昨日ふと思ったこと。
昨日打ち合わせ的な感じで東京の美容師さんと、美容室の共同経営を始める静岡の経営者と居酒屋へ。
山梨の富士吉田は最近は普通にお店がやっている。
よく行くいわゆる行きつけの店は何件かあるのだけど、そこは美容室の近くにある店だし家からも歩いて20分くらいだからちょこちょこと行く。
僕らはその日一番の客で、他にお客さんはいなかった。
早い時間に行ったからだろう。
一時間くらいすると5人組が入ってきた。
4人だったかも。
隣のテーブルに座った。
ふとタバコのニオイがする。
「はじまった」
決して店をどうのこうのということを言いたいわけではないのだが、やはりタバコ客と近距離でいるのは正直ツライ。
ニオイがツラすぎる。
その時同席していた美容師さんが外へ行った。
なんだろうと思ったらタバコを吸いに行ったのだという。
最近は東京ではタバコを吸える店が無い。
上野あたりでは全然吸えるのだけど、店内禁煙はもはや常識となりつつある。
そのせいか、もしくはただ単に気を使ったのか、外で吸ってくれて。
ただそれだけでお互いつらい思いも嫌な思いもしなくてすむのに、なぜこの町では平気で吸えてしまうのだろうということをふと思ってしまった。
吸える店が悪いわけではない。
吸っている人が悪いわけではない。
誰かが良い悪いという話ではないのだけど、しかし嫌なものは嫌というかなんというかテンションがめっちゃ下がる。
酔っ払って帰ってそのまま寝ちゃって次の日に髪と服がたばこ臭いと吐きそうになる。
たぶんロン毛にしていたってのもあるというか、髪の毛ってめっちゃニオイがつくから。
山梨県の条例の問題なのか何なのかわからないけど、富士吉田市では居酒屋においては禁煙の店を探す方が難しい。
チェーンの居酒屋くらい。
また、吸う人が多いのかどこの店も喫煙者が目立ってしまうというか必ずいる。
おそらく店側が対応しないかぎり、もしくは条例などが厳しくならない限り変わることはいのだけどなんとかならないのかなぁというのはいつも思ってしまう。
というか最近では隣の席にタバコ吸う人がいたり吸える店は入らないようになった。
山梨では店自体がすくないからそんな選択肢はないのだけど、東京とかだと「他にもあるし」とか思って無理に入らない。
そういう行動をとってしまうくらい嫌なのだと思う。
不思議だ。
実は自分元々タバコはめちゃめちゃ吸ってた。
辞めて4年くらいたつかな。
最初はラッキーストライクかっけー!とか思って吸い始めた。
タバコ吸ってるのってなんかめちゃめちゃかっこよくて。
もちろんニオイなんか気にならない、他人の気持ちもわからない。
迷惑をかけているとかそんなことも一切思っていなかった。
ポイ捨て、歩きタバコ、そういうのはダメだと言われていればダメなんだとわかった。
しかし居酒屋など店の中で吸うことそのものはだめとは思っていなかった。
吸わない人がどう思っているか。
そんなことはわからない。
結局そんなものなのだと思う。
だからこそ条例なりでハッキリとやってくれない限りは解決しないことであると思うし、だからこそなんとかしてほしいなと思う。
ところで、なぜタバコは嫌がられるのかという問題についてはおそらく双方認識というより目的などが違うということがあると思う。
吸う側は視覚で楽しみ、吸わない側は嗅覚で嫌がる。
タバコに対する感覚がそもそも違う。
吸っている側は「いい香りだ」とか思って吸わない。
目に見える煙、モクモクしいる感じ、あれがカッコイイ。
イライラするから吸うとかそういうのは実は錯覚で、ヘビースモーカーから吸わなくなった経験からすると、タバコがないとイライラするのであれば今自分は成立しないし、世の中の吸わない人みんなイラツイてたらカオスだ。
だからその想いとタバコの関係性はないし、逆にいえば視覚以外で認識するという事はまず無いのだろうと思う。
味覚と嗅覚は感じないというか、ある意味での麻痺状態になるのだと思う。
吸っている人は自分にタバコのニオイがついていることにそもそも気が付かないレベルなので、そうだとしか思えない。
吸わない人は当然目でも見えるけど、常にタバコのニオイがある生活をしていないからこそ嗅覚で反応してしまう。
吸っていない人にとってあのニオイはマジで臭いと思ってしまう。
だから「嫌だ」という結論にいたる。
もしタバコが一切無臭だったら絶対にトラブルにならない。
煙がモクモクしてる光景そのものは別になんでもないからだ。
タバコが嫌がられる原因がニオイであり、吸っている人はニオイがわからないとなると、もう分け隔てるしかないと思うし、だから店内禁煙なり分煙なりそういう方向性しか解決することはないのだと思う。
実はうちの会社の店は3年前のオープン当初から店内禁煙をやっているが、それ故に「吸えねーのかよ」的なお客さんもいたと思うけど主婦、子供なども来れる飲食店という感じでそれはそれで良かったというか。
いろいろと厳しい時代だからこそ、いろんな人が来れるように対応を変えたほうがいいんじゃないかなと思う。
吸える店は吸える人にとってはめっちゃいいと思う。
ただ実際は我慢しているお客さんのほうが多いのかもしれない。
吸えない店と言っても2m先のドアを開けて外へ出て吸うことは可能なのだし、それがめんどくさい行為だとお客さんは思うかもしれないが、たったそれだけのことといえばそれだけ。
それで全てが解決する。
店の秩序を保つことにもつながるし、いろんな人が楽しめる店であれる。
イチ客としてはそうは思ってもなにか言ったりすることは無いし、できない。
自分だけではなく吸わない多くの人が何も言わないと思う。
店の対応が悪いとも思わないし、吸ってる人が悪いとも思わない。
だれも悪くないから言えない。
けどいろいろと思う。
いろいろと思っている人は多いと思う。
店内禁煙の法整備が早く進むことを願うしかない。