あけましておめでとう!
と言いたくなるような雰囲気ですね。なんとなく。
令和初のブログということで、ちょっと今考えてることを書いて見よっかなと思います。
てみじかに。
僕がイメージする新時代の美容師像
それは【刺し身のツマ】です。
イキナリですがイメージしてみてください。
もしみんな大好きな刺し身が単体で皿にペッと乗っていたら美味しそうに見えるでしょうか?
多分見えないですよね。
どんなに高級な刺し身でも、お粗末な感じに見えてしまうはずです。
ツマ、大葉などがあるからメインの刺し身が引き立つわけです。
ラーメンに例えてみると、もし醤油ラーメンにチャーシューもネギもナルトも乗ってなくて麺&スープだったら500円でも食いたくないですよね。
同じようにツマ、大葉、チャーシュー、ナルト
それぞれ単体ではそれほどの価値はありません。
組み合わせて初めて【価値が出る】のです。
僕が考える次世代の美容師の理想的な姿はまさしく【ツマ】です。
引き立て役という意味です。
そもそも美容師は【美容師という職業】そのものが目的化されてしまっており、学生もみんな【美容師】を目指してきました。
僕もそうですし、今もまだそうです。
美容師=サロンで働くなんでもできるスタイリスト
であり、美容師そのものが仕事のメインになっています。
つまり【美容師=刺し身】みたいな。
これまでの概念で言えばそこに到達できなかった人は【美容師ではない】という評価になってしまっていました。
シャンプーができる”だけ”
カラーができる”だけ”
とかそういう認識。
なんでもできるオールラウンダーが求められてた時代は確かにありました。
だからこそ美容師かそうではないかの境界線はオールラウンドにできるかできないかだったと思います。
スタイリスト=美容師
アシスタント=見習い(美容師じゃない)
という概念は未だにありますよね。
しかし
それが変わってくると僕は予想しています。
引き立て役としての美容師
これからは美容師=メインの仕事ではなくメインの仕事を引き立てるための美容師がスタンダードになってくるはずです。
例えばウエディングのヘアメイクを想像してみてください。
ウエディングのメインは当然式そのものにあります。
その環境下において美容は引き立てるための仕事にほかなりません。
美容がなければ具がないラーメンと同じで魅力はグンと下がりますし、美容だけ出来たって式は成り立ちません。
従来では、そういった仕事は【美容師ではない】という認識があったと思います。
しかし、立派な美容師なのです。
免許を持ち、技術を持ち、人を美しくし、人を喜ばせる。
ハサミを持ってるかどうか、サロンで働いてるかどうかは関係ないですよね。
やってる事は立派な美容業です。
その様に何かを引き立たせるための美容の仕事がこれからスタンダードになっていくと考える理由はこれまでのやり方だと飽和していて価値があがらないという点や辞めた人に焦点を当てるようになるだろうという点
そして教育コストや時間の削減という点。
つまり今の低すぎる生産性を上げていくにはそうする他ないと思うからです。
そういう発想になったのも海外を旅したことが大きいです。
メインは旅、出会い、コミュニケーション
それを引き立たせるためにカットをした。
そういう認識でうまく行った経験があるので、サブでいいじゃん…と思うようになりました。
美容師が自給自足をする未来
つまり何が言いたいかというとサロンで髪を切るだけが美容師じゃないということ。
よく考えてみると、僕たちは自らの手で僕たちの可能性をギュっと絞っています。
サロンでスタイリストになることが美容師であるという考えそのものがいろんな可能性を潰しています。
美容に場所は関係ありません。
性別も、年齢も、関係ありません。
技術も多岐にわたります。
本来はなにか1つでも出来ることがアレば十分プロと名乗れるにも関わらず、アレもこれもやらなければならないとみんなが思い込んでるから「あいつはメイク”しか”出来ないからだめ」みたいな事になってしまうと。
逆です。
カラーだけ、シャンプーだけ、メイクだけ、マツエクだけ
十分なのです、本当は。
それで胸を張って美容師だと名乗るべきです。
僕たちはキャリアの積み方を考える必要があります。
何でもかんでもやるために3年下積みをするよりも、最初から「コレ」と決めた技術に3年を投資したほうがいい場合もあります。
例えば3年間毎日マツエクをやった人はその道をある程度極められるでしょう。
仮に10年サロンでスタイリストやった人がいたとして、働いた年数で言えば3年と10年で違いがあります。
これに関してどっちがすごいかなどという議論はそもそもズレてます。
やってる事が違うのだから比較することはできません。
年功序列とか、年数とかそういうのは関係ないんです。技術職だからこそ。
つまり何が言いたいかというと、10年スタイリストやった人が「マツエク学びたい」と思ったときに3年マツエクやった人は教えることができるから先生になれるのです。
年齢で言ったら22〜23歳くらいかもしれません。
でも関係ないんですよね、年齢は。
技術を学びたい人×技術を教えられる人
これは当然マッチします。
仕事になります。
3年間1つのこと打ち込んでやれば23歳で先生にだってなれるんです。
“引き立て役の美容”の本当の意味はここにあります。
教えることがメインになれば、美容の技術はサブになります。
しかしその知識、経験、技術がなければメインは成り立たないのです。
僕は数年前から一貫して言い続けてることがあり、それが【自給自足】です。
美容師が美容師のために働く未来。
これが理想です。
現状美容師は様々な外部企業に多額のお金を払っています。
自給自足できてないのです。
集客、求人、コンサル、WEB、チラシ、ハサミのとぎ、商品開発、流通、技術スクール、講習会
あげたらキリがありません。
令和の時代、これに絶対に着目すべきです。
もし美容師が美容師のためのサービスをもっと作ったら
もし美容師が美容師のための商品を作ったら
もし美容師が美容師のためのスクールを作ったら
すごくいい未来になりそうではないですか?
違う業種の人がやることが良い悪いではなく、ただ1つ言えることは【美容師ではない以上、美容師の気持ちは理解することが難しい】ということです。
そういう微妙な視点のズレが不満につながる。
それにみんなやってることはビジネスですから、不満があろうが貰うものは貰うわけです。
僕は逆に美容師目線だから出来ることがすごくあると思ってます。
地産地消みたいに、自分たちで仕事を生み出して、業界に貢献して、サービスを利用した美容師が利益を得られたら、僕らの中だけで経済がまわります。
その利益をスタッフにあげましょう。
もっと休みをあげましょう。
資本がない個人や中小規模事業者レベルで生き残るにはそれしかないと考えてます。
僕はそういう環境やサービスをやはり作りたい。
作りたいから作ります。
ただ単純に楽しそうじゃないですか?
ワクワクしないですか?
今学生のあなたも、手あれがひどくてやめたあなたにも、道はある。
美容師は引き立て役に最適です。
いろんなものが、いろんな仕事がそれにより価値が上がります。
働き方は変えるんじゃなくて、作るべきなんですよね。
もっとたくさん。
道を。
僕はこんなブログにチョロチョロ書くことしかできないし、少しずつ行動を起こすことしかできないけど、新しいものは常に作り続けて行きたいなと思います。
最後にその宣伝です。
もしなんか響いたらぜひプロジェクトに参加してください。
- 自給自足コミュニティ
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今この4つを立ち上げ&リニューアル&整備中です。
面白くなる…いや面白くします。絶対。
自給自足コミュニティ
僕と一緒に仕事を作りましょう。アイデアもバンバン投げるし、仕事もふっていきます。
「働き方を作りたい!」「違う形でも美容師やりたい!」
そういう人だけで集まってどんどんサービスつくってけたらいいなと思ってます。
ゴールデンウィーク明けくらいに開始予定です。希望される方は優先的に案内しますのでSNSのメッセージかLINEください。
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自給自足コミュニティの人は無料。アイデアをひたすらシェアして行きます。+美容業界の情報コラムも掲載。
社労士の先生が「労働や保険」をテーマに書いてくれたり、技術じゃなくて働き方や集客にフォーカスしてます。
Helpme
困ってる人と、美容師のマッチング仲介サービスです。
「マツエクが学びたい!」みたいな人と「教えられます!」みたいな人をくっつけます。
シェアサロン専門求人サイト
サロンの貸し借りをテーマに活動していたサロカリは今年2月で休止しましたが、2年半の活動からわかったシェアサロンの可能性を広めて行きたくて、新たに求人サイトとしてオープンさせることとなりました。
月貸しとスポット利用など柔軟に掲載できますので掲載したい方はご連絡ください。
選ばれるサービスを作っていきたい
選ばれるサービスを作る人を増やすためのサービス…
そんなイメージです。
美容業界はいろいろ大変だなんだ言われてますが、個人的にはやれる事はめっちゃあると思ってて、チャンスしか感じてないです。
時代も変わったことですし、新たにどんどん面白いことしつついい環境をつくっていきたいですね。
おわり。
あー旅したい…。