今日は美容室でカットを教えてきた話。
いよいよ1000人カット後の旅日記です。
前回の記事はバスキングについて書きました。
さてさて今回は…2015/6/26のことです。
1000人カットという節目を迎え、心機一転何かをするわけでもなく暇こいていました。
そんな時、1000人目にカットしたユキちゃんとその双子の姉のカヨちゃんが『髪染めてくんな〜い?』みたいな感じで言ってくれたのでカラーの薬を探しに行くことに。
広場はもう祭りの余韻もなく静まり返っています。
僕も普段自分でカラーしてるので、いろんな街で仕入れた薬がバックパックに入っていたのですが全然足りなかったんですね。
日本ではなかなかプロフェッショナル用の薬は手に入らないのですが、ヨーロッパを始め世界各地の都市部では普通に町中でプロ用を買うことができます。
WELLAというメーカーが世界的に多いようです。
スペイン語でメルカドと呼ばれる市場に行ってみました。
しかし探せど探せどそれらしきものは見当たりません。
町中にもそういったお店がなくて困っていたんですが、ふと思いついて美容室に行ってみることにしました。
フラフラ探しているといい感じに路地裏にある美容室を発見。
突撃です。
ガチャ
僕『オラ』
おばちゃん『オラ』
とりあえず挨拶をしてみました。
カラー剤を売ってほしいと言いたいのですが、スペイン語がよくわかりません。
話せないのに突撃してしまったのです。
英語を話してみても『はあ?』みたいな感じでちょい困ってたんですが、その時一人のお客さんが口をひらきました…。
『ちょべりばー!』
いやそんな訳ありません。
『ニホンジンデスカ?』
まさかの日本語で日本人ですか?と…。
なんの奇跡ですかね、日本語が話せるおばちゃんがお客さんだったようです。
事情を説明し、美容師さんに通訳してもらうとあっさりとOKが出ました。
客『あなた達どこでカラーするの?』
僕『え、ホテルですかね』
客『ここでやっていけばいいじゃない』
僕『え?いいんですか?』
客『いいのよいいのよ!』
と、謎の粋なはからいで急遽美容室を借りることになったのです笑
客『その代わり…この美容室の隣にある美容専門学校でカット教えてくれない?』
僕『え?マジすか?僕で良ければ全然』
ということで同時に先生も頼まれる事に…。
急展開すぎてよくわかりません。
とりあえずロングの女性を二人、ダッシュでカラー。
ちなみにこの時カメラを持っておらず写真がありません…残念だ。
その日はもう遅かったので、通訳してくれたおばちゃんに挨拶をして一旦宿に戻り、翌日の昼に出直すことになりました。
翌27日。
美容室に行くとまたあのおばちゃんが。
僕『あれなにしてるんですか?』
客『実は私ここで働いてるのよ』
どうやらお客さんではなくて、美容師だったようです(笑)
昨日の美容室の隣に案内されると、すでに生徒さんたちがお待ちかねでした。
いやーなんか緊張してしまう。
ボリビアのラパスでカットを教えに行ったぶりだ〜。
早速雑誌を手渡され、コレにしてくれ!と指定された。
通訳&カットモデルとして昨日のおばちゃんの娘さんが来てくれた。
彼女も日本語が話せて、ここの学生なんだとか。
聞いてみるとかつて10年くらい神戸に住んでいたのだと。
だから日本語が話せるのね…。
1003人目
ビフォーはこんな感じ。
バッサリとボブに切ります。
カット開始して、僕は日本語で話しながら切っていきます。
彼女は切られながら通訳するという感じでコンビネーションプレイです。
見てる人がわかりやすいように普段よりかなり細かく髪をわけとってベーシックなカットを。
そんなのもなんか久しぶり。
みんな真剣です。
ときより近くによってカットラインがどうだとか角度がどうだとか見てもらったり…。
ドライして…
かるーくブローして1人目完成〜
後ろ。
そして今度は2人目
1004人目
ビフォー
こんな感じです。
2人目も説明しながらカット。
彼女は結構癖っ毛で、段差がめっちゃ入ってたのでまとまらない感じだったんですけど、それを内巻きストレート的なアレに。
ストレートアイロンで伸ばします。
使いやすかった。
そして…2人目も完成〜
いやーしかしみなさん超がつくくらい真面目で良かったです。
僕もとてもいい経験させてもらって最高でした。
最後は生徒のみんなとハーレム状態で撮影。
おばちゃん先生たちともwww
みなさんに超お礼を行って美容室を後にしました。
日本の美容師とかよく『日本人の美容師が世界一』とかって言いますけど、僕はそんな事はないと思います。
こういう風に他国の美容師と話せば話すほどそれは思います。
日本人美容師の技術は日本人には最適。
だけど他の国では通用しないこともたくさんあります。
ペルー人に関しては日本人とかなり近い髪質なので話が早いですが、スペイン語がうまく話せないとなるとやっぱりカットは難しいものがあります。
コミニュケーションとれてこそできる技術というものであり、その点はペルー人美容師には逆立ちしても勝てないですね。
だから日本人美容師が世界一というのはないなーと。
確かに他の国の美容師は国家資格はないかもしれない。
だけどみんな情熱を持ってやっているも言う点では同じなんだなってこちらの美容師と美容学校に行ってみて思いました。
しかし楽しかった…
実は一人の生徒さんに温泉デートみたいなの誘って貰ったんだけど朝5時おきだとか言うから断っちゃった(笑)
来世でまたお願いします。
僕には次の目的地へ向かわないといけない予定もあった。
それは…
南米の神秘ガラパゴス!
また旅が始まる。
世界一周1000人ヘアカットの旅
2015/6/27
切った人→1004人・62ヶ国籍
世界一周→32ヵ国・438日目