「お客さんがいない美容師は独立してもやってけない」それ本気で言ってます?

弟子のモエカスがこんな記事を書いてた。

【頑張る】じゃなくて【楽しむ】選び方の基準は、楽しいか楽しくないかでまず決める

本文の中にあった写真。

モエカス

卒業証書ww

『なんだこの汚え字は』と思ったら僕でした。

本当にありがとうございました。

お客さんがいない美容師は独立してやってけない

よくそんな話を耳にします。

フリーランスになるとか、お店を出すとか、形は何であれ独立ということをするとなるといろんなことを自分でやらざるをえなくなります。

洗濯や掃除もそうだし、売上の計算とか支払いとか。

本当にいろんな事をやらないといけないし、誰も助けてはくれません。

なによりお客さんを自力でなんとか呼ばなくてはどうにもなりません。

だから元々どこか勤めていたところでお客さんをつけてから独立したほうが少しは楽だと思います。

なんだけど、全ての人がそういう環境にいるわけではありません。

僕はなにもそうしなきゃ独立できないとは思ってません。

よく『お客さんがいないから、まずはどこかで働いてお客さんつけてから独立する』みたいな事を言って何年も時間をかける人もいますけど、そうしたほうが少し楽というだけであって無理では全然無いです。

逆に思うのが、独立のためにその時間をかけるのであれば、独立してから同じだけの時間をかけて苦労したほうがいいのではないか?ということ。

フリーランスや独立は決して楽ではないです。

希望もあるし、自由もあるし、夢もあるけど、同じだけキツイ部分は絶対的にあります。

お客さんがついていようがいなかろうが、独立したからといってすべて絶対にうまく行くなんてことはないんです。

結局独立したら何かしらの壁にぶち当たって困るときは来ます。

考えるということを死ぬ気でする

独立前に別の美容室でお客さんをつけてから独立しよう…というのはもしかしたらすごく他力本願なのかもしれません。

会社やオーナーがお金をかけて集客してくれるので、雇われてる身であれば”来てくれた人に対してどうするか”ということしか考えないと思います。

でもフリーランスの場合はそのさらに前の段回から考える必要があります。

来てくれた人に対してどうしようか…の前に”来てもらうために何をしたらいいか”ということを考えなくてはいけません。

死ぬ気でというのは、文字通り誰も来なかったら収入ゼロで死んでしまうからです。

ですがそうやって考えることもトレーニングと同じで、たくさん困って反省してこそ結果になってくるものがあります。

だからこそ思うのが早くたくさん困ったほうがいいということ。

そしてたくさん反省したほうがいい。

25歳、30歳、35歳、どこのタイミングで独立しようとも必ずその瞬間はやってきます。

財産だけではやっていけません。

壁にぶち当たって困れば困っただけ、考えたら考えただけ時間は使います。

そうして時間を使うことで、自分らしい答えに近づくし、少しずつそれが形になっていくものなのだと思います。

結局独立しても何もしなければうまくいかず、考える時間をたくさんかけなければうまくいかないということです。




もし今ゼロなら自分でやってみれば?

独立する願望がある前提として…

何年も同じサロンに勤めててお客さんもある程度いてという方は関係ないのですが、今ちょうどリセットしてゼロな状態の人であれば、新しくどこかのサロンに勤めて新しくお客さんをつける時間をつかうより、さっさと独立してさっさと困ることや考えることに時間を使ったほうがいいのではないか?と思います。

冒頭に載せた弟子のモエカスのブログでもなんか伝わりますが、フリーランスでお客さんに来てもらうのって本当に大変なことです。

でもそれをやらなければ何も始まりません。

夢も叶わないし、自由も手にはいりません。

独立してから試行錯誤したことが1年後、2年後、3年後に実を結びます。

そうして少しずつ自由になったりするものです。

そのときは30歳になってるかもしれないし、35歳になってるかもしれません。

でも“それ”を経験してる30歳と、経験してない30歳とではカツ丼とカツが乗ってないカツ丼くらいの違いがあると思います。

本当に全然違います。

モエカスは今24歳くらいなので、5年後に僕と同じ29歳になったときは一体どうなっちゃってるんだろうと思います。

その時のモエカスと同じ年の29歳の美容師で『お客さんに来てもらうためにはどうしたらいいだろう』『フリーランスとして生きてくためにはどうしたらいいだろう』って死ぬ気で考えたことがある人がどれほどいるかはわかりません。

僕はそういう経験をしてるほうが絶対にいいと思っています。

もし今ゼロの状態で『独立したいからまずはどこかで働いてお客さんつけようかな…』と考えてる人がいたらとりあえず自分でやれることをやってみるってのもいいかもしれません。

やって無理なら何処かで働いたらいいと思います。

もし何も自分でやらずに「まずはお客さんをどこかで…」と本気で言ってたとしたら、たぶんフリーランスとか独立とかは向いてないかもしれません。

フリーランスという生き方はやっぱり大変です。

辛いときも多々ありますが誰も助けてくれません。

僕は未だに美容室のことも、セミナーやっても、このブログにしても『もっとあーしておけばよかったな』とか反省してばかりです。

それでも新しい事には挑戦したくて、そこに可能性を見出してて、上手くいかないけど困って考えていつか上手くいったと思えるようになりたい。

2016年に美容師コミュニティサロカリをはじめた時もそうでした。

反省ばかり。

それでも今はたくさんの仲間ができて、取材されるくらい存在感もでてきたし、だんだん良くなってきたのかなって思ってます。

なにやっても最初は反省しまくるんだと思います。

でも困った数だけ、悔しくなった数だけきっとうまくなれるし、成長できる。

そうやって人生の経験を積んでいきたいから僕は常に新しいことをするようにしています。

今はギターとか、旅とかに夢中。

1円にもなりません(笑)

でも、それが楽しいからいいかなって。

バンコク美容室

タイのバンコクにて 7/13

楽しいと思えるよことをやって、好きなことを仕事にして、その中で辛くなることも糧にして。

フリーランスだからこそ、そんな生き方がいいかななんて思っています。

モエカスのブログを読んで思ったことを書いてみました。

しかし字が汚いな…

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