若者に慕われる人は新しい価値観を認められる人。嫌われる人はプライドを捨てれない大人。

ついにニート美容師が東京にやってきました。

2月頭にこちらの記事を読んでくれた人も多いのではないかと思います。

簡単にまとめると…

ニートしてるアシスタント1年目の松下をサロカリという美容師コミュニティがプロデュースし、150日でスタイリストに育てあげる

というものです。

ガチンコファイトクラブをパロったそれは、前例が全くない無茶な企画だとちょびっと話題になりました。

しかも先生は全国に散らばるサロンオーナー。

1人じゃないのです。

関西では6人のオーナーさんの元を転々とし、カット、カラー、パーマ、ブローといった必須項目の基礎を叩き込んでもらいました。

始まってからあっという間に2ヶ月が経ち”あの人はいま状態”になっているのかもしれませんが、順調に企画は進みついにセカンドステージであるTOKYOにやってきました。

ニートが実家を飛び出して物価の高い東京へ…。

自殺行為かもしれないですね。笑

昨夜、バスに乗る前に関西のオーナーさん達に送別会をしてもらったそうです。

可愛がってくれたお兄たん達に別れをつげ…

100均クオリティハゲのお父たんにも別れをつげ…

唯一の華である美しいお母たんにも別れを告げ…

夜行バス乗り場まで見送られるも餞別デコピンをかまされ…

松下は今朝東京に舞い降りました。

舞い降りたとか神々しく言ってますが、ただのニートです。

早速ブロー練習をしています。

これからバイトを探すようです。

関西のまっちゃん教育部に感謝しきれない

彼は最初ほんとに何もできませんでした。

関西の有名サロンに勤めたけど、ただそれだけ。

技術のみならず、人間的にもまだまだ子供でした。

でも企画が始まって2ヶ月たち、今はそんな彼も成長してきているな〜と感じることができます。

ブログだってクソつまらなかったけど最近ちょっと面白くなりました。

彼をそこまで育てたのはサロカリというつながりだけでできた関西まっちゃん教育部。

元々は全く別の人生を歩んできた年齢も性別も趣味も違う美容師が1人の男を指導してきたわけです。

 

 

ぜっっっったい思っているよりも大変だったと思います。

 

 

忙しい中集まったり、ラインでやり取りしたり、だめだと思うことは厳しく注意したり、飯おごったり、本気で向き合ったり。

 

 

何十個にもなったラインのノート。

 

 

それを見るとひとりひとりの真剣さが伝わります。

 

 

教えてもらうにしても、様々な人と接して様々な意見を聞いて…ってやってた松下自身もきっとすごく大変な思いをしていたと思います。

 

 

無事に2ヶ月やりきってくれて、教えてくれたオーナーさん達にも、辞めなかった松下にも感謝です。

 

 

ほんとにほんとにほんとにありがとうございました。

これからは僕も含む関東まっちゃん教育部が引き続きスタイリストデビューに向けて頑張る所存です。

後はまかせてください。

人は言い訳しない人を助けたくなる

この企画を通して1番の目標は彼にスタイリストになってもらうということです。

150日じゃ無理?

厳しい?

始める時にいろいろ言われました。

無理かどうかそれはわかりません。

なぜなら日本の歴史上まだ誰もやってないからです。

個人的に思うのが、できるかできないかをやる前に話すのは無意味だということです。

“やってみなきゃわからない”というのは何事にも言えることです。

もちろんある程度の予測はできます。

でも新しいコト、新しい挑戦に対しては予測すること自体ナンセンス。

だれにもわからないんです。

もし結果として無理だったとしても、デビュー初月に売上50万円いかなくても、何がどうなろうとも、無駄にはならない。

それまでの過程は経験として必ずプラスになり、今後の人生で活きてきます。

単純にやるかやらないか…ただそれだけです。

「でも……」「だけど……」

やる前にできない理由はいくらでも見つけることができます。

できない理由が1つでもあれば”やらない理由”になりえます。

「でも」「だって」

それらは言えば言うほど自分自身を小さく不自由にします。

「お金がないから」「時間がないから」「忙しいから」

それらはすべて”言い訳”と呼ばれるできない理由付けであり、逃げ。

できないかも…の末にやらないという事になったら、もうその人にチャンスはなくなります。

なぜなら“やらなきゃ絶対に結果はでない”からです。

できない理由を並べて、やりたい事をやらない人って割りとたくさんいます。

でもそれでもイイのかもしれません。

でも僕はあえて言いたい。

「松下みたいなただの何もできないニートにいろんな大人が一生懸命教える理由は、できない理由を探さずに”やる!”と本気で言うやつだから」

と。

そういう奴だから、助けようとする人が増える。

味方が多い人は絶対に成功する。

そして熱意とやる気があれば、大抵のことはなんとかなると僕は思うんです。

だってやる気があったらできない理由を一つ一つぶっ壊しにいくでしょう。

「お金がないからできない」のであればまず作ればいい。

資金調達するために何か始めればいい。

「時間がないからできない」のであれば何時間それに必要なのか考えればいい。

5分?1時間?1日?

それを作るために何かを辞めたらいい。

「でも」「だけど」「俺なんか」「いや無理でしょ」

言い訳を積み重ねれば重ねるほど理想の自分からは遠ざかります。

言い訳をすればするほど、やりたいことから逃げれば逃げるほど、どんどん不自由になっていくと僕は思います。




素直に若者を応援できるカッコイイ大人になってほしい

やりたい事を本気でやってても、やめたくなることもあると思います。

辛い思いも悔しい思いもすることがあると思うけど、だけどそれよりもっともっとたくさん感謝をするんだと思います。

同じコミュニティに所属してるとは言え、家族でも友達でも先輩でもない人たちにいろんな事を教えてもらったという事実を、感謝を、恩を、彼はきっと忘れないことでしょう。

一つ一つ、ひとりひとりに「ありがとう」を伝えきれずきっとモヤモヤするし、泣くこともあると思います。

だけどそういう経験をしたからこそ、いつか大人になった時に、余裕ができた時に若い世代にその伝えられなかったことや恩を返すような大人になってくれるんだと思います。

大人になると、若者の価値観とか概念を受け入れるのはなかなか簡単なことじゃないですよね。

大体過去の経験とかプライドなんてもんが若い世代を認めることを邪魔してしまいます。

俺らはこうだった、ああだった…と。

そうして新しい芽とかアイデアを潰すことはよくある話ですが、僕はそれになんの意義も感じてません。

恐ろしいスピードで変わる現代の世の中だからこそ、むしろちっさいヘンテコリンなプライドなんか捨てて柔軟に生きるべきだし、新しい時代を作る若者を積極的に認めるべき。

今の常識が少し後にはまるで嘘のようになってしまうのは、美容師だってどんな仕事だって例外ではないと思います。

だから過去に固執してプライドにしがみついて否定から入るような姿勢ってもうそこに価値が一切ないと僕は思っていますし、そういう大人であればあるほど時代に置いてけぼりにされてしまうように思います。

むしろ若者からこそ学ぶものは多いです。

僕も美容師の弟子がいるのですが、教えることですごく学ぶことが多いし、話すことで多くのことに気が付きます。

きっとサロカリの教育部のオーナーさんたちはみんなそうして変なプライドを持たず、違う価値観を認めて教える事をしてくれているのでホントすごいなと思います。

いつの時代もそうです。

若い人に一目置かれる人や慕われる人は、若い人を認めることができる人なんです。

これからの時代を作っていく若い人に慕われるということは、若い世代が作っていく新時代に必要とされるということです。

若い世代が嫌う人は…もう言うまでもありません。

もし何年か経って、松下が偉くなって、彼を慕う人もできたときに「俺の時代は…」「今の若者は…」とかなんとか言っていたら容赦なくぶっ飛ばします。

新しいことに挑戦し、素晴らしい人たちに助けられ、多くの経験を積んでいる今を宝物にするか無駄にするかはすべて自分次第。

カッコイイ大人に…。

君ならなれるよ。

 

美容師という職業は可能性に溢れているのかも知れない。生意気にもペーペーが美容師のこれからの働き方について200%本気で書いてみた。

ブログもなんか色々おもしろいこと書いてるので是非読んでみてください。

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