【桑原淳的仕事論】価値の決め方と値上げとやり始めるタイミングの話




パイセン「お前はその技術でうちの正規料金の○○○円もらえるの?」

ワイ「も、もらえません(て言うしかねーだろ…)」

アシスタントの頃の話だ。

仕事がしたくても、させてもらえなかった時期がある。

髪を切りたくても、切れないのだ。

先輩または会社のGOサインがあるかないか、美容師が髪を切れるかどうかはそれ次第なの美容師以外のみんな知ってた?

ウマいヘタもある。

でも「人がいないから」繰り上げ昇格するなんてこともある。

昇格=スタイリスト

スタイリスト=仕事できる(生産性があるみたいな意味)

スタイリスト=すげえ

昇格=半端ない壁

みたいなのがあったんだよなぁ(遠い目)

僕に「その技術で○○円もらえんの!?」って言ってた4個上のパイセンが飛んだんだよね、ある日。

なんか店長と喧嘩して、営業中に帰って。

んで、次の日辞めて。

人が全然いなくてただでさえやべーのに即日辞めちゃうの!?とか思って。

次の日荷物を取りに来たパイセンのあまりの無責任さにムカついてぶっ飛ばしてやろうかと思ったけど、めっちゃ商店街にある店だったので、店前で「逃げんのかヘタレ!お前はクソッタレだ」と言い放つのが精一杯だった。

やんちゃかよ、俺。

しかし、そのパイセンが飛んでくれたおかげで”人手不足”になり、僕のスタイリスト昇格は4ヶ月早まった。

「パイセンやめてくれてありがとう」とか思ったね、しかし。

当時にそのときに「結構適当じゃん」みたいなのは思ってた。

スタイリストになってすぐの頃、ずーーーっとフリー(誰も指名しない)で来店するお客さんの担当になったことがあった。

そういう方は「ま、誰でもいいのよね」みたいな感じで美容師にはあまり期待はしていない雰囲気なのだ。

長いこと店には来てくれてたので、当然アシスタントだった僕のことも知ってる。

担当してしばらくして電話が鳴り…

なんと僕を指名してくれた。

店長も、先輩も、パイセンもことごとく指名しなかったお客さんが…である。

もう思い当たるフシは“僕の好きなバンドと同じ専門学校に言ってたことが判明して盛り上がった”くらいしか思いつかなかった、正直。

【好きなバンド】

実際技術とかじゃなくてただそれだけだったと思う。聞いてはないけど絶対そうだと思う。

それからというもの僕が海外行くまでずっと指名してくれてた。

娘さん、お母さんも紹介してくれて、娘さんなんか未だにインスタでメッセージとかくれるんですよ!

もうものすごく自分の中では心に残ってるお客さんです。

自分の値段って…?

パイセンが言うには「○○円の技術になるまで練習しろ!」だったのだが、それも一理ある…と思う。

会社や店が定めた基準があるのならばそうすべきだ。

でも、もし自分基準で決められるのであればあんまり値段にとらわれなくてもいいのではないか?などと思う。

なぜかというと、お客さんが選んでくれる基準は必ずしも値段または技術力であるとは言い切れないからだ。

技術力はそもそも目に見えない。

値段が安いからいい、または悪い

高いからすごい、またはボッタクリ

そんなものはすべて人の感覚でどうにでも変わる。

提供する側として大事なことは、誰に買ってもらいたいか?自分がどうなりたいか?結果どういう経験をしたいか?

じゃないかと思う。

売って金銭的なものを得たことに重きを置かず、自分が得られる経験に重きをおいてみるといい。

何で選んでもらえるのか?

どうしたらいいのか?良かったのか?

それを考えたほうがいい。

自分が持っている1つの仕事論として、このようなものがある。

高みを望みすぎて手を出さないなら、低くていいから手を出してみる

これである。

○○円の価値をいただくほどの技術を身に着けなければならない…!

そう考えると非常に億劫だ。

なぜなら目的がお金だからだ。

お金は判断基準の1つである。

でも提供する側はそれが高ければ高いほど踏み出すことに勇気がいる。

安いとは言わなくても”ソコソコ”の値段だったらどうだろう。

言いやすい部分もあると思う。

例えば若手美容師が6000円でカットしますよ!は言いにくくても、2000円でカットしますよ!は割と言えるよ。

言いやすさと責任感は関係するとは思うが、とりあえずは言うことに意味があると思ってる。

結果が大事。結果は行動からしか生まれない。

手を出さないとわからないこともある。

そして、結局のところ高いとか安いとかどっちでも良いと思う。

相手と自分が満足すれば。

価値を上げる=値段が高い

こういうふうに考えると「高くしなきゃ」なんて思うんだけど、実はどっちでもいいのだ。

必ずしもそうじゃない。

ここからやっと【桑原淳的仕事論】の話(笑)

お会計が高ければいいっていうのは確かに生産性とか考えたらそうかもしれないと思う。

けどそこに技術が見合ってないと思ったらずっと我慢して待ち続けるのか?

それそのものが僕は我慢ならない。

だからやっちゃう。

僕は技術に自身がなくても、やってみる。

そういうスタンスだ。

実践で磨く。

そういう考えだ。

とりあえずやっちゃう。

自信は正直あんまりない。

だから思ってるよりちょっと安くするのである。

安かろう、悪かろうかもしれない。

でも高みを望んで足踏みしてる人よりはものすごく早くスタートは切れる。

早くスタートして、実践で経験をどんどん積んで、自分の実感とともに価格も上げていけばいい。

1年後には自分の価値は倍になれるかもしれないしね。

そういう理屈ですべてさっさと始めてきた。

今やってる講演会も3年前は参加費1人1000円だった。

今は5000円頂いてる。

クオリティは当然変わったと思う。

実践でも家でも勉強しまくったんだから、上げるだろ…そりゃ…って思う。

美容室での料金も最初は4000円だった。

今はやめたけど、新規のお客さん12000円まではあげた。

自分が納得できたときに、随時そうしてきて。

僕はそういう考え。

最初から高みを望まないし、やれると思ったらすぐやる。

価値が低いと思ったら、低いままやる。

上がったと思ったら上げる。

それがいいか悪いかはわからない。

でもスタイリスト1年目と10年目の店長が同じ値段っていうのは昔すごく疑問だった。

ある一定のレベルまで行けばいいみたいな考え方は、人間のフリ幅とか面白さを狭めてるような気がして。

スタイリストになったからどう、オーナーになったからどう

そんな事は割とどうでも良い気がする。

肩書を得たくてやってる仕事ってほんとに面白い?

自分にできることをやって、選んでくれる人がいて、喜んでくれたらそれでいいんじゃないのかな。

仕事ってそうゆうものな気がする。

○○○円の技術を目指すのか、オリジナリティを作るのかどっちがいいとかはわからないけど、結局お客さんはお金以外のとこでも選んでくれるんだから、そこもアプローチしたほうがいいよね。

それを考えて、こちらも最初から金額ではなく自分の価値を提供すべきだよね。

なんて思ってね。

おわり。