売上で悩んでる人は下まで読んでみてくださいね。
先日休みで海外に行ってたのですが、電源をオフっておいたらいろいろとストレス発散になりますね。
のんびりとビール飲んでゴロゴロしてました。
さて、なんか超久しぶりのブログです。
「ブログ読んでます」みたいなこと言ってくれる方もいるのですが、個人的に最近SNSやブログに仕事以外のプライベートや自分のマインド的なものを書くのはやめてます。
いろいろと思うこともあり、心境の変化もありでブログなどあんまり更新はしていませんが、その理由はまたいつか書いていきます。
実は今、独立開業を考えてる方と、集客に成功し売上を上げてサロンのを立て直したいオーナーさん向けの新しいサービスを整備中でして、そんな事もあって”売上”について書いてみようかなーなんて思った次第です。
講演でも話してるようなことなので、その宣伝も兼ねて。
売上至上主義の時代は完全に終わったと思う
今多くの美容師は売上が”50万以下”だと知ってましたか?
一昔前だと100万とかこえて売上が高くないとだめ、予約が詰まって忙しくないとだめ、売上の数字がすごい人が上みたいな風潮ありましたよね。
去年くらいまではまだそうでもありませんでしたが2018年、完全にその感じは無くなったなと思っています。
50万という数字がめちゃくちゃリアルということです。
逆に、現代において半端ない売上があるっていうのはちと矛盾すら感じます。
多くのお客さんから支持されてることはめちゃくちゃすごいし、それも実力であるのは当然なのですが、やり方としてはどうなのだろう?と思う部分はあります。
つまり、1日何時間働いて何日でそれを達成したのか、広告費がいくらかかって家賃がいくらで、人件費がいくらで…
その数字の裏側で何が起こってるかって部分がめちゃくちゃ大切で、美容師におけるめちゃくちゃすごい売上ってのはその裏側で無理が生じてるような仕組みでもあると思うのです。
だから単に「私の個人売上は○○万円です」みたいなことは言われたとしてもそれはよくわからない情報で、1人だったらいくらなのか?で比べないと判断のしようがないものです。
そもそも、誰かに手伝ってもらった時点で個人売上とは言えないですよね。
これは会社とかで考えるとよくわかる事で、社長の作った仕事を社長+社員2人でこなしてできた売上は「社員個人の売上」とは言えないですよね。
みんなで作った結果でしかないのです。
で、その裏側にいる”みんな”が実はかなり重要であって、”みんな”が何をしていて何を感じているか?をよく考えなければならない時が今は来てる様に思います。
つまりアシスタント達です。
アシスタントを仕事にしたいと思う人がどんどん減ってる中で、アシスタントありきの仕事スタイルをやっていくのはある種の矛盾を感じます。
何度もいいますが、売上があるということはすごい事です。それだけお客さんがいるという事ですから。
ただ、一人でやってるわけではないですよねって話であり、そういう仕事スタイルを真似できる人は今後ほとんどいなくなると思います。
なぜ忙しいと良いという発想になるのか?
去年12月に【過去最高売上達成!12月は1日も休まず頑張ってよかった!】という投稿をフェイスブックでみました。
そして称賛のコメントがちらほら。
よくある光景ですよね。
気持ちはわからなくもない…けど31連勤ってどーなのかと言う話です。
休む休まないは個人の勝手ですが、美容師ってなんか休んじゃだめ感とか暇じゃだめ感がありますよね。
逆にいうと、忙しくしてるとすごいみたいな雰囲気もありますよね。
でもそんなことないと思うんです。
なぜなら、本当にすごい人って休むから。
休みながら結果を出すから。
1日8時間働いて週2日とか休んで同じ結果を出したり、もっというと1日6時間働いて週3日休んで同じ結果をだしたりするのです。
時間を使って上げた売上は再現性がないですし、何よりキツイ。
時間や体を酷使して出す結果というものは、例えばなにか別のことで時間がとられたり、体調不良なんかあれば結果が出ないということでもあります。
そういう状況に陥ったとき、成果は右肩下がりになるわけでして、それが続けば倒産してしまいます。
なので、そういうことではなくいかにして継続させてくかとかいかにして少ない時間で生産するかのほうが超絶重要なはずです。
「めちゃくちゃ忙しい」割にはあまり結果が出てないとしたら、それって効率が悪いということになりますよね。
忙しい=良い
ではありません。
美容師が50万円の売上でも良い理由
現代では美容室1店舗あたりの平均客数は200人を下回ると言われる、美容師1人あたりの平均客数は100人をきります。
平均カット価格は先進国の中で最低で、3500円程度です。
そういった環境下で売上が50万以下の美容師がいる事は逆に言えば”当たり前”みたいなところがあります。
なおかつ最初に書いたように「アシスタントしたくない人がたくさんいる」ので、今はマンツーマン施術が増えていますので、余計にリアルな数字です。
その中で「売上が高いほうがいい」という思考や売上至上主義的な考えはやはりズレを感じます。
個人的にセミナーでもコンサルでもお伝えしてることが、売上低くて全然良くないですか?ということです。
ハッキリいいますが、能力が劣ってるから売上が低い…という人がいますが、それはあり得ません。
日本の技術力やサービス精神や接客力は世界的に見てレベルが高いです。
だから能力としてはすでに十分な領域に達しているのです。
これは専門学校卒業したばかりの新卒も同じで、日本人が持つ特性のようなものです。
なので、能力的な部分は理由にならないのでネガティブになる必要は全然ないのです。
そもそも、売上が低いという概念は、いくらから下が低いのか?という話になります。
いくらでしょうか?
50万円?100万円?150万円?
それにもよりますが、50万円を低いと思うのならそれはそれでいいのです。
“結果さえ出れば”
結果とは残る利益のことです。
例えば同じ客単価の美容師がいたとします。
- 100万円売り上げて70万円経費を使う人
- 50万円売り上げて20万円経費を使う人
結果はどちらも30万円です。
ただし、働いた時間が圧倒的に違います。
客単価1万円だとしたら、100人担当と50人担当なので全然違いますよね。
だから売り上げが低くても(50万を低いとすれば)利益がちゃんと残れば良いのです。
50万円の売上で80%が利益になったとしたら
仮に経費を20%で抑えることができたら…
40万円が手元に残る計算になります。
「え、全然良くね?」とか思っちゃうかもしれませんが、そのとおりです。
全然良いのです。
結果的にそのほうが、時間にも余裕ができて、土日も休めて、他の趣味や仕事もできて、家族や友達とも過ごせるわけで、幸せ度はあがるはずです。
そのほうが人間ぽくないでしょうか。
なんでそれが実現できるのに、美容師は重労働が当たり前なんだろう…
冷静に考えたら「意味わからん」と思いませんでしょうか。
実現させるにあたり、課題はどのようにそういう環境を作っていくか?だと思うのですが、これ実はすごく簡単なことなんです。
僕は南米に行ってて学んだんだことがあるのですが、南米の路上パフォーマーの中には見るからに下手くそな人がチラホラいるんです。
しかしながらなぜか投げ銭はうまい人と同じように普通にもらっています。
これはどんなカラクリがあるのか…なんて思って観察してたら、簡単な事でした。
投げ銭をくれる可能性の高い人の前でパフォーマンスをするだけ
つまり見せ方というか、方法が上手かったのです。
場所、時間、相手など、総合的に最も効率がいい方法を選択する。
ただそれだけだったのです。
つまり、美容師もそういうことをしていけばいいと思います。
カラーが得意な人はカラーをしたい人にカラーを売り、ヘッドスパが得意な人は疲れてる人にヘッドスパを売る。
そうする事で様々なコストが下がっていきます。
結局のところいろいろやるからコストがかかるのであって、シンプルに髪を切っているだけならコストなんてほぼかからないのです。
個人的に、美容師は今”個々に効率化を考えるフェーズ”にきたと思っています。
誰かの真似をするのではなく、一人ひとりにあったやり方が存在しているはずで、それを大真面目に考えていかないといろいろとマズイことになります。
【何を売るか】ではなく【誰にどう買ってもらうか】ということが大切で、今コンサルで担当させてもらってるサロンさんや、講演会に来てくれる美容師さんには洗いざらい「自分にあった働き方の見つけ方」「問題解決策」「対処法」をめちゃくちゃ話しています。
なんでそういうことをしてるかというと、雇用されてる時代に苦しかったこと、無計画で独立して苦しかった経験、結果を出せた経験が自分自身にあるからです。
やめてった人もたくさん見てきたし、そういう自分みたいな美容師を減らしたい。
根底にはいつもそういう思いがあります。
というか、それしかないです。
美容師が髪の悩みを解決する人であるなら、僕は美容師の悩みを解決する人で有りたい。
という感じです。
とにかく、売上より人です。
数字なんかホントは追わなくていいんです。
これは、マジです。
もし売上50万でも結果を出したいという方いましたら、是非講演会を一度聞きに来てもらえればと思います。
日月火は東京の美容室にいることも多いので、相談も1時間〜受け付けてます。
売上アップ&WEB集客など全部話すセミナー↓
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