釣りっぽいタイトルすいません。
別に煽ってるわけじゃないです。
今話題ですね。美容室倒産の数が過去十年で最高になるというニュース。
2018年1-11月に全国で発生した「美容室」倒産は86件に達し、年間では過去10年で最多になる可能性が高くなった。「美容室」の倒産は過半数が個人企業で、従業員5人未満が全体の約9割を占めるなど、小・零細規模が多かった。新規参入が比較的容易なことから出店数が多く、市場に比べてオーバーストア(店舗過剰)の状況が常態化し、過当競争が一段と厳しさを増していることが浮き彫りになった。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6306232
今更かよ…!って感想が強いのですが、なんでこんなに話題になってるのでしょう。
不思議。
美容室ってオーバーストアだから倒産・廃業してるわけじゃない
ちなみに倒産と廃業は違うんですよね。
廃業の数で言えば倒産のちょうど100倍くらいだと思います。
2018年は10000軒くらいになるのではないかと。
で、結構思うことなんですが美容室ってオーバーストアが問題みたいなことをよく言われますが、それって無関係だと思うのです。
よくナゼかコンビニと比較されたりしさますが、それくらい無関係。
美容室が潰れる原因は【みんな同じ店】だからで、それ以外に根本的な原因はないです。
つまり店舗数云々ではなくて、お店の特色がないことが大問題なわけです。
例えばある地域にファミレスが山盛りできたとします。
次から次へとファミレスができていったとすると、次に起こるのがお客さんの争奪戦です。
人口が決まってる以上お客さんの数も決まってるので、絶対にいつかどこかがHPゼロになり潰れてしまいます。
そうすると「やばい。大廃業時代きてる!」みたいな騒ぎになるのですが、でもその時ラーメン屋は何してるかというと、別に何もこまってないなんてことがあります。
そのファミレス同士の戦いにそもそも関係がないので、潰れるとか焦るとかそういう心配はないわけです。
言ってしまえばここ数年ってずっとそういう状況なんです。美容業界は。
美容室が減ればいいという経営者もいるが…
美容室経営者では、経営上の問題として「客数の減少」と「客単価の低下」を上位に挙げている。特に、「客数の減少」は深刻で、地方を中心に人口減少に加え、年に数回しか利用しない客層が拡大していることが影響している。
また、「客単価の低下」は、“1000円カット”などの低価格サービスや値引きキャンペーン、低価格店の増加で、過当競争に拍車がかかっている。
さらに、集客方法でもチラシ広告など紙媒体から、検索・予約が可能な集客サイトへの掲載が目立つようになってきた。これは店舗周辺の固定客で成り立った営業方法が年々、難しくなってきていることを示している。
美容室関係者の間では、今後、業界は小規模事業者の減少を横目に見ながら、低価格美容サロンチェーンと高級志向のサービスを提供するサロンに二極化が進むとの予測が強まっている。
いずれにしても当面、消費者(利用客)が価格と質(技量、満足感)を求める動きは強まるとみられ、オーバーストアの中で業界内の淘汰は避けられないとみられる。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6306232
何がヤバイって、この記事のように本気で美容室軒数が多いから倒産が多いと勘違いしてるオーナーが多いこと。
「美容室どんどん潰れればいいのに」的なことを平気で言う方もよく見ますけど、店舗運営してる責任者がそのマインドだとやばくね…と思うのです。
店舗数とか、人口減少とか、来店周期が伸びてるとか、価格競争が起きてるとか、そんなことは全部外で起こっていることでしかありません。
つまり、自分が悪いとか失敗したとかそういうことでもなくて、個人レベルではどうにもできない事なわけです。
どうにも出来ないのだから、そんな事の対策を考えたところで無意味で、それよりもまず考えなくちゃいけないのは【自分は何者であるか】だと思います。
自分は何ができて、誰にとって必要な存在であるのか。
中身の部分。根っこの部分。
それを自分の中でちゃんと理解して、それを実現する環境を作れば良いので、店舗が多いとかどうとかはマジで無関係なのです。
自分のことがわかっていないと、人のマネをするしかなくなります。
結果としてファミレスがたくさんあるなかで「まあイケるっしょ」みたいな感じで他の店とほぼ同じメニューや価格やサービスのファミレスを立ち上げると…。
集客方法だって、当然のようにライバル店と同じ方法を選びます。
同じ店が増えれば増えるだけ客数や集客の効果も下がってくので、絶対に厳しくなるときがやってきます。
お給料も払えないので人もやめてきます。
それが続けば、リタイアする店が出てきます。
この状況は成るべくして成っています。
それでもなお、頑なにやり方を変えなかったり、引き続き同じような店を出店する人が多いのが今の美容業界だと思います。
1日24軒ほど美容室が廃業してる裏側で、それを上回る数の美容室が開業しているという数字をみても「イケるっしょ」って思ってる方がそれだけ多いのがわかります。
だから店舗数は願ったところで急激には減りません。
そんな事よりも、独自化していくための作戦を考えないと絶対にヤバいです。
美容業界が厳しいってのは嘘
最後に…
僕は嘘だと思ってます。
経営セミナーや経営コンサルや独立サポートもやってますが、正直「美容業界は穴場だらけ」でチャンスしかないからそういう事をやっています。
ファミレスとラーメン屋で例えましたが、なんかそういうことです。
僕は今ラーメン屋作りのサポートをしています。
来年1月から本格的に始めますが、美容室開業サポート、集客ツール作成、集客、求人、税務相談、労務相談、スタッフ教育全部ひっくるめたサービスを今整備中です。
チョキチョキプロデュースって名前なので、また公開時には見てやってください。
気になる方は気軽にラインから相談してください。
自分がお店とかやってみて変わったのが、ゆとりのある経営者が増えたらいいなっていう思いでした。
そういう人が増えると、結果として美容師が美容師らしくいられる環境が増えるから。
僕にはドカーンと何かをやる力はないけど、自分の周りで認めてくれる人に対して少しずつそういう事を手伝っていきたいなと思います。
個別相談とか、個人的なコンサルの以来、集客の以来とか最近よくくるので、もし困ってたら気軽に相談してください。