美容師は稼げる、だけど稼ぐのはお金だけじゃない。チャリティカットに参加してみて思うこと。

 
こんにちは。

なんか未だに美容師の年収だとか給料の話が出てますね。

いろんなブログで記事にされてますが・・・

近年のカット価格が低下してどーこーとか、年収が高いとか低いとかそんな話は一度聞けば十分な気もします。

もっとこう、じゃあどうする?みたいなのが僕は重要かなと思ってます。

美容師は稼げるかどうか?

人それぞれでしょうか僕的にはYESです。

だけど、稼ぐというのは何もお金だけじゃありませんよ・・・という様なお話をしたいと思います。
 

一昨日、仕事を休んで神奈川県の川崎まで行ってきました。

高円寺からだと電車で1時間ちょいかかるんですよね。

川崎とか横浜とかからもお客さん来てくれますが、いつもこんなに遠いところから来てくれてるんか・・・。

なんかすいません。

 

なぜ川崎に行ったのかというと、チャリティカットのイベントに出るためでした。
 

こちらです→ プリック ジャパン ビューティー チャリティーカット

 
プリックとはカンボジアでの学校建設や災害の募金を美容師と理容師の力で行っている団体のことです。

 
image (デカデカとした看板が施設入り口に)

 
11時過ぎ、会場についてみるとそこは広めの市民ホールのようなところでした。

入ってみると様々なブースがあり、とても賑わっていました。

美容師、理容師ボランティアが行うカットのスペース(大部分)を始め、ネイル、マッサージなどのブースもありました。

さらにはタロット占い、射的ゲーム、グッズ販売・・・などなど子供やカットはしない人も楽しめるような雰囲気でした。
 
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(なんか川崎のご当地アイドルのCDも)
 

僕はもちろん美容師として参加したのですが、正直驚きました。

「こんなに人が来るのか・・・」と。

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絶えることなくやってくる人達。

中には東京からわざわざ来たという人までいました。

小雨が降る火曜日の昼間ですよ?

なんか、本当に『すごい』の一言でした。

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ぶっ通しというわけではなく、10時〜19時のなかで時間を4分割し、それぞれボランティアが割り振られていきます。

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僕は11時半〜15時でした。

その間に5人カット。

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時折人の流れが切れたりして周りを見渡してみると、なんか参加者も理美容師もすごく楽しそうにしていました。
 

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僕もカット後に会場に来ていた同じくボランティアのマジシャン夢進さん(プロ)のマジックを超間近で見させてもらったり、射的ゲームでヘアケア商品もらったりして楽しませてもらいました。

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最後は記念撮影をし、その後打ち上げ。

打ち上げではいろんな理美容師さんから為になる話をいろいろ聞けて、とても良い一日だったと思います。

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なぜこのチャリティカットに参加したかというと、プリック代表の菅原さんに今回声をかけて頂いたからです。

菅原さんは神奈川県川崎市にある伝説の美容室 フォルトゥーナのオーナーさんです。

帰国後にコンタクトをとってくれてお会いしたのですが、ぶっちゃけ最初は伝説の美容室とか言ってるからちょっと怪しい人なんじゃないかと思っていました笑

だけど会ってみるととても深い人でした。

チャリティとか、ボランティアとか、世界平和とか、アフリカの子供のためにとか、なんかそういうのって人によっては嫌がられるワードだと思うんですが、それを口に出し、行動にうつし、現実にしているという人でした。

僕もカンボジアの孤児院にボランティアでヘアカットに行ったこともありますし、震災ボランティアにも何度も行っていたし、熊本地震のチャリティカットもUp to Youでしたし、なんとなくボランティアという言葉がもたらす微妙な空気感みたいなのはわかってるつもりです。

困ってる誰かの為に、声を大にして募金集めをやってみても、そうそう集まるものではないんです。
 

別にこっちは偉ぶるつもりもない、凄いことしてるつもりもない。

偽善者でもなんでもいい。

だからどうか避けないで。
 

なんかかつて働いてた美容室で東北震災の募金箱を設置したときにはそんな事を思ったことがありました。
 
 
する側も楽じゃない・・・
 

だけど、聞けばなんともうチャリティカットを初めて20年なんだそうです。

毎年毎年、菅原さんに賛同する理美容師の方々や、僕みたいなボランティアがカットして集めたお金を寄付しているそうです。

そしてカンボジアに学校を実際に建てたそうです。

継続は力なりとか言うけど、こればっかりは継続は本当に大変なことだと思います。

 
 
この日、なんと200人を越える方々が髪を切りに来ていました。

最後にマッサージやネイルなどすべての募金額を合わせると50万円を超えていました。

カットは1人1000円でした。

 
その1000円は高いですか?

それとも安いですか?

 
 
5人の髪を切り終わり、椅子に座っていた僕のところに菅原さんが来てこう言いました。

「業界の上の人は大金を稼ぐとか、売上がどうとか言うし、こういう事をやってるとなにかいろいろ言われたりすることもあるけど、そんな事はどっちでもいい。俺たちはこれでやってるんだ。」

 
 
少なくとも、僕はいいことだと思いました。

美容師って、お金を稼ぐ事もできるし、安月給になることもできる。

こうして会ったこともない誰かの為に何かを稼ぐこともできる。

なんかこう年収がどうとかって僕も以前書きましたが、それは決してマイナスな意味ではなくてもっともっと美容師という仕事が良いものとして捉えてもらえたらなぁという思いからでした。
 
可能性があるんだから、やり始めればいいんだと思います。

お金にしても、こういうチャリティにしても。

それは技術と経験とハサミがあるから。

コンビニ店員じゃ50万の募金は集められません。

美容師ってやっぱりすごいなって思いました。
 

そして、参加している理美容師さんのほとんどはオーナーさんでした。

40代、50代の方もたくさんいました。

僕ら20代も負けてる場合じゃないのかな・・・と、なんだかいろいろな事を気付かされた1日でした。

 
当日お会いしたり話したりした理美容師の皆様、本当にありがとうございました。
 
もっとこの輪が大きくなればいいなと思います。

  

また来年参加しよう。
 

 

こちらもぜひ→ 理美容師の力で世界の貧困をなくそう
 

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