辺とか)何を基準に店を選びますか?

1便利さ (立地とか、営業時間とか)
2技術力 (料理が上手、カットが上手とか)
3お得感 (クーポン、プレゼントなどのサービス)
4値段  (安い)

やっぱしこの中のどれかになりますよね。

初めて行くお店であれば、2は消えるとして1か3か4。

価格とかも似ててわかんないからクーポンサイトみてみよう→あれ、それでもどれも同じように見える→決まらない。

『どれも同じだから、何となくここにしとこうか』

という事になると思います。

何が言いたいかというと、これって美容室でも同じ現象が起きてるんだと思います。

店の外観、綺麗さ、スタッフの層、規模、立地、価格

などが同じ場合何を基準に選ぶんでしょうか。



わかんないからホットペッパーみてみよう。→あ、少し安いからここにしよう。

わかんないからホットペッパーみてみよう。→一番上に出てきたのでここにしよう。

というのが全部とは言いませんがフリー客が選ぶ手段として現在の主な状況のようにも思います。

激安の値段につられて来た方は、正規料金を払いたがらないはずです。

つまりほかにも安いところが見つかれば2、3回通ってそちらに行きます。

クーポンある飲食店とかもそうじゃないですか。

あっちにも似たような店でクーポンあんのにこっちで払うのバカバカしいみたいな^^;

また、一番上に出てきたので...というのは、美容室側が広告費としてお金を払わないと上に出ないので、出費がかさむのですがとりあえず来てくれれば...というもの。

これも結局クーポンなどで来店をうながしているような状況だから再来店率は低くなりそうです。

そうしてやってきたお客様って結局のところフリー客なんだと思うんですよね。

ちなみに美容室の場合2、3回来たら顧客になったという考え方がある。

けど果たしてそうなのか?

来なくなったお客様の理由は正直分からない。

僕が働いてたときは『自分が不甲斐ないからだ』とヘコミまくったりもした。

でも良く考えたらほんとに美容室側のミスで店を変える人が全てなのか?

今思うとなんか違う気がするんですよね。

当たり前のように現代社会を支配してるそのシステムがそういったフリー客を作り出してるからではないかと思います。

もちろん美容師がミスった場合も普通にあると思いますけども...。

ちなみに3回目から来なくなったお客様はまた店を選ぶところから始めるのでふりだしに戻ると。

何となーく悪循環な気もしますが、でもこれが仕方のない現状なんだと思います。

だからその無限ループから脱出するために“差別化”を図らないといけないという考えになるんですが、やり方はいくつかあると思います。

例えば値下げとか、、、。

ですがその中で個人的には値下げは上記の理由でないなーとおもうのと、他との差別化=より充実した店というのもなんか違うのかなと思っています。

レストランならば、今月からヘルシー志向の女性向けに野菜をたくさん使ったメニューを増やしてみよう。

とか、美容室ならば、現代社会は疲れてる人が多いからヘッドスパを追加しよう。

あの店がカラーし放題のチケットを二万円で売ってるからうちもメニューに加えよう。

みたいなやつです。

これは他よりうちは優れてますよというアピール以外にもメニューを充実させることで“一人あたりの単価”というのもアップさせる効果もあるはずです。

例えばカット5000円の店があったとして、今まではカットしかしなかった男性客がいたとします。

新メニューであるヘッドスパ2000円を勧めたところ挑戦してくれた!やった!

→お会計7000円でえっす。

みたいなやつです。

ですが、一人が新しい事を始めるとそれはどんどん伝染していき、いつしか当たり前になってくるので、差別化したはずがみんなと同じ事をやってるような状況にまたなってしまう。

ネイル、マツエク、ヘッドスパなどがいい例な気もします。

『うちが最初に始めたんだ』なんていっても横浜中華街の『世界一の肉まん』が乱立してるのと同じようなもんなので、お客様からしたらどっちでもいいのかなと思います。

で、僕が前々から思っている差別化というものなんですが、それは“メニューを捨てる”ということです。

専門化といえばいいんでしょうか。

最近美容業界でもそういったお店の話はチラっと聞きますが、そういうことです。

例えばですが、具体的に言うとうちはパーマはありません。とかそういうことです。

カラーのうまい店!縮毛矯正のうまい店!

ホットペッパーやホームページでそう宣伝することは簡単ですが、お客様からしたらどこも同じことを言ってるので結局はあんまり効果ないんじゃ...と思っています。

これらは過去東京で働いてた時の経験からですが...。

それよりも『うちはカラー専門的です』くらい言ってしまったほうが『おお!よくわからんけどすごそう』となるのではないかと思っています。

考えられるメリットとしては在庫削減、スタッフの仕事量削減、回転率のアップ、時間管理しやすくなる、顧客ターゲットを絞れる、そして専門化することによる他店との決定的な差別化。

さらには専門化させたことにより成り立つ他にはない新サービス(顧客満足度アップ)も生むことができると思っています。

今のところデメリットはほぼないと考えてます。

『パーマしたいってお客様が来たらどうするの?』

それは『ドレッドにしたいってお客様が来たらどうするのか』って事と同じだと思ってます。

商売とはもともと『自分と価値観の同じ人に来てもらうもの』なんだと聞いたことがあります。

俺はウマイ魚だけを売りたい→うまい魚だけを買いたい客が来る

俺は小さくて安い魚を大量売りしたい→それを求める客が来る

このいたってシンプルなものが商売であり全て。

そしてそれが商人と客の関係性であり、魚を買いたい人とだけ付き合えればいいんですよね。

ごめんよ!野菜はねえから隣に行ってくれ、でいいんだと思います。

その代わりいつも魚買ってくれてる人に、今日仕入れた魚の頭で作ったあら汁味見してってよ!なんて言ってみたりして。

魚屋さんがあら汁作るかとか知りませんw

でも、スーパーじゃそういうのないじゃないですか。

なんかそういうシンプルなもので僕はやっていこうと思ってます。

全国に20数万件あると言われてる美容室。

過剰に増え続けたと言われている美容室。

増えた増えた過剰だ過剰だと嘆いたところで明日にはその数が半分になるわけでもない。

せっかくお店を開業しても 『あらあそこに”また”美容室ができたわね』なんて僕は言われたくない。

そうなると変えないといけないのは個々であるのかなと思っているので、僕は常々いろいろ作戦を練っています。

1億2700万もいる日本の人口に対してアプローチするより、人口の0.0001%でも心をつかめればいいのかなって。

その中で値下げなんてさらさらするつもりはありません。

値段じゃない特別感を作ることがひとまず目標です。

『カラーならうちにきなよ、漫画もあるよビールもあるよ、なんならもう何にもしなくていいから今日髪切りに来るイケメンインド人とチャイでも飲んでテキトーに喋って帰んな!ww』

というような事をしたいです。

成功するかはわかりませんが、やってみないとわかんないし、できる気はしてるしってことでそれをベースに日々いろいろと考えてます。

ペーペーが!たわけ!wとか思われたかもしれませんが、とにかくここまで読んでくれてありがとうございました。

今日魚定食しかない店が10軒も並んでるとこでお昼を食べながらボンヤリ思ったので書きました(笑)

美味しかったです。

ではまた^^

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