昨日はDears代表北原さんと一緒にセミナーしてきました。
来場してくれた100名以上の皆様ありがとうございました。
北原さんのお話はDearsができるまでの北原さんの歴史と、Dearsの事業内容やこれから目指してるところなど一時間半に渡り濃い内容となっていました。
詳しくはここでは書けませんが、あと1回一緒にセミナーを行いますので、もし興味があればぜひ参加ください。
5年先までの計画
セミナーのなかで話してくれていた”計画の大切さ”
事業計画というもの抜きにしてお店をオープンさせると、オープンはできたとしても続けることがとても難しくなる場合があります。
トントン拍子にいく方もいればそうでない方もいます。
美容師業界はいろんな理由で今大変なのですが、それでも独立オープンさせたいという人はたくさんいます。
年間10000件が出店し、10000件弱の美容室が閉店しているという現状で、本当に考えなきゃいけないのは閉店してる美容室がそれだけあるという事です。
なぜ閉店するのか?
やっぱりそれは計画性なのかなと思います。
コピーも店長も作らず、ミーティングも終礼もなし。
週休3日、1日3人施術でOK。
いろいろと驚きですし素晴らしいのですが、その北原さんのやり方や考え方は、何百回聞いたとしても真似できるものではありません。
それは北原さんだからできることで、それと同じように僕の真似も誰にもできません。
当然、セミナーに来てくれていた一人ひとりの真似も誰もできません。
誰かが正しいとか、誰かが間違ってるという視点で見ると真似をしようとしたり、あえて全否定したりするのはよくある話です。
真似たり拒否ることではなく、結果を出してる人からパクれるところだけパクろうとすることが大切なのかなと僕は思っています。
今回のセミナーを通して北原さんの凄いところを改めて知りましたが、僕でもやれそうだな…というところだけは全力でパクろうと思っています。
その繰り返しが大切で、誰かの計画や事業内容を丸パクリしようとしても結局最初はうまく行っても長くは続かないものです。
現状維持ほど怖いものはなく、今日より明日を良くするために、今日と明日で考えや方向が変わっててもそれはそれでアリだと思っています。
美容業界の問題点
北原さんは経営者向けでしたが、僕は個人向けで後半30分だけお話させてもらいました。
普段は1時間くらい話すので、生い立ち〜今、そしてこれからのこと…といった流れなのですが、時間がなくて【美容業界】というところだけに絞ってお話しました。
・美容業界の問題点
・安売りについて
・業界の今後の動向
・理想の働き方とは
この4項目をただ話しただけ。
問題提起というやつです。
改善策までは正直話す時間がなかったので、そこも思い切って端折りました。
問題点だけ聞かされてなんの意味があるのか?と思うかな…と思ったのですが、僕はそこが一番大切なポイントだと思っています。
今世の中はどうなっているか?
1年先、5年先、10年先にどうなるか?
それを知った時に初めて「じゃあどうしたらいいのか?」という考えになるはずです。
問題の原因を知らずに改善策だけを聞いても意味もないし、ふーんで終わってしまうと思います。
セミナーで使ったスライドから一部抜粋してきました。
業界の問題点はたくさんあります。
誰のせいでもないですが、こういう状況になっています。
1番気になるのは「自分は間違ってないと問題視しない人」「気付いてるけど対策がわからない人」の存在。
無視していても状況が変わることはなく、むしろどんどん悪くなっていきます。
2008年以降日本は人口がどんどん減っていってます。
子供は毎年減り続け、高齢者は年間7万人以上増えています。
4.4人に1人が高齢者といわれていて、次第に4人に1人、3人に1人…というふうになっていきます。
日本の社会と同じ流れを美容業界も必ず辿ります。
つまり店に来るお客さんの絶対数はもう増えることはないという事です。
集客のために高い広告費を払い、いいサービスを提供し、価格を下げることをする。
一時的に喜ばれても、そういう店が増えていけばいつかそれが消費者にとっては普通になってしまいます。
時間とお金をかけていいサービスを安く提供する。
生産性がここまで下がっているのは長い歴史のなかで初めてだと思います。
上の図のように、生産性が下がると長時間働くことになり、時間がなければやりたいこともできずにストレスもたまる…
今はこの循環の中にいる人が実際に多いです。
だから離職率はとてつもなく高いままだし、悩んで僕のところに連絡をくれる人が後を絶たないのかなと思います。
だけどDearsのように生産性が高く、休みもお給料も高い美容室もあります。
また、フリーランスや個人店でもいい結果を出している人はたくさんいます。
これから日本は富裕層と貧困層の二極化が進んでいき、多数が貧困層にいくといわれていますが、美容師も同じく二極化していきます。
下に行きたいと思う人なんか一人もいるわけ無いですが、現実的にもうそれは起こっています。
改善策は「固まった脳をやわらかくする」
じゃあどうしたらいいの!
という時点で改善には向かうことはなく、どうしたら良いかを聞くよりまず考える事が大切なことではないかと思っています。
北原さんのやり方は真似出来ないと言うのと同じで、誰もが誰もの真似はできません。
てことは自分自身の最善策を見つけられるのは結局自分しかいないということです。
具体的な改善策は人による。
それが現実です。
ただ、今後はスーパーデジタルな時代とアナログな時代が同時にくると思います。
なのでそれに沿っていくというのは1つの改善策です。
フリーランスや経営者としてやっていくなら黄色or緑のどちらか+下2つの要素が間違いなく必要です。
どれかが欠けたらどれだけ技術や経験があっても上手くいかないかもしれません。
フリーランスでいくか、雇用されるかの見極めはそこだと思います。
これからは雇用に限らずですが、様々な組織が誕生します。
フリーランスになろうとして散らばったり、辞めてしまった個々がまた戻れる場所…つまり居場所が重要視されてきます。
Dearsはそういう場所であると思うし、僕が運営するコミュニティサロカリもそういう場所として存在させています。
北原さんと僕とは恐れ多いですが共通点がたくさんあります。
実績は当然僕のほうがまだペーペーですが、未来の方向性や見てる部分はなんか似てるなーと思います。
そつやってたまに同じような考えの美容師に合うとやっぱ嬉しくなります。
自分が合ってるとか間違ってるとかそんなレベルの話ではなく、美容師が幸せになろうとしたらマインドを変えるしかないし、目指すところを変えるしかないという考えに共感してくれる人がいるだけでやっぱり嬉しい気持ちになります。
このサイクルが理想で、身近な人や家族にはこのサイクルの中で生きてほしいと思うし、僕なんかを頼ってきてくれる美容師さんにも同じように思います。
生産性はマインドを変えれば必ず上がります。
生産性があがれば時間ができます。
時間ができれば幸せに生きることができます。
そして幸せを掴みにいくのってそんなに悪いことじゃないと思います。
自分のためにもっと生きて、まず自分が幸せになって、それを身近な人やお客様に伝染させていくべきだと思っています。
すべて押し殺してても家族やお客様には伝わると思います。
それをダメだという人もいます。
お客様第一だ!会社第一だ!みたいな。
共感というものを得ることは難しいです。
でもそれで良い。
みんな人それぞれ違ってて、良いんだと思います。
本来は人は別々です。
だならどんなに凄い職人のもとで張り付いて修行しても完全コピーはできないものです。
歴史上、どの国でも後継者争いというものは何度も起きていますし、後継者によって国は大きくも小さくもなってしまう。
コピーを作ること自体無理があるということです。
だからこれからはそれでいいじゃん…って時代になると思ってます。
美容師業界でも個性がもっと尊重され、楽しく働ける人が増えればいいなと思うし、その為に僕も行動します。
自分自身と自分自身の過去の悩みを投影したプロジェクトを今夜SNSで公開してスタートさせます。
今までは美容師シェアサロングループでしたが、リニューアルしたサロカリは今後は世界規模の1つのサロンというイメージでやっていきます。
ひとつ屋根の下スタッフ同士が助け合い成長していくサロンのように、人間性と個性を尊重し、サロンのシェア、技術のシェア、知識のシェア、情報のシェアそして交流をメインに活動しています。
美容師も理容師も関係ない。
コピーは一人も作らないし、トップも作らない。
可能性やメリットは山のようにあってもリスクとデメリットは1つもないもの。
改善策はここにあります。
でも、最善策はやはり自分に聞くしかないと思います。
どこをとってどう活用するかは誰にもわかりません。
あなた次第…という感じです。
すでにいる220名の仲間は新しく入った人でも困っている人がいたらきっと助けてくれると思います。
これからどうなるか、楽しみです。