しつこいけど、もうひとつだけ結婚式ネタを書こうと思います。
書かせてください。
これからする人のためにも。
実は結婚式すんのが嫌でした。
終わってしまった今だからぶっちゃけるけど…
結構嫌でした。笑
したいって気持ちはありました。
だけどなんかこう…自分が主役になるのがとにかく嫌で…。
意味わからないと思うんですけど。
去年の秋に美容室で『誰でも参加OKの結婚式!』なんていうのをやったのもそのためで『ご祝儀とかいらないから気軽に来ていろんな人と友達になってよ。』『僕らの結婚式を踏み台に、縁をつなげていってよ。』
とかなんかそんなノリでした。
それがすごく自分たちらしくて、楽しくて。
でもやはりそうなってくると一般的な結婚式じゃなくなるので、キャンベルのご両親や親戚、またこちらの親戚を呼ぶとなるとちゃんとやらないといけないよな…なんて思ってました。
当然それは嫁のためでもあり、自分の親のためでもあり、お世話になった人のためでもあり…
ちゃんとやろうと思いました。
思ってました。
本当に。
だけど、結婚式についての揉め事が起こるたびにどんどん気持ちはドヨーンとしていきました。
なんで仕事も忙しい今、こんな喧嘩ばっかするようなことをわざわざしなきゃいけないんだろう?
そんな事を思うようになりました。
なんかもう結婚式に関しての話題になればすぐ喧嘩…
実家に帰ってその話をすれば僕らの前で親が喧嘩。
常に沈んだ気持ちで、そのうち思考と気持ちが全くついていかなくなりました。
最終的には原因不明の体調不良で、式10日前〜は完全に参ってました。
何日か寝込んでましたし。
その間はキャンベルがずっと準備してくれてたんですが、とてもじゃないが手伝うのとか無理でした。
その結果…
その結果…
結婚式の2日前………
逃亡。
地元の山梨にいたのですが、どうしても家に帰りたくなくて、初めて入った寿司屋で半泣きで飲んだくれてました。
5時間くらい(笑)
絵に書いたようなクソ野郎ですが、今思うと自分でもビックリするくらい病んでたってことですね。
結婚式終わったら超元気になってしまって「素直な体やな」とキャンベルに呆れられてしまいました。
本当にすいませんでした。
こんなこと書いて「なんだこのバカタレは」と思われるかもしれませんが、こんな事を言いたかったわけではないのでぜひ最後まで読んでください。
いろんな人に助けられた1日
式の前日は信じられないことに朝方まで家族で飲んでました。
キャンベルはご両親、家族とホテルに泊まってました。
久しぶりの昔の桑原家勢揃い。
なのにいろいろあって、みんな泣くわ叫ぶは怒鳴るわ。
結婚式前日に家庭崩壊すんのかと思いました。
いろいろは言いませんが、両親も妹もみんな無理していっぱいいっぱいだったんだな〜ってその時に初めて気が付きました。
なんか、ごめんね。
辛いのは自分ばっかりだと思ってた。
そして迎えた当日、顔はむくんでパンパンで胃は二日酔いで吐き気しかありませんでした。
カメラマンとしてわざわざ美容室を閉めて駆けつけてくれた高円寺nonoiの松本夫妻をお迎えに上がり、バタバタと準備が始まりました。
ここに載せた写真は全部撮ってもらったものです。
僕らは式場でやるわけではなかったので、実家で着替え。
僕はばーちゃんと記念撮影を撮るべく、その前にスッキリカットを。
それからキャンベルのヘアセットも。
無事ばーちゃんと写真が撮れて良かった。
記念撮影が終わり、それから式へ。
河口湖という湖の湖畔でやりました。
勝手に。
雨が降ったらアウトなやつでした。
幼馴染が神父やってくれて…
手作りの式を上げました。
富士山とみんな。
晴れて良かったです。
ちなみに妹です。
ドタバタと移動して、レストランの披露宴に…
ウェルカムボードは美容師仲間のアベ夫妻が作ってくれました。
披露宴ではもういろいろしました。
ギター弾いたり。
雨が降るトラブルもあったけど、バンド演奏してもらったり。
ケーキじゃなくてステーキカットしたり。
肉四枚食わせたり。
とりあえず式中でも食ってました。
飲むし、食う。
そんで両親に旅行券をプレゼントしたりもしました。
お色直しカットもしました。
とりあえずいろんな事をして、楽しかったです。
めちゃめちゃやって、泣きも笑いもしました。
家族だけでなく友達にもたくさんたくさん助けてもらって無事に終えることができました。
司会も。
カメラも。
いろんな主役がいて、当初思ってたとおりになったように思います。
本当に本当にありがとう。
大切だと思う人。そんな人とあと何回会える?
結婚式をやって良かった。
本音では100%そうは言い切れないような気がします。
いい事がたくさんあって、たくさんおめでとうを言ってもらえて、たくさん感謝したけど、その分たくさん喧嘩もした。
本当にそれは必要だったのかな?
なんて今でもちょっと思ってしまいます。
だけど、やってよかった。
そう思います。
そう思う1番の理由は自分にとって大切な人を大切にしようと思ったことでした。
何を当たり前のことを…と思うでしょう。
でも僕にとってはそれは当たり前のことではなくなってました。
キャンベルに対してもそう。
親に対してもそう。
友達に対してもそう。
ずっと変わらないと勝手に思ってました。
『雨晴れて 笠を忘れる』
乾杯の挨拶をしてくれたおじさんが言った言葉です。
解釈はそれぞれあるのかもしれませんが、雨が降ってるときは大切にするカサも、晴れたらその大切さを忘れてしまう…ということなのかなと僕は思いました。
友達も。
家族も。
いつだって人間なんて馬鹿なんだと思う。
すぐ、大切なことを忘れてしまう。
もらったものだって忘れてしまう。
でも、やっぱそうじゃいけないよな…
ちゃんと思い出して、ちゃんと大切にしよう。
そんなことを思いました。
当日キャンベルがサプライズでこんなムービーをくれました。
世界中からおめでとうのメッセージ。
泣いた。
僕は今までこんなにもたくさんの人と、世界各地、日本各地で出会ってきたんだ…っていう驚きもありました。
本当にありがとうございました。
本当に大切にしないといけないものって何?
そんな事をやっぱり考えさせられました。
当日、忙しい中お祝いをしに来てくれた大切な人達と、たったの10分だって僕は話すことができなかった。
もし結婚式の日一日が=人生そのものだとしたら…。
もしあの日が一人の人が生まれてから死ぬまでの縮図だったとしたら…。
意外と一人ひとりの人と過ごせる時間っていうのは、そんなにないんだろうと思います。
たったの10分もない。
それを一生になおしたらどのくらいになるのだろう?
離れて暮らす家族、友達。
自分よりずっとずっと歳が上な親、おばーちゃん。
『僕はこの人生で、あと何時間をあなたとすごせますか?』
どうやっても、時間というものは増えていきません。
思っているよりずっとずっと少ない時間の中で過ごす友達や家族との”共通の時間”ってのは、もっともっと意識して大切にしていかないといけないのかもしれません。
ただ、限りがあるからこそ儚くもあり、楽しくもあるのかもしれない。
人生なんてクソ真面目に生きたって、フザケて生きたって、誰と過ごしたって、泣いたって、笑ったって…
遅かれ早かれ終わってしまうのだから、あと何回会えるかわからないけど、その時は喧嘩したり怒ったりするより、笑っていたい。
そうやって生きれるように。
僕は、僕とキャンベルはこれからも人生を興じていこうと思います。
無茶苦茶やって、わけわからないことになるかもしれないけど、全部本気で生きてやろうと思います。
そんな生き様をこれからも見守っててください。
そしてたまたま何かの拍子にこの記事を読んだあなた。
家族、友達、誰でもいいです。
ふと浮かんだ大切な誰かにラインでもしてみてください。
きっと心がスっとする。
そんな気がします。
キャンベル、そして結婚式に来てくれた家族、親戚、友達だけでなく、お祝いのメッセージやプレゼントをくれた皆様、本当にありがとうございました。
大好きです。
やっぱり結婚式やって良かったです。