今日はペルークスコで行われた南米三大祭りであるインティライミのお話です。
前回の記事→標高3399mの世界遺産クスコで見たアルマス広場の夜景を僕は死ぬまで忘れないだろう。
2015年6月24日の事です。
この日は太陽の祭りと呼ばれるインティライミの日。
クスコの街中がお祭りとなります。
普段は物静かな雰囲気のクスコもこの日ばかりは騒がしい。
そもそもインティライミって何?という方が多いはずなので、そこは僕が華麗に説明するわけでもなくうぃきぺでぃあから引用してみましょう。
インティ・ライミ (ケチュア語:Inti Raymi、『太陽の祭』の意)は、インカ帝国の宗教的儀式で、インティ神を記念する。
インティは、インカの宗教でもっとも崇拝された神の一人である。
インティ・ライミは、冬至に関わる儀式である。冬至とは、日の出から日没までの間が最も短い一日のことで、インカの元旦に当たる。赤道より南の領域では、グレゴリオ暦の6月と7月が冬になる。
インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガによれば、インティ・ライミはクスコで実施される4つの祝賀のうち最も重要なものであった。 式典はワカイパタ広場か町の中心で行われた。
ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガによると、サパ・インカのパチャクテクが、南半球のアンデス山脈での新年を祝うために、インティ・ライミを設定したという。式典は、インカの起源神話を暗示しているともいう。
多彩な舞踊や行列が9日間続き、パチャママ神への感謝の供物として動物が捧げられ、収穫期が満ち足りたものとなることを願う。
最初のインティ・ライミは1412年に行われた。インカ皇帝による最後のインティ・ライミは1535年で、それ以降はスペイン人征服者とカトリック教会によって禁止令が出された。
1944年、ファウスティノ・エスピノーザ・ナヴァロとケチュア族の俳優らが、インティ・ライミの歴史の再建を指揮した。再建初回は、主にインカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガの年代記に基づき、宗教的儀式のみにとどまっていた。
1944年からインティ・ライミの劇場上演は、かつての開催地だったクスコ中心部から2km離れたサクサイワマンで、毎年6月24日に行われ、内外からの観光客を何千人も集めている。
インティ・ライミの祝祭は、現在もアンデス山脈のいたるところで行われている。音楽、華やかな衣装、有名なアヤ・ウマ(悪魔の頭)の仮面に溢れ、食べ物を分け合う。
しかしアンデスの多くの地域では、インティ・ライミが、西洋における洗礼者ヨハネの聖名祝日と結び付けられるようになっている。この日は、北半球の夏至祭(6月21日、northern solstice)の後日に当たる。
なんと今から605年前に始まったと言われるこのお祭り。
すごいですね。
現代のインティライミは劇のようになっていて、町中で一部〜三部まで行われます。
一部はどこかの広場、二部は中心部のアルマス広場、三部はクスコを見渡せるような山の上の遺跡で行われます。
早朝に行う一部は前日飲んだくれたためもちろん見るわけありませんでした。
というか、別にインティライミを見たくてこの地に来たわけでもなかったので、実はそこまで興味はありませんでした。
じゃあ何しに来たんだよお前は?と言われそうですが「ただ友達に誘われたから」という自分の意志もクソもない理由でクスコにやってきたわけです。
でもね…
せっかくだから見とこうか…
ってことで女子に囲まれ祭りを雰囲気だけ見に来ました。
みんなチリのサンティアゴで出会った旅人達です。
2ヶ月ぶり?の再会でした。
ピンクの服でおばちゃんたちもせっせと行進しています。
とりあえずお腹すいたよね〜みたいな感じでメルカドと呼ばれる市場に向かいました。
普段は静かな感じだけどどこ行っても屋台が出て人が溢れています。
道にはボリビア&ペルー名物の巨大なアルパカがいたり。
市場についていざ中へ入ろうとすると、ある物体が目に飛び込んできました。
「なんぞこれ…」
ネズミです。
ネズミの丸焼きです。
クイと呼ばれるこのネズミをペルーでは食うらしいです。
グロテスクだけど、なんか記念に食っとく?みたいな空気になり、割り勘で購入。
結構高かったので一人だったら絶対買わないな…
感想はとりあえずまずかったです(笑)
カチカチのトウモロコシの上に切り裂かれたネズミがのるまではまだ許せるのですが、そこにワカメを乗せるセンスがよくわかりませんでした。
あと謎の卵みたいなツブツブのやつと、切れっ端の野菜みたいなやつ。
ちなみに味付けとか特にないらしく、塩かけて食いました。
いわゆるグロまずご飯っていうやつですかね(笑)
女子たちは一口食べて「なんかもういいや」みたいな雰囲気になっていたので、残りのネズミの部分は僕がいただきました。
ネズミと玉ねぎでも醤油で煮込んでホカホカご飯に乗ってれば全然うまそうなんだけどな…。
たとえ手がこんなんだったとしても…
流石に満腹にはならなかったので、そのまま市場に入り塩ラーメンを。
3.5ソルだったかな。
140円くらい。
日本の塩ラーメンのスープにちょいベチャッとしたパスタ面と鶏肉が入ってる感じですね。
※クスコやラパスのような高山地帯ではお湯が沸騰せず、パスタを茹でればベチャッとなり、コメを炊けばちょっと固い感じになってしまいます。
食後は女子たちを無理やり突き合わせてゲームを。
これが単純なんだけど死ぬほど面白い。
まずオッサンにお金を払い、コインを両替してもらう。
それを枠に投げて枠内に入ればその数字と同額のコインがもらえ、枠にかかったり場外に落ちればオッサンに没収されるという仕組み。
日本風に言うと10円王投げゲームって感じなのかな。
10円が20円に増えたり30円に増えたりするんだけど、結局手持ちがなくなってしまう。
少額だからといってやり続けてると気づけば結構負けてたりするんだけど、これがホント面白い。
日本でやったらウケるだろうな〜。
一旦宿に戻り宿のお姉さんに頼まれて、お姉さんのお母さんをカット。
これで998人目に。
ついにあと2人…。
実はこの時点であと2人カットする人が決まっていました。
それは…まだ秘密。
昼過ぎ、第三部が山の上で行われると聞き、流石に一回くらい見とこうかと言うことになり山登りをしました。
一緒に市場に行った女子達と前日カットした男の子と一緒に。
しかしキツイ。
高山で酸素が薄いところを登るという行為は自殺行為に等しい気がする。
心臓がありえないスピードでバクバクいっていて、流石に死ぬんじゃないかと心配しました。
登山家ってすごいよほんと。
やっとの思いで山頂の遺跡につくと、もうすでに人がいっぱいいました。
そこで見たインティライミの最終部は…
ちっさくてよくわかりませんでした(笑)
遠いんだよ…
広場を挟んで向かい側にはたくさんの人が木々に紛れて見ています。
すごい。
こちらの山頂の遺跡は通常有料らしいですが、この日はお祭りということで無料。
ラッキーでしたね。
僕はこの古代遺跡のほうが興味あるなぁ。
しかしインカ帝国の歴史はほんと興味深い。
スペインに滅ぼされなければ長く繁栄したのだろうか?
インカの子孫達が生きるクスコは是非一度行くことをオススメしたいです。
その後宿に戻り、999人目と1000人目のカットをするはずだったんだけど…
カメラのバッテリーが切れて断念(笑)
翌日に持ち越しになりました。
明日はどうなることやら。
山登りでほっぺがめっちゃ日に焼けてしまった。
世界一周1000人ヘアカットの旅
2015/6/24
切った人→998人・62ヶ国籍
世界一周→32ヵ国・435日目