これからの美容業界で生き残るには”アナログ化”が重要になってくる。

理想の美容室ってありすか?

僕は今から紹介するような美容室が理想です。

そしてそこに美容室が今後生き残る方法みたいなものが隠されているように思います。

「寒いね~」

「はよ、こっちであったまり」

テーブルでお茶を飲んで談笑していた高齢者の輪に、新たな仲間が加わる。

7年前から毎日のように通う近所の男性(77)は「子どもからお年寄りまで誰でも温かく迎えてくれる。家よりも居心地がええ」と笑った。

多田さんが「みんなの広場」を作ったのは2008年9月だ。

経営する美容院「ビューティーサロン千賀子」に隣接する空き店舗を買った。当初は貸事務所にするつもりだったが、借り手は現れない。

その頃、美容院の常連客で孤独死した女性がいた。近所付き合いが昔より薄くなっている。多田さん自身、あいさつを交わす人は多いが、それ以上の付き合いは、どこか遠慮する空気があった。

「私たちも将来どうなるか」。夫の内藤冨美雄さん(83)と相談し、空き店舗の扉にこんなポスターを張り出した。

《シニア世代の人たちが、人生を楽しく過ごせる場所の一つになることを願って、広場を開所します》

1日100円でお茶やコーヒーが飲み放題。大きなソファとテーブルを並べ、囲碁、将棋、トランプ、花札を置いた。誰も来ない日が1カ月ほど続いたが、卓球台を置くと、近所のお年寄りや子どもが集まり始めた

神戸新聞NEXTより引用

これはまさに僕の理想そのものだったりします。

理想の美容室とか、理想の働き方ってそれぞれ違うと思います。

有名サロンで名をあげたいとか、業務委託サロンでバリバリやりたいとか、個人店でのんびりやりたいとか。

基本的にそれらは個々の美容師が選択していくべきなのでしょうが、その中でも現実的に選択していく人、そうでない人、様々なのだと思います。

僕は現実主義だし一匹狼タイプなので一人のんびり仕事したいのですが、さらに“アナログ”なサロンっていうのが理想的だったりします。

近年なんでもかんでもインターネット、SNSでめっちゃデジタルな世の中になってきましたよね。

“手作り”ってものが10年前、20年前よりどんどん減っているような気がします。

例えば手紙とラインなんてその最たるもののようにも思います。

便利なツールができれば、それは世の中の当たり前になりますし、その流れに逆らう意味も特にないように思います。

10年後、20年後もそれと同じように現代に生きる僕らが考えられないくらいデジタル化したものが出現するはずで、それは様々な職業を無くすと言われています。

美容師で「ロボットには髪は切れないし、美容師は無くならない」と思ってる方は多いですが、そんな事ないです。

無くなる職業に入っているんですよね。

実は。

 

密かな世代交代

近年日本でも美容室のあり方、美容師のあり方が多様化してきました。

それはよく周りを見てみないとわかりませんし、見てもわからないかもしれません。

何年か前から「増えすぎ〜」といわれている美容室。

あなたの街にもあちらこちらにあると思います。

高円寺もすごいです。

「美容室多すぎるんだよなぁ」と文句を言ったところで減るわけではないと思いきや、実は年間約1万件ほど閉店していたりします。

それでもなお増加傾向にあることはご存知でしょうか。

それはなぜか?

実は近年様々な一般企業が美容室ビジネスに参入してきています。

つまり元々は美容師がやってた”経営者”という仕事を他の業界の人が取って代わっているわけですね。

そして今までなかったような美容室(新規ビジネス)をどんどん出店していると。

なんかこうやって他業界の人が経営者として参入すると「ふんぬー」と桜木花道みたいになぜか怒る方がたまにいるんですが…

別に誰がやって良い悪いなんて事はないですし、それは違うと思います。

その今までになかったような美容室というのが業務委託サロンというやつです。

「渋谷 美容室」とか「新宿 美容室」とか「横浜 美容室」とかって都心部で検索してヒットする上位1〜5くらいはもうみんなそうなんじゃないでしょうか。(もしかしたら1〜10位)

それらの美容室が全体で数兆円といわれる美容師市場の何%を占めているかまではわかりませんが、今後もグイグイ伸びていくのだと思います。

運営している会社は他の業界でビジネスで成功してるわけですから資本金はもちろんあります。

世の中のニーズも掴んでいるし、集客や美容師の求人にも成功していると。

そんなもの伸びないわけがありません。

逆に潰れていってるところはどんな所かご存知ですか?

なんか密かに世代交代っぽいことが起きているわけですね。

密かにと言っても気づいてる人は気づいてると思いますけど…

(もし知らないという方は1番下に関連記事貼るのでそちらもどうぞ)

だから今後は美容師の主な働き方というか、あり方の1つになっていくんでしょうね。

そのような美容室で1つ大きな特徴をあげるとすると、“徹底的にデジタル化されている”ということです。

デジタル化によって無駄を省き、低価格を実現。

さらに効率を上げ、売上を確保。

デジタル化というのは経営戦略やシステム上のことだけでなく、美容室とお客様の関係性にもそれは言えるのではないでしょうか。

つまり冒頭で紹介したような美容室とは正反対の性質を持っています。

でも時代は変わっていってるので、それはごく当たり前なことであると僕は思います。

現代人からスマホを取り上げて筆と紙を渡すことなどできないからです。

 

サロンの本当の意味

普段サロンワークをしているはずの多くの美容師がなぜか知らないことがあります。

それは「サロン」という言葉の意味です。

もちろん知っている人もいると思いますが、多くの人はその本当の意味を知りません。

その語源はフランスからきていて、【美容室=サロン】ではなく【社交場=サロン】なんです。

たしかにヘアサロンは人が集まる場所です。

だけどそこに交流があるか?

と聞かれると殆どはNOなのではないかと思っています。

美容師とお客様という関係性の中で、交流という概念は殆どないし、特にある必要もないんですよね。

それはお客様を大事にしないという意味では決してないですよ。

それとこれとは関係ないです。

簡単な話、美容師や美容室側がその社交性とか交流とかっていう事をする美容室を理想とするかどうかの違いなんですよね。

交流なんてものはデジタルにはやっぱりできません。

SNSで繋がっていていつも見ているけど、実際は何年も会ってない…

そんなの全然リアルじゃないですよね。

何千人何万人のネット上の繋がりよりも、目の前の1人のほうが大切な場合もある。

キューバとか無人島でネットがない生活をしてすごくそう思うようになりました。

世の中でこれから伸びていくであろう美容室のあり方や美容師の働き方がとことんデジタル化されてるわけですから、冒頭で紹介したような美容師とお客様というより、人と人との関係を作っていくようなお店と、より二極化されていくと思います。

一般大衆がデジタルに流れれば流れるほど、アナログを求める人も増えてくると僕は思います。

いつしかなくなってしまった”手作りの暖かみ”を得るために…。

それはまるで手作りのカバンとか、手作りの茶碗とか、手作りの料理とかを多少高くても求める感覚と似ているのかもしれません。

「どちら側になりたいですか?」

という質問はちょいと愚問かもしれません。

美容室ビジネスに参入してきている様々な企業と、いち個人では資本力の差があります。

美容師がそういうところに所属せず、あくまでプレイヤー兼個人経営者としてやっていくという選択をするのであれば、アナログを大切にするべきなのかもしれない…と僕は思います。

つまり”お客様”ではなくて”人”を。

これから生き残るのは街のおばあちゃんが一人でやってるようなサロンなのかもしれないですね。

アナログな空間

Up to Youのアナログな空間。近々テレビとゲームも置く予定

僕の美容師としての理想はそんな”アナログ”です。

こうやってブログを書いて発信してますし、SNSもめちゃくちゃ使っていますがリアルな生活の中ではアナログをめちゃくちゃ大切にしています。

リアルな生活とは、プライベートや家での時間だけでなく、人生の大部分でしなくてはいけない”仕事”も含んでいます。

SNSとかが当たり前になったからこそ、リアルな人と人との繋がりのほうが大切ですし、それは目先のお金よりも大切なのかもしれない…。

なんかそんなことばっか思って生きています。

だからお金持ちになれないんだろうな笑

美容師交流会

かつて行っていた美容師交流会

あなたの理想の美容室と、理想の美容師はなんですか?

 

[美容師の転職と働き方の話]

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