MusicStory ①リスボンで出会った女性との永遠の別れの時

作曲も5日目&5作目

いろいろとインスピレーションを受けそうなものがあるのでイメージに合わせて勝手に作っているけど、ちょっとやってみたいことがあって。

音楽×ブログ

みたいなものができないだろうか?と考えて。

音楽を聞いている間、ミュージックビデオみたいな感じでなんか流れてるのもいいと思うし、音は音だけでもいいと思うのだけど、歌詞がない分何かしらのメッセージがあってもいいのではないか?と考えて。

とりあえずいくつかのパターンは考えているが、自己のストーリーを音楽と文字にして1つの作品にしてみることにした。

音物語、MusicStoryと名付ける。

毎回やるかはわからないけど、やった場合はブログにて補足事項を書いていこうと思う。

今回は文字入れも知識がなかったので適当にやった。

もっと字幕みたいな方がいいな…

5作目Lisbon

ぶっちゃけもっと陽気でノリノリなレゲトンを作ってみたかったのだがなんか途中からセンチメンタル風になってしまって、そのあたりから「ああ、そういえば」と思い出したある思い出があった。

もう時効というか、別に隠すことでもないので書いてしまおう。

2015年、世界を旅していたときのこと。

ユーラシア大陸最果ての地であるポルトガルのリスボンでひょんなことから声をかけられた女性と仲良くなった。

奇遇なことにふたりとも世界地図のTATTOOが入っていて、なんかわからないけどすぐに意気投合した。

彼女はポルトガルに留学中のスロバキア人の学生。

僕は旅人。

たまたま偶然、リスボンで出会った。

髪の毛を切ってほしいと言われ、カットしたお礼にビールをおごると言ってくれた。

それがきっかけで彼女がリスボンを出る日まで毎日のように会うようになった。

といっても1週間くらいしかなかったけどずいぶん長い時間だったように思う。

ある日バーみたいなところに連れて行ってもらった。

そこは屋上にテラスがあって、いい感じの音楽が流れている。

今回作っていたものもなんかその時のイメージと近いような気がしたから、いっそその時のことを曲にしてみようと思いなんとなくちょっと暗い感じのままにしてみた。

そのころ僕は彼女がいたわけでもないし(遠方にらしき人はなんとなくいたが…)なんなら旅人なわけでそういう世俗っぽいものとは無縁だったが、なんかわからないけど彼女といることはすごく楽しかったし、なんか好きになってしまっていた。

彼女は彼女でほぼ婚約状態の彼がスロバキアにいるらしい。

日本人、スロバキア人。

旅人、学生。

そういうことを諸々考えても、どうにかしようとしてもどうにもならない関係性。

しかし彼女は彼女で僕に対して好意的だと言う。

浮気、不倫、そういうどろどろしたスキャンダル的な話でも不純な感じでもなく、ただただたまたま出会ってしまった人を好きになってしまった。

好きになってしまった…。

それだけだった。

それでも数日後には別れなければならない。

互いにいっときの迷いだといえばそれまで。

実際そうだったかもしれない。

運命は変えられないし、きっと変えないほうが良い。

そう思った。

海を見に行った翌日、リスボンからスロバキアへ行く日に空港まで送っていった。

自然と泣いてしまった。

彼女も泣きながら、こう言った。

See you.

また会いましょう。

でももう会うことはないでしょう。

それぞれの道が、人生が、交差することはもうないでしょう。

See you next life.

「また来世で会おう」

そう言って別れた。

今思い返しても不思議な時間だった。

きっと忘れることはないと思うし、もしかしたらあちらもたまに思い出してくれているかもしれない。

世界をまわったからこそ思う。

今となってはもうそれはあまりに遠い遠い世界のストーリー。

だけど、いつかまた。

それまでどうかお元気で。

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