カンボジア2日目です。
ついた初日の昼間から懐かしい人に再会し、暇だからビール飲もうとかいうことになり、めためたに飲んだくれてしまいました。
カンボジアでは一般的なアンコールビール。
1本0.5$なので60円ほどです。
しかもこれアタリ付きで、あたるともう1本もらえたりお金がもらえたりする奇跡のビールなんです。
ヒドイときはバイクとか当たるらしいです(笑)
意味わからん(笑)
調子に乗って4人で飲みまくってしまい…
こんな状態に。
いやー幸せです。
まあそれはおいといて…
カンボジアにやってくる飛行機の中でこんな本を読みました。
世界で一番貧しい大統領ホセムヒカさんの本。
前々から読もうと思って後回しになってたので、今回持参してきました。
いやー、一言でいえば素晴らしい本でした。
その本の感想文を書いてみようと思います。
矛盾した時代に生きている
ムヒカさんが世界一貧しい大統領といわれる理由は「お金に執着しない、物を持たない」という生き方から来てるそうです。
大統領、日本で言うところの総理大臣クラスの人は当然公邸に住み、運転手がつき、ボディガードもつく生活をしています。
ところがムヒカさんはそれを断って掘っ立て小屋みたいなところに住み、古くて安い自動車に乗り、100万円ほどの給料の90%は寄付しているそうです。
一般的なウルグアイ人の生活費は月に10万円ほどだそうで、そのレベルで暮らしているそうです。
他にもスーパーで買い物をしたり、自分で運転したり、なんならヒッチハイカーも乗せたりしたエピソードがあるというから驚きです。
大統領なのに貧しい。
確かにそういう見方ができるんですが、ムヒカさんは「そうしたいからそうしてる」のだそうです。
そんなムヒカさんの名を世界に轟かせたスピーチがあります。
その中で語っていたことは「今は矛盾した時代だ」ということ。
多くの富を抱え、科学は発展し、技術も進歩したが、はたして人々は幸せに生きているのか?
物を持つ事が豊かなことだと教えられ、消費しまくる社会と経済でこの世界はまわっていて、物を買うために働き、ローンを払うために働き、とにかくお金を稼ぐために働きまくる人生こそ貧しい。
富を求めるあまり働きすぎ、働きすぎて絶望してはいけないし、もっと大切なことがあると気づくべき。
愛を育むこと、子供を育てること、友人を持つこと、そういう大切なことのためにこそ人生の時間を使ってほしい。
そういう内容のスピーチでした。
共感しかありませんでした。
貧しいのはお金がないことではなく、満足できないこと
例えば家のローンもそうだし、車のローンもそうですが、そういった大きな買い物をする代償として大切な時間を使わなければなりません。
日々の事でもそうだけど、贅沢をしたり、とにかく消費に走ればその分働く必要が出てきます。
何も持たず、家も持たず生活しろというわけではなく「少ない物で満足したほうがいい」という事なのだと思います。
そうすれば働く時間を自分の大切な人生のために使え、家族や友達との時間に使えます。
生きるために必要なのは人との繋がりであり、幸福感です。
経済をまわすために消費し、消費するために大切な時間を使って働く。
それが当たり前な世の中だけど、ほんとにそれで豊かになれるのか?ということです。
たくさん働いて、モノに囲まれても病んでしまう人はたくさんいます。
病むところまでいかなくとも、幸せを感じられずに生きている人もたくさんいます。
そうなってしまうと、結局お金があっても「貧しい」という状態なんだと思います。
僕は実はかつてド貧乏生活をしていたこともあり、今でも贅沢やモノを持つことに興味がありません。
20代前半でシェアハウスに引っ越すタイミングで家具も全て捨てました。
世界一周に出るタイミングで服や靴など、物をたくさん捨てました。
実際、1年8ヶ月間世界を旅してた時の僕の持ち物はバックパックとギターだけ。
生きていくことは可能でした。
そういうのが染み付いているからか、今も必要以上に物を所有するということに興味がなく、当然その出費はなくなります。
「月このくらい働いて収入を得なきゃいけない」というハードルのようなものは低く、働く時間も短くてすみます。
人によってはたくさんの物を所有したいとか、良い所に住みたいとかあると思います。
それはそれでいいと思うのですが、そのために犠牲になってはいけないという事なのだと思います。
ある程度で満足できるようになれば、働き方も生き方も変わるのかも知れません。
豊かさとは人との繋がりがあり、その時間があること。
貧しさとはお金がないことではなく、満足できないこと。
だとしたら僕は今豊かだと思います。
お金があるとかないとかよりも、慎ましくも時間があって幸せを感じられる。
働き詰めだった昔は考えられなかったことでした。
「本当に大切なのは物やお金よりも自分の人生」と早い段階で気づけて僕は本当に良かった。
満足はそういう所に見出していけばいいのかなーなんて思います。
もし気になる方は本を読んでみてください。