地域密着の美容師と自由気ままな旅って対極にあると思う。

旅がしたい。

なんか最近どうしても旅がしたい。

昔からそうなんだけど、もうこうなってしまったら病気のようにそれしか考えられなくなる。

あー旅したい。

別に今の生活に不満はないし、やりたい事やって生きてる。

だけど時折、誰かに頭をぶん殴られたくなる。

それは痛いから嫌なので、結果として旅をする。

僕の場合、旅の仕方が特殊だと思うのでいろんな発見や出会いで衝撃をうける。

そうではなかった旅などは今まで一度もなかった。

なんか今そんな時なのかもしれない。

今日は高円寺の美容室で働いてきた。

来てくれたお客さんは美容師さんだった。

なんか高円寺に住んでるとのことで。

高円寺で独立して2年と8ヶ月がたつけど、高円寺在住のお客さんなんてその方で10人目とか。

11人目だったかな。そんなレベル。

だからなんかとてつもなく嬉しくなってしまった。

その人も旅が好きらしい。

ワーホリとかも行ってたらしい。

そんで今は派遣美容師をしてると。

聞けば縛られたくなくてそうしてるのだと。

なんかいろいろと話してて自分と似てるなーと思った。

僕の店にはなぜか美容師がよく来てくれる。

そんで、あることに気がついた。

ある一定数、この業界にも旅人が存在するということ。

まあ業界で縛る必要はないのだが…。

僕は人間の本質は旅だと思ってる。

なぜなら人間は他の動物に比べて脳が発達していること、機動力に優れている点があげられる。

本当は移動しながら生きるはずの生き物なのだと思う。

その証拠に人類はかつてアフリカから旅をした。

つまり旅とは人生をかけるほどのもので、人間とは冒険者だったのだと思う。

しかし現代において旅=娯楽のひとつのようになっている。

それに関しては別にそれでいいと思うし、現代社会はそれで成り立っているのは理解している。

そういう現代で生きる人々からは進化か退化かわからないが『旅をしたい』という欲求は猿のしっぽのごとくなくなったのだろう。

だけど一定数そういう欲求が残ってる人がいる。

おそらく遺伝子レベルでそういうふうにできてるのだと思う。

そういう人たちにとって、今まで当たり前とされてきた”美容師”という職業は合っていないと思う。

小さな箱の中で一日を過ごす。

そして地域に密着する。

【自由気ままな旅】とは対極に位置する仕事だと思う。

だから辛くなるのではないか?

そもそも向いてないのではないか?

ふとそんな事を思った。

きっと場所にとらわれないタイプの”美容師像”がこれから求められる。

そして認められる時代はもうすぐそこまで来てるような気がする。

講師として全国をまわったり、訪問美容をしたり、経営者になったり、いろんな店で働いたり。

いろいろ可能性はある。

そういうタイプの人の本質は旅だとしたら、美容師は後付だから、職業を自分に合わせたらいい。

自分を職業に合わせるのではなくて。

美容師だって旅していいと思う。

旅する美容師集めて旅しながら働く方法を議論する【旅人美容師サミット】とかやったら面白そう。

来週の火曜日にでもやろっかな。

あー旅したい。

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