バイク旅4日目の朝。
最近は朝5時には目が覚める。
昨夜はお友達と夜中まで喋っていたにもかかわらず、ちゃんと朝5時には目が覚めてしまう。
友達の家には3匹の猫がいて、朝方結構ないてた。
やはり我が家の高菜先生で慣れているから猫っぽい猫に会うと変な気分になる(支離滅裂)
高菜先生は隠れもしないし触っても逃げないし、なんかやっぱりちょっと不思議な猫だと改めて思う。
猫を抱き上げて壁に近づけると大体の猫は受け身?が取れず顔からツッコむらしいが高菜先生は取れる。マジ何者。
とりあえず会いたい。
などと思いつつ、夜に乗るつもりだったフェリーを一応予約しておくか…とサイトを開いてみるとなんか予約ができなかった。
よくわからなかったので9時になってから電話してみると、人は乗れるけどバイクを乗せるスペースがないとのことだった。
しかも死ぬほど遅延してるから明日にしたら?みたいなことを言われて。茨城県大洗(24日)→北海道苫小牧(25日)という予定だったが、1日待つくらいなら陸路で北上してしまうか?などと考え始めて悩むこと1時間。
- 100km先の宇都宮で餃子パーリー
- 180km先のいわきで友達に会いに
- この辺でもう1泊してフェリー
- 水戸で納豆パーリーしてフェリー
など選択肢がありすぎて決められなかった。
ということで、もう考えるのをやめて友達のご案内で利根町を観光することにした。
とりあえずお世話になりましたということで、でかけ際に100円をギフト。
4人目5人目はやっちゃんと旦那さんのたけしさん使い道はねこのちゅーると、子供に渡して好きなものを買っていいよと言うとのことで。
外で寝てた猫にさよならを告げ、出発。
本当にお世話になりました。
まずは利根町にある鎌倉街道というところを探索。
すごい雰囲気ある。
むかーし鎌倉まで荷物とかを運んでたらしい。
近くにある八幡神社と王子神社へ行ってみた。
なかなかいい雰囲気だった。虫が多かったけど。
その後は有名だという蛟蝄神社(こうもう神社)へ。
2300年前からある関東最古の水の神社らしい。
鳥居写真はこの辺に載せております。
その後昨日修理をお願いしたバイク屋へバイクを引き取りに。
3万円かかったけど、これで心置きなく北海道へ行ける…。
まじ助かりました…。ありがとうございました。
バイク屋のお兄さんにもいろいろと世話になったので、帰り際に100円をギフトすることに。
6人目
セブンイレブンで募金するそう。
最初説明するとみんなポカーンとするんだけど、100円渡すとニコッとなるんだなぁと気がついて、これからが楽しみになった。
しかし使い方は人それぞれということで見事に分散しているのも面白いな。
世界一巨大なブロンズ大仏へ
茨城県には牛久という街がある。
牛久といえば大仏。大仏といえば牛久。
カツ丼とカツくらい関係性が深い。
昔ちらっと見たことがあるくらいだったので、牛久へ行ってみることにした。
友達が案内してくれるということだったが、僕はそのままバイクで水戸まで行くつもりだったので別行動で。
バイク旅4日目
本日フェリーに乗れなくなったので、茨城をフラフラ
お友達に案内してもらい牛久まで来たがデカすぎない… pic.twitter.com/cIMzRr6vR7— JUN KUWABARA (@Junkuwabara) August 24, 2021
近づいていくにつれ、そのデカさと存在感がすごいことに気がつく。
デカいなんてもんじゃない。
なんというかもはやテラ。
メガじゃなくてギガも通り越してテラである。
800円を支払い中へ入るとまずね、庭園。
超絶庭園。
そしてもうね、本当にテラ大仏。
高さなんと120m100mでもすごいのに+20mとかやばい。
オリンピック選手だと12秒位かかる距離。ものすごい。
なんとあの有名な自由の女神の3倍ものサイズらしい。
下から見上げるとデーン。
暗かったので加工してみた。ジャキーン。
中に入るとまたビックリだったのが、博物館とかの類ではなく、実は中がそもそも寺らしい。
まじのテラ大仏だった。
エレベーターガールをやっていたおっちゃんがそう言っていた。
東本願寺というお寺の形があくまで大仏であるということだと。
知らんかった。
あの有名な奈良の大仏は東大寺大仏殿というところに大仏入っているわけだけど、牛久大仏は逆なのだ。
そもそも自分が寺。なにそれ強い。
そんなことある?普通。
自らが寺とか最強。
しかも世界一でかいとかもはや伝説。
レジェンド・オブ・テラ・ブッダである。
中には展望台があったりしたけど本堂もちゃんとあって。
すごい世界観。
蓮華蔵世界の永代供養というものらしく、この銅像を購入することで毎日供養をしてもらえるらしい。
張り紙がしてあった。
小→参拾萬円也
大→百萬円也
ある1区画をみたら大が縦5列、横7列あったのでその1区画だけで参阡五百萬円成…すげえ。
やはり宗教ってすごいな。
日本ではオウム真理教とかがやらかしたせいで宗教ってなんかダメなものみたいに思われがちだけど、宗教観というのは世界へ出てかなり変わった。
良い悪いという話ではなく、それが社会であり、生活であり、人々と深く結びついているものでもあったりする。
日本人はそういうところが希薄だとは思うけど、それでもお金を払い心の拠り所を求める人がたくさんいるんだと思う。
僕自身は何かを信仰しているというのはないし、しいていうなら自分信仰みたいなタイプであるわけだけど、宗教もまた歴史と文化の1つの側面であるということを考えるとものすごく興味深いものだと思っている。
とくに世界で唯一日本にしかない宗教であり、日本のルーツとも言える神道は奥が深い。
そう思って神社巡りもするし勉強したりもする。
信仰心はないのだけれど、そういう文化を日本人として誇りには思っている。
最近特にそういうふうに思うことが多くなった。
世界中でグローバル化が進もうとも、僕自身は日本人としてこれからも生きていきたい。
アイデンティティって軽視する人もいるけど、やはり自分がここにいることには何らかの大きな理由と積み重なっている歴史がそこにあり、そして意味もある。
その理由や歴史は調べなければわからないことでもあるし、人それぞれである。
存在する意味も生きる意味も人それぞれであるが、それはきっと自分で決めることだ。
仕事が何であれ、場所がどこであれ、状況が何であれ。
きっと何かがある。
今はやるべき事とかやらなければならない事とかより、自分にとって意味があると思うことにお金や時間を使っていきたい。
もしも人から強要されて行っている行動が、仮にお金のためや生活のためだったとしても、やはり少しでも何か自分のことを考える必要はあると思う。
それを繰り返せば何かが見つかる。
僕は数年がむしゃらやって、お金持ちにはなってないけど時間持ちにはなれた。
24時間のうち24時間が自由な選択ができる。
毎日どこで誰と何をしていても、何時に寝て何時に起きても問題がない。
そういう結果がだせたことは、これまで苦労しまくってきたこともあったけど、やはり良かったと思う。
お金持ちだったら超高級な車を買ったりするのだろう。
燃費が悪い外車とか。
便利さではなく、意味をそこに求めているから成り立つ話。
「時間があったらなにをしますか?」
普段時間がないから時短に魅力があるのであって、時間がある人はそういう選択をきっとしないだろう。
もっと時間があるからこそできることを考えるはず。
もしかしたら、旅は高級な外車を買うようなことなのかもしれない。
行った先々で意味を見つけ、それが自分がそこに存在する意義だと感じ、人生が何なのかということを考えられるようになる。
人生とは何か?という哲学を考え始めるきっかけは他にもいろいろあると思うけど、僕は時間があるから、だから僕は今も旅をしている。
答えはなかなか見つからない。
だけど100円を人にギフトし続けることで見つかるかもしれない。
100円を渡すという使命に、1000円を崩して100円玉をつくっている自分に、なんかしらの意味合いを見出そうとしている。
もしかしたらそれは牛久で金ピカの銅像を買うことと本質的には同じなのかもしれない。