最近海外行きたいっていう美容師さんめっちゃ多いですね。
僕の夢も同じように美容室の海外出店です。
そうなんですよ実は。
何年か後ですけどね。
今日はちと思いたって曲がりなりにも2年間海外で生活をしてきて思う美容師の可能性について書いてみようと思います。
そして海外進出のススメです。
最後にはすいません、ちゃっかりセミナーの宣伝もありますけど是非読んでみてください。
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2017年。
一昔前は考えられなかったことですが、今僕らが生きてるこの世界にはいろんな情報が溢れかえってます。
SNSも誰もがやってるし、それでいてテレビや雑誌、または人からの情報も入ってくる。
それはつまり知識を得る方法が多いわけで、うまく選択していけばすごく効率がいいことなのだと思います。
逆に何でもかんでも取り入れようとしても、時間も脳のスペースも限られているわけだから結局身にならない。
意味がないとはいわないけど、記憶に定着する前にその情報はどっかに消えてしまうんですよね。
そんな中で感じる違和感があります。
それは“多くの美容師さんはなぜか情報をシャットダウンしがち”という事です。
もちろんみんながみんなではないですし、技術的なことでしたらむしろ積極的に学ぶ人が多いですよね。
あとシャンプーの成分がどうかとか。
でも働き方とか独立とか出店とか工事とか税金とか保険とか給料とかそういった本来知るべき情報は『なんかよくわからないから知らなくていいや…』という感じがすごくします。
特定の誰かというわけではなく、なんとなくUp to Youに人生相談に来てくれる美容師の方々を見てるとそんな感じがします。
なので度々『働き方がどう』だとか『給料がどう』だとか誰も書かないようなこと書いてますが、今回は海外進出について書いてみようと思います。
海外で美容師をしたいと思うなら
多分いろいろ大変でしょう。
僕はほぼほぼ旅してただけなので、サロンワークってのはほとんどしてません。
ロンドンでちょっとしてたのと、あとはトルコ、アルゼンチン、カナダで出張美容室やってたくらいのものです。
就職したわけでも、出店したわけでもありません。
だからわからない部分もありますが、いろいろなサロンへ行って、いろいろな美容師と話してわかった部分もあります。
言語や資金など、いろいろやらなくちゃいけない事は確かにあります。
でも一番大切なのは「やったるぞ」「負けるか」という気持ち。
精神論とか嫌いなのですが、こればっかりはそうだと思います。
いろんなモノを吸収してやる!何があっても恐れない!というメンタルが必要です。
逆に言えばそれだけあればある程度は良いのかもしれません。
最初に書いたように今や情報が溢れまくっています。
「持っていくものは?」「ワーホリビザの申請の仕方は?」「この国にはどんな日系美容室があるの?」
全部調べたらわかります。
準備というのは自分でもできるわけです。
だから本当に必要なのは、行く!という気持ちだけなのかも知れません。
なぜ海外に行くべきなのか?
料理人のなかでこんな不思議な話があるそうです。
“フランスに修行に行ったシェフはなぜか他の人よりも若いうちにレストランをオープンさせる”
つまりみんな40歳くらいで自分のレストランをオープンさせるそうなのですが、フランスに行った人はその年齢が早くなるので不思議だね…という話です。
ホントのところどうなのか知りませんが、僕にはなんとなくその理由がわかるような気がします。
美容師で言うところのそれはだいたい35歳くらいなのかなと思うのですが、僕もフランスに行ったシェフと同じように平均より早く27歳で独立開業しました。
お金があったわけではないです。
ただ、自信と知識だけはありました。
知識というのは建築の事や不動産の事ではなく、お店をオープンさせた人からもらった知恵の事です。
例えば「私はこうしてオープンさせたよ」とか。
「これにはこのくらいのお金がかかったよ」とか。
「これは買わなくてもいいんだよ」とか。
いろんな情報を獲れば得るほど、かつて持っていた先入観は壊れていきました。
海外に行く前に独立することに関して思っていたことはただ1つ『お金ないと無理なんだろうな〜』でした。
でもそれはただの思い込みでした。
僕は様々なヒントを得て手作りでやりましたが、ここで言いたいのは手作りでやったらいいよという話ではありません。
独立は、35歳まで雇われてスタイリストやって、指名客を増やして、いくらか貯金して、銀行が何処かにお金借りて、大工に工事頼んで、美容室をオープンさせるっていういわゆる王道だけじゃないよ…ということが言いたいんです。
それはすべて海外で学びました。
日本では出会ったことがない価値観、考え方、常識、美容室の在り方、美容師の在り方に触れたことにより、自分自身の思考が変わりました。
人間は誰しも“想像できないものは実行できない”し、“知らないものは想像さえもできない”ものです。
つまり王道しか知らなければ、選択することさえできないわけですし、アイデアを浮かべることもできないのです。
日本の美容師のあり方が全てではありません。
もっと狭い範囲で言うと【勤めてる美容室の常識=美容室の常識】では決してないですし【自分の価値観=美容師の価値観】でも決してないです。
いろんな情報、知識を得ないと、疑問も持たないので考えることもやめちゃいますよね。
なんかそれがもったいないと思うのです。
別に海外に行けばいいってわけじゃなく、もっと他の美容師の生き方に興味をもったり、リスペクトしてみてもいいんじゃないかな?自分が働く美容室の外にどんどん出たほうがいいんじゃないかな?という風に思っています。
ただ、隣近所の美容師と話すよりも海外に行ってみることのほうが得られるものが大きいのかもしれません。
海外で美容師としての僕が見てきたもの
1つは【アグレッシブさ】です。
日本との決定的な違いは【個の力】が強いということです。
日本みたいにチームワーク重視という美容室もあるのでしょうが、それよりも個々の能力が認めてもらいやすいです。
それはスタッフにもお客さんにもです。
【個の力】が何かは人それぞれだと思うのでわかりませんが、逆に言うとそういうのがないとダメだということです。
みんないっせいに成長するというのは、いい面も悪い面もあります。
『型にはまる』『みんなと同じ』というのもそうです。
はまっていいこともあるし、悪いこともある。
みんなと同じことができるようになればなるほど【個の力】というものは薄れていくのかもしれません。
自分の特徴をよく知っている人、特技がある人は強いです。
その面では負けないという自信があるから積極的に話もできるし施術もできるのだと思います。
もう1つは【美容室という固定概念がない】です。
どういうことかと言うと、美容室とはこうであれ!というのがすごく無いように思います。
例えば日本で言うところの『お疲れ様でした』の掛け声だとか、雑誌を必ず置いとかないといけないということだとか、お昼がなかったり、暇なときもとりあえず立っとけみたいなのとか…なんかそういうのです。
手作りサロンもあったし、鏡がないところもあったし、店内でお菓子売ってるところもあったし、近所の人がお茶飲みに来るところもありました。
働き方で言えばチップがあったり、1時間休憩したり、25日間の夏休みがあったり。
そういった【日本だとありえない】という状況で働いてる美容師の話というのは本当に驚きであり、それでいて「そういうやり方もあるのか〜」っていう発見になりました。
自分の経験してきたことと、聞いた話、見たものをミックスして考え始めると新たらしいアイデアが浮かんできます。
その”想像”を創造すること。
もしかしたらいつの時代もそれが大切なのではないかと思っています。
かつてカットをしなかった日本の美容室がカットをするようになったのも、海外の影響であり、それを広めた先人がいるからです。
海外だからすごいとかそういうことではなく、日本人が持つアイデンティティと海外のスキルや知識を掛け合わせてできる化学反応がすごいのだと僕は思います。
だから海外に行ったほうがいいんじゃないかな…なんて思ってます。
今海外に行ってみたいという人本当に多いですが、行きたいのであればぜひとも行ってください。
行きたくない人は別に行かなくていいと思います。
自分にあう方向を選べればそれは何でもベストだと思います。
もし海外に行きたいけど悩んでる人とか、ワーホリや就職したいけどどうしたら良いかわからない人いたらご相談ください。
きっと力になれます。
来月東京なんですが、カナダのトロントで一流サロンをカナダ人とともに経営しているHIROさんが帰国してセミナーを開いてくれます。
詳細→ 【美容師30名限定】カナダの人気美容室オーナーが海外で生きるために必要なことを話す会。
これはマジで滅多にない機会ですのでちょっとでも海外に興味あればぜひ聞きに来てください。
僕は本当に海外にでて変わりましたし、たくさんのことを学びました。
いろんな経験をして、いろんな知恵をもらいました。
お陰でアイデアはどんどん湧いてきます。
無借金で美容室オープンしたのも、手作りでやったのも、サロカリも、シェアサロンも、全部化学反応で生まれたアイデアです。
ただ、それを実行しただけです。
新しいものに風当たりが強い日本ですが、そうやっていかないといつまで経っても自分の環境は変えられません。
有名なサロンまでも無くなってしまう現代で、何も見ようとしないのはやっぱり良くないような気がします。
海外がどうとかでなくても、せめて違うタイプの美容師さんとか、違う働き方の美容師さんとか、違う街の美容室の人とかと話してみるといいような気がします。
何も知らなければ、想像することさえできないのだから…
[…] 美容師が海外にでたほうがいい最大の理由はコレだ。「人は知らないものは想像さえもできない」 […]