世界では日々様々な事件が起こっています。
スリ、強盗など、巻き込まれたら怖い事件は数しれず…。
旅行にトラブルはつきものですが、ここのところ日本では破産した旅行代理店てるみくらぶの話題が沸騰していますよね。
旅行費をすでに払ってしまっている方々にはお金はどうやら戻ってこないようです。
それも普通に恐ろしい話なんですが、今回はちょっと思いたって世界一周中に旅人から聞いてエグかった話ワーストスリーを発表してみようと思います。
幸いなことに僕は大きな事件に巻き込まれたことはないので、すべて出会った人の体験談になります。
正直小さい事件も合わせるともうめちゃくちゃあるのですが、その中で特に印象深かったものを紹介します。
第三位 睡眠薬強盗→交通事故のコンボで病院送りに!
かなり悲惨なお話。
フィリピンの首都マニラを訪れた大学生の男の子のお話です。
彼は夏休みを利用し旅に出ました。
人生初の海外、初の一人旅。
あちこち巡り、いろんな自分を発見し、充実した夏休みももうあと数日で終わり…。
彼はそのアツイ旅の最後の国をフィリピンに決めました。
フィリピンに来てからも子どもたちとふれあったり、とても楽しい日々を過ごしたそうなのですが、事件は起こりました。
Barで飲んでいたときのこと。
偶然にも出会った女性と仲良くなり、一緒に飲むことに。
「ビールおごるよ」
その甘い一言に誘われて飲んだが最後、記憶がフッとなくなってしまったそうです。
翌朝目覚めて自分の状況を把握しようとしました。
でも、 頭がぼーっとしていてよくわからない。
とりあえず荷物を見ると現金からカメラからパソコンからすべてなくなってしまっていました。
そう、彼は睡眠薬入りビールを飲まされて眠らされたあと所持品を盗られてしまったのです。
幸いにもパスポートとクレジットカードが残されていたため、なんとか帰ることはできそうです。
不幸中の幸いというやつでした。
しかし薬のせいか意識が朦朧とするのでひとまずゆっくり休める場所に行こうとその場を離れました。
クラクションが鳴り響くマニラの路上に放り出され、フラフラと歩いていたその時。
「ドンッ」
今度はなんとフラついた拍子に車に轢かれてしまいました。
そのまま病院送りにされてしまって、希望通り?ゆっくりと休むことができたそうです。
睡眠薬強盗は世界のいろんなところで起こるといわれていますが、特にフィリピンは多いようです。
それからフィリピンを含む東南アジアの都心部は交通事故がおきまくりなので歩くのさえも気をつけた方がいいのかもしれません。
第二位 奪われた10万円!ラオスで賭博詐欺にあった大学生!
舞台はラオスの首都ビエンチャン。
東南アジアの中でものどかな国で、人々も優しくのんびりしています。
ですがどんな国でも悪い人はいるというもの。
ビエンチャンで出会ったある旅人に聞いた話を第二位に選ぼうと思います。
今回の主役は大学休学中のケンタ(仮)
1年間の世界一周の旅に出たばかりの旅人。
東南アジアを数カ国めぐり、ラオスにやってきたときに事件は起こりました。
彼はその日、ナイトマーケットをふらついていたそうです。
服なんかを買っていると、英語で話しかけてくる男が現れました。
その男は自称タイ人(以下パタヤ君)。
パタヤ君は「どこからきたの?」「ラオス好き?」など他愛もない質問をしてきたそうです。
海外ではこういうことは結構よくあって、ここから詐欺に合う場合もあれば、本当に興味があるだけの場合も。
この時点でどちらか見極めるのは不可能でしょう。
彼はそのまま流れで夕飯を一緒に食べに行くことになり、その時にパタヤからこんな話を聞きました。
「俺は今タイに住んでいるんだけど、従兄弟がビエンチャンにいるんだ!その従兄弟が来月から日本の大学に進学することになったから会いに来たんだ。」
「それで、彼女すごく心配してるんだ。日本はすごくいい国だとみんなで言っているんだけど不安がっていて。もしよかったら君から日本のことを話してくれないか?」
まだ旅慣れてない彼は少し怪しいと思いつつも断る理由もないため「俺で良ければ…」と会う約束をしたのだそう。
翌朝。
彼はホテルをチェックアウトし、パタヤ君に指定された場所に向かいました。
すでに待っていたパタヤと握手をかわし、バイクのケツに乗り、広大なメコン川沿いを走ること15分。
パタヤ宅につきました。
太り気味のふたりの女性が暖かく迎えてくれ、家の中に入りました。
席につくと一人の女性が口を開きました。
「日本に行く子は私の娘なの。今出かけてるからちょっと待っててね」
言われるがまま待ってるとなぜかご飯が出てきました。
ごはんを食べ終わり、いろいろと日本のことや自身のことを質問されていたときに突然パタヤがこんなことを言いました。
「待ってる間暇だからゲームしないか?あっちの部屋で」
「まあ暇だし…」
別室に連れて行かれて話してるうちに怪しい展開に…。
「実は俺はタイのカジノで働いてるんだ。トランプをコントロールする裏技を知っている。これを知ってるとブラックジャックで絶対に勝てるんだ。」
そう言いながら技をいくつもみせてきます。
さらにブラックジャックのルール、イカサマのやりかたなども説明してきます。
イカサマのやり方を一緒に練習していると、段々と話はギャンブルで手を組もう!という方向に。
「組むって言ってもいつどこでやるんだよ…」
なんて思っていると偶然にも家にパタヤの友達がやってきます。
そのラオス人とパタヤがタイ語?ラオス語?でごにゃごにゃ話し始め、こんなことを言ってきました。
「今から金持ちの友達を一人呼ぶ。そいつは英語がわからないから俺とこの友達とお前と三人でそいつをハメよう!それで三人で分けよう!」
つまり彼、ラオス人、金持ちの三人でゲームをやり、パタヤは彼に支持を与えて勝たせる…と言うもの。
カードのことを熟知しているからまず負けることはないし、そいつは素人だから大丈夫!!ということで…。
5分もしないうちに金持ちがやってきました。
金持ちは大量の札束をテーブルに置き始めました。
すると「お金持ってる?こいつと賭けをやる金がいまないんだ」とパタヤが聞いてきました。
うっすらやばいパターンだなーと思いつつも逃れる雰囲気ではなく「少しだけど…」と答えてしまいました。
アメリカドルを1万円ぶんほどだし、賭けが始まりました。
パタヤの支持のもとゲームを勧めていくと本当に笑えるほど勝てました。
「くそ!」と金持ちは悔しがります。
しばらくそんなことが続き、金持ちが口を開きます。
「負けたぶん取り返したいから掛け金をあげろ」
「えっ」と思いましたが、パタヤは「大丈夫。負けないよ。」と1言。
確かに毎回毎回勝っていたので、パタヤを信じて掛け金をあげることにしました。
すると…
なんと負け。
パタヤも「あれ?まあそんなこともあるよ。次で取り返そう」という感じで落ち着いていたのでゲーム続行することにしました。
そのまま3連敗。
一気に10万程負けてしまいました。
パタヤも「ソーリー」というものの「負けたもんは仕方ないよ。運が悪かったんだ」などと言い払わせようとします。
ここでやっと詐欺にあっていることに気がついたらしいのですがときすでに遅し。
「金が無い」と言い張ってみたのですが、結局脅されATMに連れて行かれて払わされることになったそうです。
あれよあれよと言う間に10万円…
恐ろしい話ですが、東南アジアでは2014年ころはたまに聞いた話です。
今もこの手口はあるのでしょうか…。
第一位 インドで友達に薬を盛られて現金25万円を失い、さらに…
これはアジアで出会ったある男性から聞いた話。
今のところこれをこえる不幸と被害金額は僕の中ではないです。
決してインドが悪いとかではないですが、これはかなりひどい話です。
聞いててドキドキするというか…
自分だったらなかなか立ち直れません。
なので一位にランクイン。
主人公は名前はマサさん。
マサさんは30歳を過ぎて仕事をやめることにしました。
その理由も「インドに行きたいから」
なぜ行きたかったのかはよくわかりませんが、日本でビザを取り、航空券を取り、インドへと旅立ちました。
インドはとても物価が安い国です。
お茶を飲んでも5円。
定食をお腹いっぱい食べても200円とかそんなもんです。
日本円で10000円ほどあればしばらく十分な生活だってできてしまいます。
それでいてどこも刺激的で、ハマると出られなくなるとも言われています。
気の向くまま風のふくまま、広大なインドを旅して一ヶ月がたった頃、友達ができたそうです。
そのインド人の彼とはひょんなことから出会い、何日も何日も一緒に過ごしたそうです。
ですが、マサさんが次の街へ移ることになり別れのときがやってきました。
寂しいですがそれも仕方ありません。
それを友達に告げると、こう言ったそうです。
「その街には親戚がいるから俺も一緒に行くよ」
それは心強い!と快諾し、二人分の夜行バスのチケットを購入。
バスに乗る直前のこと。
インド人の友達が「お腹すくだろうからこれ」と二人分の弁当を買ってきてくれました。
夕方になりバスが走り始めて、あまりお腹が空いてなかったけど弁当を少しだけ食べることに。
3分の1ほど食べたところでやめ、またあとで食べようかと思っていたそうなのですが、なぜか友達は「全部食べなきゃ!」と完食を勧めてきます。
お腹いっぱいなんだけど…も思いつつもしつこいので全部食べたのですが、その直後突然意識がなくなってしまったそうです。
何時間経過したかわからないのですが、目を覚ますとバスはまだ走り続けていました。
何が起きたかわからず隣を見てみても友達はいません。
ハッとなって貴重品を入れていたバッグを見てみると…
なんと10ルピーとパスポートを残してすべて消え去っていました。
※10ルピーは20円です。
血の気が引くとはまさにこの事。
入れていた現金の額はなんと……25万円
そう、マサさんは物価の安いインドで超大金を持ち歩いて旅をしていたのです。
海外での現地通貨入手方法はおよそ2つあります。
両替かATMでおろすかのどちらかです。
トラベラーズチェックもありますが、あまりつかってる人はいません。
両替するには外資が必要になりますが、ATMの場合はカードがあれば大丈夫です。
マサさんがなぜ大金を持ち歩いていたかというと、ATMが信用できなかったからだそうです。
その為半年を予定していた旅の資金として現金30万をもってやってきたそうです。
それをまるっと持ってかれてしまった…。
目的地につき、文字通り頭が真っ白に。
残った10ルピーをつかってチャイを飲みながらとりあえず途方にくれたそうです。
お金をとられたこともショックだけど、友達だと信じていたやつに睡眠薬をもられたことが何よりもショックだったそうです。
「これからどうしよう」
とりあえず何をするにもお金が必要になってきます。
クレジットカードは持っていたため、ATMに向かいました。
とりあえず現金2万円ぶんのルピーをおろすことに。
ところが、完了したと画面に出ているのにお金は一向に出てきません。
おかしいな?と思い試すこと3回。
結局お金は出てきませんでした。
他のATMでやってみたところちゃんとおろせたのですが、どうにも先程のATMが気になって後日別の町に移ってから出入金の履歴を調べてみるとしっかりおろされていたことになってる。
問い合わせてみたところ、ATMに現金が用意されてなかったので出てこなかったという事らしく、現地の銀行に行かないと返金もできないとのことで諦めたそうです。
その額5万円。
ATMが信用できずに現金を持っていったら盗られ、窮地にたたされてATMにすがるもそこでまた5万円を失うというダブルパンチ。
一瞬にして30万円が消え去ったという本当にあった怖い話でした。
ちなみにインドの泥棒は10ルピーとかだけ残すそうです。
それは「頭が真っ白になったらチャイでも飲めよ」っていう優しさなんだとか。
恐ろしいですね(笑)
トラブルは防止できる
運が悪いって事もあります。
仕方ない時もあります。
でも多くのトラブルは意識をすることで防ぐことが可能だと僕は思います。
日本と違う国にいるということ、常に狙われてるかもしれないと思うこと、大金や高価なものを持ち歩かないこと。
それらを意識するだけで犯罪にあう確率はぐっと減ります。
旅は楽しいだけではないですが、極力嫌な思いはしたくないですよね。
まあでもそんな事件も命があればいつか笑い話にできます。
いろんなものを失ったとしても、生きてればそれでいいのかもしれません。
ちなみに僕が巻き込まれたトラブルはこんな感じです。
- タイのオカマに酔わされてキスされて記憶を失う
- フランス人のおじさんに「キスして」と迫られる
- 洪水で足止めされてバスや車の荷台で5日を過ごす
- ネパールで南京虫の大群に襲われる
- スペインで手違いで飛行機に乗れずに足止め&やけ酒
まだありますけど、全然パンチないですね笑
ネタはないけど、平和で安全な旅が1番。
なんかふと思いついてこんな記事を書いてみました。