昨日来てくれたお客さんが、僕の本を持ってきてくれた。
ふ、付箋…!!
「ええやん」と思った言葉があったページに付箋を貼ってくれていたのだ。
なんかうまく言えないけど、感謝です。
ちなみにアマゾンでも売ってますが、Up to Youでは定価の1404円より少し割引して売ってますので買いに来てください(笑)
旅人が本を出版!?
2015年、僕がまだカナダにいたときのこと。
「ブログを本にして出版しませんか?」
こんなメッセージを突然頂いた。
詳しく聞けば宝島社からのオファーでした。
“旅人のブログが書籍化”
自費出版を含め旅人が本を出した例はあっても、ブログが書籍化なんて話僕は聞いたことがありませんでした。
異例と言うやつです。
驚いたと同時に旅人として、嬉しいことこの上ない出来事でした。
当時まだ海外にいたので、ライターさんとエディターさんとメッセージでやり取りをしつつ本の作成にとりかかりました。
と言っても僕は写真提供やキャプションを設定したくらいで、基本的にはブログからの抜粋でした。
お話をもらってから2ヶ月ほどして日本に帰国。
僕はバタバタと東京でフリーランスとして働き始めた頃だったのですが、同時に本の打ち合わせも始まりました。
担当の方はすごく雰囲気の言い方たちで、その後も何度かお会いしました。
はじめて顔合わせをした高円寺駅ビルのデニーズで僕はある質問をしました。
僕「なぜ僕のブログだったんでしょうか?旅人の中では人気のブログは他にもありますよね?」
担当「ただの旅日記だったら出版はありませんでした。桑原さんの書く記事はメッセージ性が強いので、それを本にして読んでもらおうと…」
このように言われて「ああ、なるほど」と変に納得したところがありました。
1000人の髪を切るというキャッチーなテーマよりも、僕が書いた言葉が選ばれたと…つまりはそういう事で、僕がしてきた旅がどうというよりは、僕がしてきた旅を通して感じたことがなんだったのか?みたいな内容にしましょう、と。
もちろん髪を切る旅をしてたからこそであり、ただのバックパッカーだったらいくらメッセージを書いていても目に止まらなかったのかも。
でも結果的に【美容師✕旅✕ブログ】というものが実を結んだということなのかもしれません。
「メッセージ性」
たしかにこのワードは意識して書いていたし、今も書いているような気がします。
基本的に人は他人のただの日記なんか興味がありません。
好きな女の子の日記なら奪い取っても読みたいですが、会ったことない誰かさんがどこで誰と何しようがどうだっていいことなんですよね。
だから僕は自分の想いというものを日記にプラスしました。
この国で見たものに対してこう思った。
この国で会った人に対してこう考えた。
それで自分という人間を知ってもらい、好きになってもらえたらいいなっていう思惑でした。
正直、日本で友達でも親でも同僚でもない人に自分の意見をさらけ出すのってかなり勇気がいるしエネルギーもいることです。
それは怖いこと、大変なこと。
だからやらない、言わない、見ないっていう選択をする人は多いですよね。
僕もぶっちゃけそう思います。
触らぬ神に祟りなしじゃないですが、黙っとけば災いは起こりません。
でも僕はそれをやり続けました。
正直メンタル結構きます笑
意見が違う人からは嫌われたりもします。
でも、桑原淳という一人の旅人、一人の美容師を好きになってくれる人が増えて行くのも実感できました。
だから書き続けました。
それが本になった…っていうのはやっぱり嬉しい出来事でした。
全国の書店に並んでるという話を聞いたり、地元の本屋でピックアップしてくれてるのを見て嬉しく思いました。
僕みたいなやつでもやればできるんだなって言うのを自分自身で実感しました。
発売して今日で1年。
買ってくれた皆様、ありがとうございます!
ホントにありがとうございます!!
サインくれって言って持参してくれた皆様ありがとうございます!
恥ずかしいのでクールガイを装ってましたが、めちゃくちゃ嬉しかったです!
世界一周をしたら人生が変わる?
世界一周はすごいこと?
人生が変わる?
僕にはどうかわかりません。
すごいと思う人もいるし、すごくないと思う人もいると思います。
「世界を旅したって人生なんか変わらない」
僕は大人からたくさんたくさんそう言われました。
旅に出る前にも、旅の途中にも。
意味ないよって。
だけど僕の人生は変わりました。
ハサミと旅に出て変わりました。
毎日ブログ書いて変わりました。
本を出したことでまた変わりました。
旅がどうとか、仕事がどうとか、僕にはよくわかりません。
ただ、短いかもしれない人生なのだから、色んなことを感じて、色んなことを見て、色んなことを悩んで、色んなことを好きになって、色んなことに泣いて、色んな人と喧嘩したりハグしたり酒飲んで酔っ払ったり笑ったりすればいいじゃないか。
単純にそう思います。
それに旅が必要ならすればいいし、引きこもることが必要ならそうすればいい。
正解はないけど、人生は変わる。
旅をする=変化を求める
だとしたら、旅すれば人生は変わる。
常に欲求不満でいいし、常に飢えてていいからとにかく本能のまま動けば動くだけ人生は良きものに変わっていくと僕は思っています。
「19歳の僕が凱旋門で誓ったこと」
7年の月日が過ぎ、友達も仕事も髪型も好みも変わった。
人は旅をする。
だからこそ出会う人がいて、別れる人がいる。
それでいい。
きっとそれでいい…。
また会うときに、会いましょう。
縁があればまた会えます。
縁がなくても僕かあなたがそれを作ればまた会えます。
本を出版してから1年経っても、旅に出てから2年10ヶ月たっても変わらない思い。
それは“満足するような人生はいらない。”ということ。
いつか、例え僕が今現在思いつくすべての願いが叶ってる状態でベッドの中で死を迎えるとしても僕は「悔しいなー」と言うような気がします。
あれやりたいな、これやりたいなって。
それで良いなって思う今日この頃です。
皆様に支えられて…祝、著者歴1年!
本当に…本当に本当に。
ファンでいてくれる皆様、読者でいてくれる皆様、髪やりに来てくれる皆様、居酒屋に来てくれる皆様、友達の皆様。
ありがとうございます!
まじ、これからもよろしくお願いします。テヘペロ
本当に…。
人生楽しく生きたいっすよね。
老後のことや死後のことなんかわからないし、誰にもわかるわけない。
来週の事だって明日のことだってわからないんだから。
人生は今までと今が全てでしょう。
だから今を全力で。
幸せに…。
笑えたらいいですね。