美容室独立開業で失敗する2つの理由。天国と地獄の別れ道。

それは一言で言ってしまうと【ビジョン】であると思います。

独立を考えてるという方から相談がよく来ます。

『無理そうだな』と思ったら『そのまま独立されるとヤバイですよ』と正直に言います。

年間10000件が潰れているという美容業界でありますが、それだけ厳しいという事を意味していて、その業界に無装備で突入していく人が後をたたない印象です。

なんかわからないですが最近特に相談が多いんで、個人的にブログに書いてみようかなと思います。

僕の4店舗運営してきた中での経験談(成功と失敗)も踏まえて書いていきます。

ぜひ参考にしてみてください。

美容室の独立開業で失敗する理由

  1. ビジョンがない
  2. 人に伝えてない

これだけだと思います。

まあ細かく言えばいろいろあると思いますけど、あんまり難しく考えないほうがいいと思うし、難しくないことなので。

美容室のビジョンがない

恐らくこれが1番多いのでは…なんて思います。

どこの誰にどうなってほしくてお店をやっているのか?

がないというか。

言い換えると誰のためのサービスで、誰のためにお店が存在しているのか?を明確に決めずに存在そのものがふんわりとしてしまっているお店がめちゃくちゃ多いと感じます。

『世の中すべての人に美しくなってほしい』というサロンも結構ありますが、それは実はとても難しいことです。

いろんな人に対応するということは平均的であると言うことなので、良くも悪くも【特徴がない】という評価をされます。

お客さん目線だと特徴がないからあまり考えずに利用できますが、特徴がないからリピートする理由もないと考える方も多いです。

一昔前は美容室数そのものが少なかったからそれで逆に良かったと思うんですけど、今は増えすぎてるので特徴がないことは致命的と言えます。

そのビジョンがあるか?ないか?

ビジョンなく出店をする事は今はリスクでしかないと言えます。

美容室のことや開業を人に伝えてない

フェイスブックやインスタで『お陰様でヘアサロン○○オープンしました!頑張ります!』みたいな感じでSNSで告知しているのをよく見かけます。

それもとても大切なことだし、友人や知人に知らせる事は認知度アップの第一歩だと思います。

でもホントに伝えなきゃいけない相手は友達ではなく“サロンを利用してくれるであろう人達“です。

近隣住民とか。

少し遠くてもサービスを利用してくれそうな人とか。

伝える方法としてブログ・SNS・チラシ・ホットペッパーとかが思い浮かぶと思うのですが、伝え方は1つじゃないです。

そのサロンのビジョンやそのサービスによって伝え方は違ってくるはずです。

だから『ブログやっとけばいい』『インスタやっとけばいい』『ホットペッパーやっとけばいい』『チラシやっとけばいい』は間違いです。

例えばポスティングで少し効果が出たとしても膨大な時間がかかってたとしたらそれはあまり意味がないし、ブログを一生懸命書いても見てもらえなかったら意味はないです。

また『ホットペッパーやっとけばいい』『SNSやっとけばいい』というのも危険で、もし突然サービスが終了したり、新興サービスが出て機能しなくなったとしたらどうするのか?という問題があります。

つまり他社サービス頼りで運営してるサロンは、そのサービスにサロンの運命を握られているということになります。

大げさな話ではないと思います。

それだけ伝え方は大切なのです。

美容室の独立開業で失敗しないために

まず1つは『失敗してしまった先輩たちから学ぶ』ということ。

閉店してしまった有名サロンがなぜそうなってしまったのか?を分析する必要があります。

また、現状うまくいってないサロンが何をやっているか?を知る必要があります。

『スタッフがやめる…』

『売上が落ちてる…』

『人が入ってこない』

その様な悩みをかかえているサロンのビジョンはどうなっているか?

伝え方はどうしているか?

これを知ること。

同時に『今売れているサロン』からも学ぶ事も大切です。

ビジョンはどうなっているのか?伝え方はどうしているか?

簡単に言えば、まずそれらの情報をもとに『どういうやり方が自分に合うだろう?』というのを死ぬほど考える事で失敗する確率はものすごく下がります。

それと、難しく考えないということも大切です。

実は美容室経営はめちゃくちゃシンプルだったりします。

【技術】×【売り方】×【伝え方】

この3つの要素を掛け合わせるだけなんです。

ただ、どれかが欠けたらダメです。

美容師の方はよく技術だけあればいいと言いますが、全然そんなことないです。

誰も知ってくれてない技術は、たとえどんなにすごいものだとしても誰も買ってくれないからです。

だから素晴らしい技術があったとしても他サロンの分析もせず、売り方も考えず、伝え方のアイデアも皆無な状態で独立開業してしまうのはだいぶヤバイということです。

年間10000件も潰れてるのは決して他人事ではないです。

僕は美容室独立開業で一度失敗したクチ

まあ失敗というか潰れてはいないし、過去ぎりぎり赤字も出してませんが、僕はビジョンと伝え方が甘くてキツイ経験をしました。

伝え方として選んだのはブログでした。

そこそこ読者がいてくれたのでお客さんとして来てくれた方も多かったのでなんとかやってこれましたが、リピーターはほぼいませんでした。

ブログ読者がそもそも同業者が多く、北海道などの遠方や海外からもわざわざ来てくれる人が多かったんですが当然2回目3回目は来てくれません。

リピーターがいなければ当然厳しくなります。

それに気がついたのがオープン後だったので『こりゃやべえな』ってことになりました(笑)

そこからまずは伝え方を学びました。

セミナーにも行きましたし、勉強しました。

次にビジョンについても考えるようになりました。

自分は誰にどんなサービスを提供していくべきなのか?と。

そこから半年くらいはもがいてましたが、僕は自力で這い上がることができました。

とにかく必死でした。

しかし今思えばビジョンもなく伝え方も雑でよくしばらくやってこれたな…と。

運が良かったとしか言いようがないです。

そこからさらに勉強をし続けて2年が経ちました。

今ではサロンを初期費用抑えて立ち上げるノウハウも身についたし、そこにクーポンなしで集客できるようになったし、かなり高いリピート率も叩き出せたし、自分の名前やメディアを使わなくても再現できるようになりました。

勉強してきてよかったなと思います。

その反面『あーこれは厳しそうだな』というのも見たらそこそこわかるようになりました。

だから失敗しない独立開業や、成功する独立をいろんな美容室や美容師に広めていきたいなと思います。

まとめ

美容室を独立開業したかったらこの要素だけ押さえたらとりあえずリスクは下がります。

美容技術は大前提として、伝え方と売り方(ビジョン)とそれぞれを作るための技術と知識が必要です。

それの習得には時間はかかると思いますが、本気で独立するなら勉強はすべきポイントなのかなと思います。

また、そもそも独立に向いてない人もいます。

職人気質だったり、プレイヤーとして最前線でお客様と接していきたい人は経営とかやるのは違うんじゃないかなと思います。

たぶんつまらなく感じてしまい、本気で向き合えないのではないかと。

となると独立よりも、自分の力を最大に発揮できる職場を探すほうが良いと思います。

またそんな【職業と人間のタイプ】的な話も書いてみようと思います。

とりあえずこの記事が独立したい人や悩んでる人の参考になればと思います。

セミナーなどではもっと詳しく話せるので、希望があれば気軽に呼んでください。

ついでに一人旅もできるし最高です。

それでは長々お付き合いありがとうございました。

この記事をシェアする