美容室または自分でブリーチをしたことがある人がこの日本にどのくらいいるのでしょうか。
それはわかりませんが、ブリーチって刺激も強くて頭皮にしみてヒリヒリしたりすることがありますよね。
普通のカラーリングで痛くならない人でも痛くなることがあります。
今日はそんなブリーチがしみてしまう現象についてある実験を行ったお話を書こうと思います。
信じるか信じないかはあなた次第…。
ブリーチに砂糖をいれるとしみなくなる
昨日の朝のこと。
「はうあ!!」
急に、本当になんの前触れもなく突然ある事を思い出したのです。
「ブリーチに砂糖を入れるとしみない…」
以前カナダにあるモントリオールの美容室でマチルドさんにカットとカラーをしてもらった時にそんなことを言っていた…
カラーリングをするさい、通常2つの薬を混ぜます。
そのうちの1つが過酸化水素(日本ではオキシと呼ばれる)というもの。
海外ではperoxide(ペルオクサイド)と呼ばれていて、日本よりも強力なものを使用しています。
日本では法律で6%までしか使用できませんが、9%、12%なんてものも。
12%なんてそりゃあもう強力で、指で触ったりしたらもれなく痛くなってしまいます。
その代わりブリーチ力(色が抜ける力)も強力になり、より金髪になりやすくなります。
マチルドさんに「12%使うとき痛くならないの?」と質問したら「砂糖をいれるねん。そしたら平気やねん」と答えていました。
「なんで?」と聞いても「わからへんけど、それでイケるねん」と言っていました。
わからないのかよwwと思ったけど、そういう文化なんだな〜くらいで終わっていました。
それをなんでかわからないけど突然思い出したのです。
よくよく考えたらドイツでも美容師が似たようなこと言ってたような気がします。
やばい…
気になる…
試してみたい…
そこでまず日本語で【砂糖 ブリーチ】と検索してみました。
それらしきものはヒットしませんでした。
次に英語で検索。
【bleach suger】【bleach hair suger】【add suger bleach】【mix suger bleach】などでいろいろと調べてみたところ…
やっぱりいくつか記事が出てきました。
例えばこれ。
このピンクの袋「SWEET’N LOW」とはなんぞや?
と思って調べてみるとアメリカではメジャーな“人口甘味料”のことでした。
更に調べるとなんと日本では法律で規制されていて出回ってないそうです。
しかも厳密に言うと砂糖と人口甘味料は別物なのだそうです。
クソ…じゃあ断念するしかないのかと思いつつしつこく調べていると、いくつかの記事の中で「Suger」という文字が見つかりました。
もしかしたら砂糖でも同様の効果が得られるのではないか?
そう思い、試してみることにしたのです。
実際に塗ってみた
ブリーチモデルを探すために、とりあえずサロカリのコミュニティ内で募集を。
その日は夕方以降空いていたのでそれで聞いてみると…
結構すぐに見つかりました!しかも普段カナリしみるらしい。
夜実際にお店にやってきてくれました。
店の締めをスタッフに任せて来てくれたようで(笑)
フットワークの軽さがさすがサロカリの人という感じです。
根本もいい感じに伸びていて、これは非常にいいモデルさんです。
今回使用するのはこちらのアリミノ社のブリーチ。
美容師業界では一般的なものです。
通常ブリーチの薬を作るときはブリーチ:オキシを1:2の割合で混ぜていきます。
そこに砂糖を混ぜると…。
今回使用するのはバックルームにあったスティックシュガー。
僕はコーヒーを飲まないので誰のものかわかりませんが、勝手に使います。
1本くらいバレないだろ。
まずはブリーチパウダーを40gカップにブチ込みます。
そこにおもむろに砂糖を…
なんか隠し味みたいな雰囲気ですね。
バーモントカレーにチョコを少し入れるみたいな。
これに対してオキシを入れていきます。
ドボドボ…
砂糖ブリーチができました。
名前はサトブリにしようかシュガブリにしようか迷いながら、その迷いをかき消すように勢い良く混ぜます。
塗る直前になってふと思いました。
「比較したほうがよくね?」
急遽混ぜたブリーチを2つにわけ、1つはそのまま1つはさらに砂糖を1本足すことに。
つまり1つのブリーチは10%砂糖入り、もう1つは20%砂糖入りってことです。
それほど差がないような気もするのですが、ビビってとりあえずやってみることに。
まずは根本にはつけずに伸びた部分を染めていきます。
一般の方向けに説明すると、根本に近いところは体温で明るくなりやすいため、時間差で塗っていくのです。
まだこの時点では頭皮についてないのでしみたりとかはありません。
ここからがむしろ本番です。
〜塗布開始3分後〜
〜塗布開始7分後〜
ガッツリ頭皮についております。
普段であれば悶絶しているらしいですが、全然平気そうでした。
SUGEEEEEEE!!!
効果はあるようです。
ちなみに左右で砂糖の割合を変えてましたが、痛みの和らぎ具合は特に差はないようでした。
砂糖が少なすぎたのか、これが限界なのか…
さっぱりわかりません。
ただ、確かにヒリヒリ具合は違うようです。
しみるのは体調などでも変化しますが、普段何やってもしみるらしいので、これは効果ありという事でしょう。
そして仕上がりはというと…
左右どちらも仕上がりに差はなく、普段の感覚から言っても色の抜け具合はこの程度な気がします。
つまりブリーチ力がすごく落ちた感じはしませんでした。
その後薄く色をかぶせました。
仕上げにカットをして…
完成です。
なんか結果的にはすごく良かったような気がします。
本当にしみないらしい。
仕上がりも別に気にならないし…
欧米流の砂糖ブリーチすごいですね。
サトブリ。
サトエリみたいですね。
なぜしみないのか?
サロカリでとりあえず感想を書いてみました。
すると…
え、ガムシロップ!?
そのコメントにはさらにコメントが。
なにいい!!
意外と知ってる人がいた!
マジか。
しかも糖質の保湿作用でしみなくなるとか…
なるほど。
真相はわかりませんが、なんかとりあえず糖分によるものっぽいですね。
だとしたら確かに人口甘味料である必要はないんですね。
甘けりゃいいのでしょうか。
意外と日本の美容室でも実践してる人は結構いるのでしょうか?
今度はそれが気になってきました(笑)
美容師のみなさんどうですか?
もしだったらフェイスブックにでもコメント残していってください。
今は頭皮保護オイルとかもありますが、もしかしたらサトブリが流行るかもしれません。
ないか(笑)
ちなみに、毛束を使って色の抜ける感じも比較してみました。
ブリーチのみ、ブリーチと砂糖1:1で比較です。
砂糖20%ではわかりにくかったため、あえて50%にしてみました。
ただオキシの割合がブリーチパウダーに対して1:2にしたらいいのか、混ぜたものに対して1:2にしたらいいのかわからずこんな感じの配合にしてみました。
ブリーチのみ→パウダー2g:オキシ4g
サトブリ→パウダー2g:砂糖2g:オキシ6g
なのでサトブリのほうがブリーチに対してオキシが多く、少しゆるくなりました。
10分後に一度チェックしてみました。
おおお…
ちょっとわかりにくいですが、サトブリの方は暗めです。
やっぱり50%もいれたら影響がでるようですね。
あと5分待ってみます。
〜結果〜
こんな感じになりました。
やっぱりサトブリのほうが暗いですね。
20%ではほとんど色の抜け具合に差がなかったので、そこから予測するとたぶん30%くらいが影響がでない限界なのかもしれません。
20%でも頭皮のヒリヒリはかなり和らいだということだったので、たぶん20%〜30%くらいが丁度良かったりするのかもしれません。
あと1人〜2人くらい試してみたいなぁ…
実験価格でいいので誰かやってくれないかなぁ…
いないか(笑)
でもこれは個人的にも結構楽しかったです。
最後にまとめると…
- 欧米ではわりとよくやるらしい
- 砂糖は20%くらいがいいかも
- 実際にしみなくなった
- 仕上がりにそこまで差はなかった
- サトブリと命名
って感じでした。
もしお客さんでしみてしまう!という方がいたら試してみる価値はあるかもしれません…
信じるか信じないかはあなた次第。
以上ガチ検証でした。
山口さんありがとうございました!
めっちゃ頑張ってたのでシェア大歓迎ですー(笑)
コメントも是非に。
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