自分の中で昔から持っているルールみたいなものがある。
それが【みんなが熱狂している事には慎重に。誰もやってない事には積極的に。】というもの。
みんなで何かをするのが嫌、とかいう話ではなくて、その渦に巻き込まれると理性を失って判断力が鈍ることがあるからだ。
自分の能力や余力がどれほどあるかがわからなくなって、流されるまま動いた結果、気づいたらとんでもないことになっていた…なんて事はどんな人でも少しくらい経験したことはあると思う。
僕は自分がそうなってしまうことが嫌なんだ。
みんなが熱狂している事には慎重に。
大衆が熱狂している事に巻き込まれると、なぜちゃんと判断ができなくなり、NOというたった2文字さえ言えなくなってしまうのか。
その原因は“莫大な情報量”だと思う。
ある物事について多くの人が話題に出し、「これは良い」「これは間違ってる」と持論を展開する。
社会現象のようになればニュースも取り上げるだろう。
そうでなくても今はブログやSNSでいくらでも情報を見ることができるからいろんなところから情報を得られてしまう。
その中で本当に価値がある真実の情報は、一体全体の何%ほどなのだろうか?
それはわからないけど、何枚も何枚もコートを着込んだような、本質がわからない情報もあまりにも多い。
だからすべてを鵜呑みにせず、もし手を出すなら”恐る恐る”手を出すべきだと思う。
日本のバブル崩壊など歴史を見たらわかるけど、熱狂の後には失敗する人が必ずいる。
流されるまま、自分の能力や余力を超えた事をしてしまった人が崩壊とともにいろんなものを失うのだと思う。
何もバブルじゃなくても同じこと。
“大衆が向かってる方向”と言えばわりとどんな事も当てはまる。
ユーチューブもインスタグラムもそうだろう。
美容師業界で言えば集客サイトへの課金もそうだと思うし、業務委託サロンへの移行だってそうだと思う。
倒産、サービスの終了、物価高騰、法改正など個々にはどうしようもないことが原因で崩壊してしまった時に、引き続き自身のビジネスや活動をやっていけるかどうか。
もし崩壊したときに“それなしでは生きていけない”という状態になっていたとしたらかなり痛い目を見てしまう。
余力ではない力までを注ぎ込んでしまったからだ。
終わりや変化はいつか必ず来る。
大勢が流れたら黄色信号だと僕は思ってる。
だから手を出すのであれば慎重になったほうがいいのだと思う。
とはいえ未来のことは誰にもわからない。
やらなければ何も始まらないのも事実であって、やらなければいいという話ではない。
“やり方”がとても大切なのだと思う。
誰もやってない事には積極的に
ただ、崩壊とかしなくても間違いなく1つ言えることは大衆が熱狂して向かっている方向には安心感はあっても勝機はほとんどないということ。
大勢が既にやっている事を後から始めて飛び抜けた人なんて聞いたことがない。
飛び抜ける人は“先にやっていた人”だ。
有名ユーチューバーだって、インスタグラマーだってそう。
あとからだとブッチギリにはまずなれない。
つまり先物買いみたいな感じで「これはイケる」と思うものに早い段階から時間やお金を投資することで、時代が追いついてきたときに大きな結果がでる。
過去にブッチギった偉人を見ても、たいていそんな人ばかり。
スティーブ・ジョブズにしかり、坂本龍馬にしかり。
重要なのは【全く流されていない】ということ。
始めた時点で周りがいないのだから流れるも何もなく、自らの発想と行動で道を切り開いてる。
偉人たちは先読みの力がずば抜けてたのかもしれないけど、何よりも“自分を信じて自分に投資する力”がずば抜けてたのだと僕は思う。
投資といえば株だとかビットコインだとかそういうイメージが強いかもしれないけど、自分のために時間を使うことやお金を使うことも立派な投資であって、要はそれが「早めにできるかできないか」なのだ。
今は情報が増えすぎて、人間の脳では得た情報の99.9%は処理できないほどだという。
そんな現代で何を信じて、何をするか。
周りが理解してくれなくても、楽しさを感じてやりがいを見いだせることに熱中した方がいい。
先読みとかじゃなくても、絵が好きなら絵をひたすら描いてみてる事に投資してもいいのだと思う。
人生に無駄なことなどない。
けど時間は有限である。
限りあるからこそ大切に使っていきたいし、やりがいをたくさん感じれるほうが良いはず。
簡単に流されやすい現代だからこそ、自分の目でちゃんと物事を見極め、行動する必要がある。
常にそういう意識でいれば、勝手になんでも上手く行くんじゃないかな…なんて思ってる。
なんとなくそういう感じで30年ほど生きてきたけど、だんだんそれが確信に変わりつつある。
誰もが偉人にはなれないけど、誰もが自分を持つことはできる。