情報は集めるのではなく捨てるもの。情報社会の歩き方。

先日、福祉美容セミナーで【日本社会の変化とそれが美容業界にもたらすもの】とかってテーマで1時間お話させてもらいました。

様々な統計をもとに資料を作ったので、小難しかったかも知れませんが…。
その中で1つこんなお話をさせてもらいました。

情報を処理出来なくなっている。

現代の日本ではいたるところに情報が溢れまくっているので、黙ってたって受け取ってしまいます。

テレビ、スマホ、本、人、広告などなど…

そういう世界で生きていると、1〜10まで覚えているなんてことはまずあり得ないですし、ほとんどの事は右から左へと流れていきます。

覚えているようで、何も覚えてない状態。

そんな環境の中で自分が知ろうと思った情報はインターネットで検索する事で簡単に知ることができます。

検索結果も山ほどでてきます。

例えば【新宿 美味しい 居酒屋】とかって検索しても何件も何件も出てきます。

とりあえず情報の数だけ選択肢が広がります。

信憑性があるかどうかもわからないし、ただただ選択肢ばかりが広がっていき、結果悩んでしまう人が今とても多いと言われています。

本当に必要な情報を手にすることなく、ただただ情報の海にタプタプつかっていて気がついたら時間だけが過ぎて行く…

なんて事が起こっています。

なので本当に必要な情報を得ることをしていかないと、時間がもったいない…とそんなお話をザックリしました。

情報は得るのでなく捨てる

セミナー後、参加者の一人の方からこんな質問をされました。

「どうやって自分に必要な情報を見つけるんですか?」

僕の答えは

  • 自分が知りたい情報を自分で探す
  • テレビは見たいもの以外見ない
  • 目的もなくダラダラとSNSを見ない
  • 知りたいジャンルの本を読む
  • 知識人の話を聞く
  • 有益な情報を発信してる人をフォロー

という感じでした。

特に重要だと思うのがテレビとSNS。

テレビは面白いのでついダラダラと見てしまいますし、SNSもいろんな友達の投稿とかが次から次へと出てくるので延々と見てしまいます。

確かにその中から得られるものもあると思いますが、特に気付きもないまま1時間とか2時間とか簡単にすぎてしまいます。

あとは興味がないニュースやブログを読まないこと。

そういったところであえて隔離することで自分の時間と脳の容量を確保しています。

本は有料なだけあって有益な情報が書かれているし、知識が豊富な人の話は飲み代おごってもプラスになることが多いので、そういうところから優先的に情報を得るようにしています。

そんで、最終的には捨てる。

えwwと思うかもですが、捨てます。

厳密にいうと「その中から本当に有益だと感じ、自分に必要」だと思ったものだけ選んでアウトプットします。

一番大切なのはアウトプット

アウトプットするかしないかで記憶への定着が変わります。

英語とかもそうですけど、いくら単語を勉強したところで口から発さないといつまでたっても覚えません。

いくら情報を選んだとは言え人から得た情報、ネットで調べた情報、本で読んだ内容だけでもまた膨大な量になります。

だからやっぱり全部は覚えられません。
なので捨てます。

本当に必要としている情報は本の中でも数%だけかもしれないですし、人から聞いた話の半分くらいかもしれません。

それを自分で判断して、「これだ」と思うものをアウトプットしています。

つまり発信です。

僕の場合はコンサルやセミナーをやっているのですが、その仕事はとてもアウトプットに役立っています。

テーマにそって新たに調べてきた事を幾つか組み込み、話すことで記憶に残ります。

例えば統計を元にした資料で「東京都の美容師の数がどーのこーの」の具体的な数字ですとか、「10年後に人口の○%がどーのこーの」とか、そういうのも1回話してしまえば覚えます。

あとは今読んでくださってるこのブログ。

本で読んだこと、人から聞いたこと、そういうのを実体験とあわせて書くことが多いです。

あとは単純にカットしながらお客さんと話したり、友達と話したり…いろいろです。

そういうアウトプットの場をいくつか持っておく事は必要な情報を得るためにとても大切なことなんじゃないかと思います。

本当にただ生きてるだけで情報がバンバン入ってくる現代社会はすごい便利な反面、大変な思いをすることも多いように思います。

むかし中米の無人島で1週間魚とかとって日没、日の出とともに生活してみたことがあるんですが、選択肢がないというのもまたとても幸せなことなんだなと思ったことがあります。

wifiなし、スマホなしみたいな状態で生活するのは今は無理ですが、せめて自分で情報をシャットダウンしつつ、さらに得たものの中から捨てていくことをすれば“本当に選択すべきもの”だけ残せるんじゃないかと思います。

そんなお話でした。

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