祝!!禁煙一周年!!!
僕は去年の2月13日に禁煙したのですが、それが1年続いたんですよ。
それまでずっと『吸わないと死ぬ』と思っていて、なんやかんや約13年間タバコを吸い続けてました。
え、年齢?まあまあまあ。
もう時効ですよ。
そんなヘビースモーカーだった僕ですが、その日を境にパタッとやめれてしまったんですね。
もちろん今も欲してもいないし、むしろ吸いたくないウゲゲとさえ思ってしまいます。
※ちなみに僕が禁煙した理由に関してはこちら↓
そこで祝一年を記念して、今回は美容師とタバコ問題について書いてみようと思います。
タバコを吸う美容師は嫌われます
最初に断っておくと、僕は禁煙推奨派ではありません。
美容師だって吸ってていいと思ってますし、特別やめたほうが良いよとは思ってないし書きません。
それは自分もずっと吸ってたという過去があるし、まわりの美容師仲間でも吸ってる人もいるからです。
やめたくてもやめれない…
タバコとはそういうものなので、いくらタバコの匂いがすると言われても「はいそーですか」ってやめれないものなのです。
ですが、やっぱりタバコを吸う美容師は“一部から”嫌われます。
これは僕の経験上の話ですが、やめた後に結構言われたんですよね。
「やめてくれてよかった〜」
…と。
吸ってる人にやめろとはなかなか思っても言いづらいものです。
臭いけど、それも含めて好きでいてくれたから来てくれてたというだけだったのです。
僕も吸ってるときは臭いを気にして香水かけまくったり、ミンティア食いまくったりしてて「ここまでやれば平気でしょ」とか思ってたんですが、やめて思ったのはやっぱり吸ってる人ってわかります。
僕も「こいつクッサ!」って思われてたんだろうなって気が付きました。
“それが許せる人”だけ顧客になってくれてたわけで、本当にタバコの臭いが嫌いな人は、その美容師がどんなに腕が良くても2度と来ないのだと思います。
美容師という仕事で見ると、マイナスはあってもプラスは1つもないということですよね。
そろそろ空気読めば?と思った記事
これ読んでください。
理容師さんがアップしてたのを本日見かけたものです。
内容としては、受動喫煙防止法に反対します!だから署名して!ということのようです。
これはつまり店内で引き続き吸えるように呼びかけよう!みたいな事です。
え、ヤバくないですか?笑
日本人全体の喫煙率が20%を割っているこのご時世、そろそろ空気読んだほうがいいですよね。
流石に。
確かに家の近所のオヤジがやってる床屋さんでは、店内でそのオッサンが吸ってるのをたまに見かけます。
自分の店で吸って何が悪い!と言われれば完全にそれまでですが、80%の非喫煙者を無視するのってサービス業としてどうなの?と思うわけです。
ですがただ一つフォローを入れるとしたら喫煙者にはこの気持ちがわからないから仕方ないということです。
吸ってる人は臭いとも思わなければ、迷惑をかけているかもしれない意識はゼロに等しいのです。
だから吸わない人の気持ちなんかわかるわけがない。
でも仕方ないではすまされないですよね、もはや。
喫煙に関してズレまくってる日本と世界の常識
近年日本でもやっと受動喫煙に対する動きが出てきましたよね。
厚生労働省が2020年の東京オリンピックに向けて、受動喫煙を防止するために公共施設を全面的に禁煙にする法案を準備しています。
これが通れば美容室や理容室だけでなく、飲食店も禁煙になります。
何かと騒がれていますが、実はこれは海外ではごく当たり前の事なのです。
数多くの先進国では室内での喫煙は全面禁止になっています。
それはホテルでもそうですし、バーなどお酒を飲むところでもそうですし、アパートなんかもそうです。
イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ブラジル、シンガポール…どこもそうです。
理由は副流煙による健康被害というところでしょう。
そのかわり外ではオッケーなわけです。
一方日本では【歩きタバコ】【路上喫煙】については同じ理由でものすごく厳しい反面、室内の喫煙に関しては寛大です。
居酒屋で禁煙のところなんか見たことないですよね?
ファストフードやレストランなどでは分煙が進んでいるとはいえ、ドアなどなければ臭いはしますよね?
え、逆じゃね?(笑)…と。
世界40ヶ国1年半くらい旅して日本に帰国した直後に「日本ってやっぱり変だわ」って思ったのはそういう瞬間でした。
でもその時はまだ喫煙者だったのであまり気にすることもなく、普通に居酒屋でもスパスパ吸っていました。
ところが2月13日に禁煙はじめて1つ大きな変化が自分の中でありました。
先述したとおり、僕は酒の飲み過ぎによる強烈な二日酔いでタバコ吸ったら気持ち悪くなりすぎてトラウマでタバコが吸えなくなったという珍しいタイプなのですが…
タバコが吸えなくなって2〜3ヶ月は居酒屋にいるのもすごい苦痛でした。
タバコの煙が鼻から入った瞬間にフラッシュバック。
あまりに煙がこっちに来るので隣のテーブルの人をぶっ飛ばそうかと思ったこともあります。
最近はやっと慣れましたが本当に大変でした。
喫煙所の前を通るだけでも吐き気がするんです。
本当に非喫煙者の気持ちが痛いほどわかりました。
なんか今までそういう思いをさせてきたのかと思うと申し訳なくなりました。
好きな店にもタバコが気になっていけない…
お酒が好きでもタバコ臭くなるから居酒屋行きたくない…
そういう人がいる事を身を持って知りました。
店内喫煙可にするメリットなど今は1つもない
受動喫煙に対する動きが出て、いよいよ常識が変わりそうです。
ですが居酒屋、バーなど喫煙者が多い業態では「顧客が離れてく!ふざけんな!」と大反対の声が上がっています。
まさに先程のブログの理容師さんの言葉を借りると…
まさに”アホか”って感じです。
もし引き続き店内で吸う場合には喫煙室なるものを設置しなければいけなくなり、経営者としてはコストも場所もとるのでたぶん現実的ではというのもあるのでしょうが、経営者目線で考えると国民の8割(非喫煙者)を盛大に無視して2割の喫煙者にターゲットを絞りこむ意味が全然わかりません。
いやいや、逆でしょう…と。
禁煙って言ったって別に外やら廊下やらに出て吸えばいいだけの話で、何がそんなにめんどくさいことがありますか…と。
まず普通に考えて店内禁煙にしたらタバコが嫌いな人が新規で来るかもしれません。
そう考えると”吸えないからもう行かない”という人がいたとしても結果的には来店者は減らないと考える方が自然。
むしろ業界全体では売上がアップするかもしれません。
さらにこれは僕も居酒屋Up to Youをやっている経験からですが、灰皿や吸殻の片付けって結構めんどくさいんですよね。
それが無くなるとしたら結構メリットが大きい気もします。
去年10月に受動喫煙は肺がんのリスクを高めると科学的に証明されたといった発表がされましたが、ご存知でしょうか?
そのなかで受動喫煙を「ほぼ毎日」「1日3時間以上」受けた者の肺がん死亡リスクは男性で5.29倍、女性で1.12倍になるとありました。
リスクが大きいことはわかったんですが、そんなに長時間タバコ吸ってる人のそばにいるかよ…と僕は思ったんですよね。
でも気づいちゃったんです。
お酒が好きで毎日居酒屋にいたら(客、もしくはバイト)間違いなくそのくらいは過ごしてしまいますよね。
いやー…。
まあ、つまりそういうことですよ。
居酒屋Up to Youでも店内禁煙にしたり喫煙可にしたりとかいろいろ試みたけど、もう決定です。
店内ではもう吸わせません。
飲食店経営者も美容室(中で吸える)経営者も目を覚ましたらどうですか?って感じですね。
普通にマナーを守ってタバコを吸えばいいと思う
僕はタバコを吸ってる人が悪いとは1ミリも思わないんですよ。
10年以上吸ってたから、喫煙者の気持ちはわかります。
海外のバーで外に出て吸うのとか死ぬほどめんどくさいと思ったことも何回もあります。
世の中にはパチンコとかギャンブルやる人もいたり、コーヒー1日に10杯とか飲む人もいるわけで、言ってしまえばタバコもそれと同じなんですよね。
やめろって言ってやめれるものでもないですから。
ただ、コーヒーやギャンブルは勝手にその人がお金を減らしたり歯を茶色くするだけですが、タバコは臭いや受動喫煙の問題があるので1人の問題ではなくなります。
だから吸う人もなるべく裏みたいなところで吸うとか、外に出るとか、人に迷惑がかからない感じで吸えたらベストですよね。
このご時世、美容師とかの接客業でも仕事中はもう吸わないほうがいいのではないかと思ったりします。
終わるまで我慢すべき。
JTの掲げる「吸う人も吸わない人も心地よい世の中へ」は今のところ実現不可能ですが、早いところ日本の行政が法案を通してくれたら可能になりますね。
吸う人のためにも、吸わない人のためにも。
元喫煙者がやめて気づいたことを書いてみました。