旅して人生変わる?いや、別にインド行っても世界一周しても人生は変わらないと思うんだ。

本日タイ最終日。

明日から日本でお仕事します。

3週間しか滞在しません。

お客さんには迷惑かけっぱなしですが美容室、セミナー共々よろしくお願いしますm(_ _)m

今日は【旅と人生】そんなお話をしてみたいと思います。

「旅で人生が変わる」という言葉に漠然と思うこと

旅をしてるといろんな旅人に会います。

2014年に世界一周してたときは皆こぞってブログとかやってました。

今は動画とか、なんかテーマを持って旅するとかそういうのが流行ってるっぽいです。

そんななか思うこと。

僕は旅して人生が変わったとブログにも書いてますし、言ってます。

でも「インドに行けば人生が変わる」とか「世界一周したら人生変わる」とかって旅人から結構よく聞く言葉には違和感しか感じてません。

そんなこと無いんじゃないかと思ってます。

だけど僕は旅をしたら人生が変わりました。

こういう事を一般的に【矛盾】と言います。(笑)

ただ最後まで読んでもらえたらと思います。

先日キャンベルがトゥクトゥクのおっちゃんの髪を切りました。

ナオミ・キャンベル

トゥクトゥクのおっちゃんを

まわりのおっちゃんを含め終始盛り上がり、カット後はおっちゃんが宿まで送ってくれました。

しかも途中のセブンイレブンでビールも奢ってくれて。

トゥクトゥクのおっちゃん

最後に1枚

キャンベルもいろいろと感動したようです。

僕も嬉しくなりました。

そして「だから旅っていいよな」なんて思いました。

かつて日本一周、世界一周の旅をした時に、数え切れないほどの人に同じように優しくしてもらった経験があります。

何も別に長期旅行である必要もなく、数日東北を旅しても、数日海外を旅してもそういう事ってあったりします。

帰り際「髪切ってよかった」キャンベルはそう言っていました。

僕たちは今回タイのバンコク、チェンマイ、プーケットと行きました。

様々な人たちに出会え、様々な景色を見てきました。

でも人生がガラッと変わったのかと言うと僕はそんな事はないです。

気づいて今後の人生に活かせるような事は小さいながらもいくつかありました。

トゥクトゥクのおっちゃんや出会った人たちののおかげで、タイがもっと好きになったし、また会いたいと思えるようになりました。

ということは【今後またタイに行くという選択肢】ができたという事であり、そういう小さな事でも変化はありました。

だけどここで僕が思うのは「それってつまり経験だよな」ということ。

リゾートに行こうが、バックパッカーしようが、一人旅だろうが、二人旅だろうが、髪切ろうが、すべては結局経験を得るためのことでしかありません。

人生が変わるのと、経験を得ることは違う。

経験を得るということは【足し算】です。

0から1になり、それが2,3,4,5…と足されていくものです。

・海外に行って素晴らしい絶景を見た。

・世界一周の旅をした。

・インドのガンジス川に入ってみた。

それは全て足し算です。

人生に足していくもの。

ガラッと変わることはほとんど無いと思います。

実際に世界一周をしても人生変わらんかったと言う人は多いです。

その人たちが目をつぶって耳をふさいで誰とも話さず旅をしてきたかと言うと当然そんなことはなく、たくさん見てきた感じてきたものがあるはずです。

でも変わらなかった。

それはなぜかと言うと「人生の掛け算」をしてこなかった。

ただそれだけの事だと思います。

なぜ僕が人生が変わったと言ってるのか

僕はその掛け算をたくさんしてきました。

世界一周の旅をしようと思ったときにすでにその先に【日本で美容室を作る】という1つの目標がありました。

職業的にザックリ言うと「美容師」をやりたいという願望がありました。

もともとその仕事をしていたということがありますが、旅がどうとか関係なくそれが僕の人生の土台、つまりベースの部分でした。

掛け算とは、そのベースに掛けていく人の事。

人間誰でも思い返せば「人生が変わった!」という瞬間はあると思います。

その時って必ず誰かの影響を受けた時です。

親なのか先生なのか友達なのかはわかりませんが、必ずです。

衝撃が走ったり、泣いたり、ムカついたり、なんかしらのエネルギーが自分の中で湧いてきて、生き方を一気に変えたりした事ってありますよね。

それってつまり憧れというものであり「この人みたいになりたい!」っていう気持ちです。

僕はそれを人生の掛け算だと思っています。

ベースをドン!とでかくするもの。

活動をフルスロットルで加速させることができるもの。

それは足し算では無理なことです。

世界一周の旅をしたときに様々な美容師に会いました。

僕の中の美容師×その人の美容師

と言うものを掛け合わせたときにフツフツと何かが湧いたこともあったし、叫びたくなったこともありました。

studio90

ロンドン Studio90のマデリン

イギリスのマデリンには働き方やお店の作り方を話してもらいました。

greecescissors

ギリシャ scissors ペーター

ギリシャのペーターには店内の雰囲気の作り方や自由な働き方を教えてもらいました。

montrealdouze

モントリオール DOUZE マチルド

モントリオールのマチルドにはカナダでの様々なテクニックを教えてもらいました。

外国の人たちだけでなく、外国で活躍する日本人も…

シンガポールボッテガ

シンガポールBOTTEGAのトモさん

シンガポールのトモさんには英語の大切さや人生観を教えてもらいました。

ニューヨークヘアメイクアーティストタカ

ニューヨークヘアメイクアーティスト タカさん

アメリカのタカさんにはストイックにやり続けること、移住の大変さを教えてもらいました。

ロスアンゼルスの美容師 まさよさん

カリフォルニアのまさよさんには自宅美容師の良さと海外での家族との生活を教えてもらいました。

上げきれなくて申し訳ないのですが、外国人、日本人とわず様々な美容師と会ってきて、その都度衝撃をうけて、憧れて、とにかくその人のいいと思う部分をパクりました。

その掛け算がなかったら美容師やりながら英語話そうと思わなかったし、日本でお店もやれなかったし、シェア美容室も作れなかったと思うし、オンラインサロンや講演会もできなかったと思うし、こうして仕事も旅もバランス良くやるなんてことはできなかったと思います。

そうした人たちと出会ったのは僕が旅に出たから。

だから「旅して人生が変わった」と僕は言っています。

ゼロには何も掛けられない

常時3000人の日本人が世界一周の旅をしているといいます。

その他にも短期長期様々な人が旅をしていると思います。

中には「人生が変わるかも」というキラキラした思いがある人もいると思います。

だけどもしベースがゼロだとしたら、人生は変わらないと思います。

変化の仕様がないのです。

ベースがなく、自分探しの旅をしている人はすべてがゼロからの足し算になります。

もちろんそれが悪いという話ではなく、基本はみんなそうなんです。

経験の為に旅をしてる。

それだけです。

ベースがある人、そして旅の先に目的がある人は必然的に【掛け合わせたい人】を探すと思います。

たまたま会うパターンもあるかもしれないけど、チャンスがあれば自ら会いにいって、話を聞きに行くと思います。

旅して人生が変わったと言う人はベースがあってそこに掛け算したい人をたくさん探した人という事なのだと僕は思います。

これは何も旅である必要も全くありません。

僕が旅人なので旅とか言ってるだけで、仕事とか日本の生活でもなんでも同じです。

「なんか自分を変えたい」

そう思ってる人は自分のベースとなるものが何なのかはしっかり見極めたほうがいいと思います。

美容師の人だったら例えば”最低限髪型作れるようになる”というところまでベースを作ったほうが絶対良くて、それに対して掛け合わせることができる様々な事を探していったらいいのかなと思います。

結局中途半端で中身がないものだと素敵な人に出会ってもそれを増やしていくことはできません。

だからベースがない人、中身がない人、その先の目標がない人が旅をした場合、人生は変わりようがないということです。

インドに行ってもそれはただの足し算にしかなりません。

その経験を活かして行くことで後々人生は変わるのかもしれませんが、結局人は何を見ても何をしてても選択の連続で生きているので、仕事しててもただダラダラ過ごしててもどうにでも変わっていくものです。

大切なのは自分の人生のベースに対して掛け合わせる人を探すこと、話を聞くこと、衝撃を受けること、そして行動にすぐ移すこと。

結局最後はやるかやらないか。

僕の周りで旅人で人生ガラッと良い方向に変えてる人もみんな同じです。

やることやってます。

つまり自分で人生を変えるか変えないかです。

誰かが自分を変えてくれるなんてことはこの世にはあり得ないと思います。

ブログやろうが動画とろうがテーマを持とうが。

すべて全部自分次第。

そういう事を自分の人生を通して気がつけたこと自体僕はラッキーだったなと思います。

仕事も全部掛け合わせです。

美容師×セミナー

美容師×ブログ

美容師×オンラインサロン

美容師×居酒屋

美容師×不動産

1個1個やっぱり影響を受けた人物がいました。

そして僕が旅が好きな理由は「会いに行けるから」です。

待ってても会える人には会えるけど、自分が外に出たほうが圧倒的にチャンスが多いので僕は旅をしています。

そして今はパートナーがいるので、僕がすでにした経験なら見せてあげることができる。

僕には掛け合わせられなかったものでも他の人にはドンピシャなこともあります。

だから僕は嫁、いずれは子供にも自分が足し算してきた様々なものを見せていきたい。

嫁のキャンベルが今回なんかいろいろ影響をうけた人がいたとしたら、やっぱり来てよかったなとタイ最終日にしみじみ思っています。

なんか気づいたらこんな記事書いてました。

ですよね、わかる。

美容師として「髪を切る」ということを海外で初めてしたときにおんなじようなことを思った。

その人のことは強烈に覚えてて、その人は美容師ではないけど何かがやっぱり変わった瞬間だった。

もっとやりたいし、キレイにしたいって思った。

おんなじようなことを思ってくれて、良かったです。

明日からの仕事にその気持ちを是非活かしてもらいたいなと思います。

滞在もあと12時間。

今日は最後に路上ヘアカットをたまたま見てたタイのメディアが取材してくれるそうなので、それ受けてビール飲んで帰ります。

日本も暑いんだろうな。

それでは。

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