9/6 戸隠神社へ
できることなら諏訪市までいきたい。
そんな事を考えつつ出発。
朝雨が降っていたけどちょうどやんでくれてよかった。
途中立ち寄った道の駅で神楽南蛮というものを買ってみた。
はじめてみたけどピーマン風唐辛子らしい。
醤油漬けを作ろうと思い購入。
帰り道になるとこういうの買えるようになるからいいね。
長野市経由してさっさと諏訪まで行こうと思っていたが途中にあった戸隠にどうしても行ってみたくなり遠回りをすることにした。
戸隠には戸隠神社という古い神社があり、前から一度行ってみたいと思っていた場所だった。
この神社には天手力男という怪力の神様が祭られている。
日本神話の天岩戸伝説に登場するこの神様は岩の中に隠れた天照大神を外に出す際に岩戸をその怪力でどかしたという。
宮崎の高千穂にはまさにその天岩戸神社がある。
神秘的な場所なのでそこもおすすめ。
しかしながら戸隠神社もなかなかに神秘的な場所。
門には草がモリモリと生えていたがこういうのあんま見たことないな。
すごい。
往復で4キロの道のり。
若干山っぽくなってるところもありちょっと大変だった。
時刻は2時過ぎ。
気づいたら結構いい時間になっている…。
諏訪までたどり着けるか謎めいてきたけど、とりあえずお腹が空いたので戸隠そばをいただくことに。
適当にあった店に入る。
ざるそば900円+海老天200円
全国いろいろとそば処はあるのだけど、実際やっぱり行くと食べてしまう。
しかしご当地そばは違いがわからない。
どこで食べても美味しいけど、違いは本当にわからない。
蕎麦通ならわかるのだろうか…。
結局途中でなんか疲れてしまって、上田に泊まることにした。
諏訪は数十キロ先なので心が折れた。
夕方上田のホテルに到着。
この旅最後のホテル。
和室で一泊2700円、楽天ポイントを使い700円で宿泊。
やすい。
暇なので夕方上田駅の方まで歩いてみた。
徒歩30分くらいかかったけど散歩にはちょうどいい感じ。
駅前はそれなりに栄えていた。
長野はやっている店が多そうだった。
新潟もそうだったけどもやはりコロナ対応は地域によるところが大きい。
そう考えると8/27〜9/12とドンピシャで休業になってしまった北海道はしかたがないとはいえやっぱり悔やまれる。
なんかコロナも休業していた。
どこかでなんかを食べようとフラフラしていても、上田はこれと言って名物がないっぽかったので松本名物山賊焼きを。
超でかくてビビった。
上田駅前には真田の赤備えが飾ってあった。
かっこいいな…。
山梨県民としては戦国武将は武田信玄推しであるが、真田幸村真田昌幸も結構好き。
今度ゆっくりとお城へも行ってみよう。
9/8 3年ぶりの美容室
正直道中なんもなかった。
何度か通ったことがある道故に発見というものがなかなか少ない。
上田〜茅野〜小淵沢〜韮崎〜甲府と走ったけどまあなんもない。
あるといえば韮崎には武田家滅亡時のお館武田勝頼ゆかりの新府城というお城がある。
わりと山の上なので行ったことはないが、新府城は心霊スポットとしてもそこそこ有名らしい。
なおのこと行きたくない。
走っていてずっと考えていたことがある。
「髪…切りてぇ…」
2021.4に2年伸ばしたロン毛をバッサリとカットして、本来であれば6月くらいには切るのだが、根っからの面倒くさがり屋が発揮されて気がついたら9月になっていた。
実際ちょっとロン毛化してきていて、むさ苦しい事にも慣れてしまうレベルだった。
理由としてはめんどくさい以外にもこんなものがある。
何を隠そう、美容室が大嫌いなのだ。
美容室経営してるくせに美容室というものがとても苦手で、あのきらびやかな雰囲気がどうも落ち着かない。
友達や知り合いの美容師もたくさんいるけど、知ってる人ほど逆に気を使うので頼みづらい。
というわけで本当は北海道のどっかで切ろうと思っていたのだけど探すのがめんどくさかったりして後回しにしていた結果旅の最終日を迎えてしまったという。
山梨最大級の大都会甲府で切ろうと思って一瞬探したけどよくわからん。
結局甲府を通り過ぎ笛吹市らへんまで来てしまった。
そこを過ぎればもう地元なので、もう笛吹市が最後の砦だ。
とりあえずオギノというご当地スーパーへ立ち寄ってお茶を買った。
いろいろと調べてみるとやっぱりよくわからん!
ホットペッパーは出てくるけどどこも似たような内容だし、ホームページがないところも多い。
ついでに言うとその日は火曜日だったのでお休みのところも多かった。
なるべく近場が良かったので地図を見ながら探すと営業中でなんとなく良さげなところがあったので思いきって電話をかけてみた。
「早くて5時の受付になります」
その時2時半くらい。
いやー…無理だ。
そのへんで2時間半も時間つぶしは無理だ。
なんもないし。
ということでそのサロンを諦めてまた別のところを探すこと30分。
「いい感じのところがねぇ!」
ないわけではないのだろうけど、ネットでは情報が探し出せない。
美容室のWEBマーケティングサポートなどしている身からするとめちゃもったいないなぁと思わずにはいられなかったが、そんな事を言ってる場合ではない。
切るのか、切らないのか、帰るのか帰らないのか!
迷った挙げ句結局先程のところと同じ店に電話した。
「5時に行きます。行かせてください…」
時間をどう潰すか考えたけどどこも行くとこがなかったのでオギノの駐車場で将棋のお勉強。
室蘭で野宿するためだけに買った寝袋でそこらの公園で寝てやろうかとも思ったが昼寝袋は流石にヤバいやつすぎたのでやめといた。
日も傾いてきて、少し涼しくなってきた。
16時55分、意を決して入店。
5分前行動。
本日お世話になったのはヘアサロンエメリー。
なかなかおしゃれな出で立ちである。
席に通されて、カウンセリングシートに記入をした。
なんかとてつもなく懐かしい感じがする。
うちの美容室でも書いてもらっているが、自分自身で書いたのは何年ぶりだろうか?
美容室の鏡の前に晒されると、ものすごくボサボサ感が強調される。
ものすごいブスだな…。
長いというかもさい。
というか汚い。
金髪がまた汚さを倍増させている。
補足的に言わせてもらうと旅に出る前にアッシュに染めていたのだが、北海道の大地を巡るうちに色落ちしてしまった。
店長さんが現れ、カウンセリングが始まる。
なんとなく「同業者です」と言っておいた。
そのほうが話が早いかなと思って。
というかカウンセリングしてもらってるみたいなこの状況がなんだかとても恥ずかしくなってきてしまった。
3年ぶりの美容室…
自分は髪ボサボサ…
なんとなく店長さんも「もしかしてヤベー奴来てしまったのか」と顔が引きつっているような気さえしてくる。
「水嶋ヒロにしてください…」
気がついたら水嶋ヒロの画像を見せてそう言っている自分がいた。
昔は雑誌の切り抜きとかを持ってくるお客さんがいたけど、今はスマホなのだ。
進化している。
だけどどうしてもというこだわりはなかったので、細かいところは任せますと伝え、シャンプー。
新卒1年目アシスタントの子にシャンプーをしてもらった。
1年目アシスタントが12年くらい前だと思うと時の流れにゾッとする。
1年目っていろいろと大変だったけど今となってはいい思い出である。
あの頃の同僚の皆さんはお元気だろうか。
シャンプーが終わり、店長さんが再び現れカットをしてくれた。
聞けば歳も同じくらいらしい。
短くなっていく。
切られながらふと思ったのだけど、実は美容室で女性に切ってもらうということをしたことがほとんどない。
女性美容師だとなんか緊張してしまうからである。
髪を切ってるときは毎回これをやってしまう。
毛ボール。
そして完成。
めちゃ短くなった…。
短いとそれはそれでソワソワとしてしまうのだけど、さっぱりしてよかった。
また数ヶ月伸ばさないようにマメに切ろうと思う。
店長さんありがとうございました。
そういえばこの旅最後に出会う人ということで100円を渡そうと思っていたけどすっかり忘れていた。
いろいろな気づき
美容室へ行ったのが3年ぶりとか結構すごいけどやっぱり偵察とかではないんだけど他店へ行ってみるといろんな気づきがあってよい。
カットの方法とかそういう技術的なことではなく、内装だったりホームページだったりサービスだったり。
マーケティングという点でも今回本当に美容室を探すのに困ったので、そういうお客さんってきっと山のようにいるのだろうということに気がついた。
“やらなくていい”なんてことはなくて、やっぱりちゃんとやるべきところだと思う。
ホームページを作ったり集客のサポートを仕事としてやっているけど、そうしてみて感じるのはやっぱり意欲の差というものがある。
意欲的な人はやるし、そうでない人はめんどくさがってやらない。
しかし仕事であり、それで生活をしているのであればやっぱりマーケティングというものは努力ではなく必須なのではないかと思う。
やれば結果は出るし、それで時間やお金に余裕ができるのであれば投資してみても悪い話ではないと思うし、何より多くのお客さんとの出会いも生まれるのでそういうメリットだってある。
そう、美容師とお客さんも出会い。
ネット経由だとしてもアナログに接点が生まれれば関係がない人ではなくなる。
その縁がどんどん続くかもしれないし。
僕も初対面は鏡越しだったけど友達になった人もたくさんいる。
美容師やめてはや3年が経つけども、なんか少しまたやってみたくなったような気がした。
100円持ってまた店長さんに髪やってもらいに行こう。