本日、ニート美容師松下がこのようなブログを上げていました。
ひとまず読んでみてください。
読んでとりあえず思ったのが『お店出すわけではないでしょw』ということだったのですが、そのツッコミを入れたいのをグッと我慢し、ひとまずスルーしておきました(笑)
以前この記事(ガチンコ美容師クラブ!ニートが150日でスタイリストデビューするまでの道のり。)を読んでくれた方々はどんな企画かわかってくれてると思うのですが、簡単に言うと何もできないニート美容師を150日間でスタイリストにするというものでした。
いよいよ本日7/3をもって卒業です。
約2ヶ月間、関西で毎日レッスンを行い、その後3ヶ月間東京でレッスンを行いこの日を迎えました。
ここでは語りきれない苦労や努力、また発見がお互いにあったと思います。
まずはニート美容師のスタイリスト育成に関わってくれたサロカリのメンバーの皆様、本当にありがとうございました。
お疲れ様でした。
そしてひそかに応援しててくれた皆様、ありがとうございました。
完璧じゃなくてもいい
150日という短い期間で何もできない美容師をスタイリストに育てるという無茶苦茶な企画を行う中で、やっぱり難しい部分もあったりしました。
レッスンや技術がどうというよりは、生活のこともそうだし、人間的に未熟すぎる部分があったり…
いろいろ大変だったとおもいます。
それでも投げ出さずやりきった事は素晴らしいと思います。
彼には諦めずに教え続けてくれた一人ひとりのオーナーさんへの感謝の気持ちを忘れず、これからも頑張って行ってもらいたいなと思います。
技術、接客、知識など、美容師にはいろいろな要素が必要になります。
お金をいただくという事は、そういった能力を身に着けなければいけないのは当然のことなのですが、そのラインを決めるのはとても難しい事です。
『なにをもってスタイリストとするか?』
という明確な決まりはなく、そこは各美容室によって様々なのだと思います。
もしそこで完璧を求め始めたら、たぶん人は永久にスタイリストにはなれません。
僕は3年ちょっとアシスタントとして見習いみたいな感じでやっていましたが、それが7年だろうと、150日だろうと、結局は”完璧”にはなれないのだと思います。
そういう状態で誰もがスタイリストとして生まれ、走り出す。
それから出会うたくさんのお客さんに教えてもらうこと、先輩美容師に教えてもらうことはまだまだたくさんあります。
勝負はむしろこれからなのだと思います。
今は完璧とは言えずとも、1年後、2年後、にはもっと美容師的にも人間的にも大きくなって行くだろうし、4年後、5年後にはもっともっと大きくなって行くのだと思います。
その為に沢山勉強したり、様々な人に出会ったり、様々な経験を積んでいかなければならないという事を常に心のどっかで覚えていてくれたらいいな…と思います。
教えること、教わること
今までは教育って所属しているサロンでしかうけられませんでした。
先輩に教えてもらうというのが当たり前で、言い換えると先輩がいない(所属してない)と教えてもらう環境すらありません。
1年目で美容室をヤメたニート松下は、まさにその状況に陥っていました。
前々からそういうのって良くないな…と思っていて、お金が腐るほどあれば学校でも作りたいななんて思っていました。
そんな中、僕が運営するサロカリでひょんな事から彼を教育していく事になりこの企画がスタートしました。
ですが、教える側も教わる側もこんなこと初めてだったので、手探りではじめました。
僕が個人的に感じたのは『教えることの難しさ、教えることの大切さ』でした。
自分自身にとっても『教える』ということはいろんな意味で勉強になりましたし、すごくいい経験になりました。
本当に自分が正しいことを言っているのか?本当にこの切り方でいいのか?
人に伝えようとしたときに、自分自身を見直すキッカケになります。
それがまた自分の成長にもつながるんだなとすごく感じました。
そして、そうやって路頭に迷っている美容師がたくさんいることにも気が付きました。
ニート松下のガチンコ美容師クラブのブログを5ヶ月前にアップしたときに多くの反響を頂きました。
その中で『僕にも教えてくれませんか?』『羨ましいです』
そういう声も頂きました。
スタイリストになっちゃった人は気づいてないと思うけど、世の中にはニート松下のように夢半ばで何らかの理由で挫折していった人たちがいます。
その人たちは美容師を諦めているわけではなくて、ただ戻る場所がなくて困っているだけなんです。
美容師が嫌だったのではなく、働いてた店が嫌だっただけです。
今回の企画を通して、ニート松下は人生が変わったと思います。
そんな彼のように、教育はきっといろんな人を救うことができるものなんだと僕たちは確信しました。
人生は簡単に変えられる
思ってたって何も始まらない。
頭の中のイメージを実行する勇気を少しだけもって、あとは声に出してみたり、足を踏み出してみたり、少しずつ環境を変えていくことで、人は簡単に変われます。
何もできない21歳のクソニートだって、家を変え、仕事を変え、付き合う人を変え、意識を変え、東京にやってきました。
そして今日からスタイリストになりました。
『僕は東京で美容師をやりたいんです』
そんな事を去年の秋頃言っていましたが、その夢は叶ったということになります。
もし、ニートのまま腐ってたら、今もただのクソだったと思います。
やっぱり美容師を目指したのであれば、頑張って夢は叶えてほしいし、そして何より美容師という仕事を楽しんでもらいたい。
僕のブログを読んでてくれる人で、もし悩みまくって死ぬほど病んでる人がいたらその人たちにめっちゃ言いたい。
「嫌なら辞めていいんだよ」と。
その代わり好きなら美容師はやめないでほしい。
そんなの環境を変えればどうにでもなる。
自分の今いる世界がすべてだと思わなくていいし、精神的体力的にできないなら何も全部やらなくていい。
カットだけでも、スパだけでも、どんな形であれ続ければいい。
そう思います。
人生は自分の手でどうにでも変えられる。
僕はモエカスという美容師の弟子をとったりもしましたが、今後はもっともっとそういう志半ばで辞めていった人たちの手助けをしていきたいと思っています。
実は7月中旬ころに業界初となる新しいものを作ります。
やめた人、学生、アシスタント、スタイリストなりたての若手美容師が知識もノウハウも技術も学べる新しいタイプの美容師アカデミーです。
それも関西、東京で同時開校。
そこではニート松下のようにサロンに所属してない人でも、途中で辞めた人でも教育を受けられ、そのままスタイリストとして現場復帰ができます。
詳しくはまたブログにあげますが、ひとまずそんな事をやろうと思ってるのでお楽しみに。
いろいろな可能性を信じて
美容師だって、普通の生活は手に入ります。
普通に週2日休んで、貯金できるくらい給料もらって、好きな人と遊んで…
そういう生活だって全然できます。
その普通が手に入らないから美容師を辞めていく人も多いのですが、そろそろそんな常識なくなればいいと思っています。
がんばれば頑張っただけ評価されるべきだし、年齢なんか関係ないし、能力がある人はどんどん上に行くべきだと思っています。
古臭い常識みたいなのに可能性を潰されるのなんて本当にもったいない。
「甘え」「やめたければやめろ」「そんなの美容師じゃない」「根性ないだけ」
いろいろ言われますが、そう思われたらそう思われたで別にいいんです。
本当に自分がしたいことや叶えたい夢を見失ってしまう事が一番恐ろしいことで、いろんな声に惑わされたらダメだと僕は思います。
今でこそちらほらメディアに取り上げられてますが、ニート美容師育成をしてたサロカリだって最初はあんまり見向きもされず批判もありました。
だいたい物事なんてそんなもんです。
ちょっと結果を出せばすぐ周りの反応なんて変わります。
だから気にする必要もない。
そんなサロカリも今日で1周年です。
1周年を記念して今夜は渋谷でパーチーなのですが、なんと全国各地から60人以上があつまります。
なんか、良い悪いじゃなくて、楽しいですよね。
うん、楽しい。
それが1番大事。
悩んで苦しんで美容師やってるなんてもったいない。
ほんとそう思います。
ともに頑張りましょう。