ゼロ円で美容室経営は可能か?ホームレスがスマホを持ってる理由を知れば出来るようになる。

昨日ベトナムについた。

飛行機に乗っていてふと思ったことがあるからテキトーに書き留めておく。

現代ではLCCと呼ばれる安い飛行機がたくさん飛んでいる。

飛行機=高い

海外=高い

なんて時代はもうとっくに終わってる。

僕が見た中で過去最安だったチケットは佐賀→上海の片道チケットだった。

なんと900円。

9000円ではなくて、900円。

その代わり、LCCの飛行機にはいろんなものがない

通常飛行機に乗るとご飯がついてきて、ドリンクが飲み放題で、なんならビールまで飲めて。

映画も見れるし音楽も聞ける。

LCCには一切合切そういうものがない。

何かサービスを受けようと思ったらプラスで料金がかかる。

信じられないかもしれないけど、ブランケットを借りるのにも、一杯の水にもお金がかかる。

オマケに席も狭い。

航空会社は乗客に最低限のサービスのみ提供し、それ以外のサービスは切り売りしている。

グレードを上げたければ自分でお金を払って上げればいいという超シンプルなルールなのだ。

だけど乗客はそれに納得して乗っている。

日本→ベトナム行きの飛行機を今回僕たちは10000円でとったわけだが、例えばそれが片道30000円すると思い込んでる人がいるとしよう。

その人はベトナムに来るために3万円を貯める必要がある。

仮に月に1万円貯金できるくらいの収入だとしたら、3ヶ月はかかってしまう。

ところが航空券が1万円だったら毎月ベトナムに行ける計算になる。

※帰りのチケットと滞在費は思いっきり無視してるけどこれは例え話…

どちらがいいだろうか?

ご飯がついてきて、ドリンクも飲めて、映画も見れて席が少し広い飛行機を選ぶのか、何のサービスもない飛行機を選ぶのか。

これはサービスが有る無しの話ではない。

そのお金を貯めるために使う時間の話。

つまり、ベトナムに行くために1ヶ月働くのか3ヶ月働くのか、どちらを選択するか?という話。

僕ならもちろん1カ月を選択する。

なぜならその方が時間の節約ができるからだ。

実はこの考えこそが僕が実践している美容室経営と同じ考えだったりする。

お金をかけなければ失敗はない

多くの美容室経営者にビックリされるが、僕は月8日くらい休んだ上に1日マックス3人までしか予約を受け付けていない。

どんなに働いても1日6時間ということになる。

2人だったら4時間くらい。

今は他の仕事も掛け持ってるから、そこで出た利益で時間を確保して毎月2週間どっかの国に行ってるけど、他の仕事を一切してなかったとしても1日2〜3人も来てくれたらそれなりに生活ができてしまう。

なぜ?とよく聞かれるんだけど、答えは1つ。

お金が全然かかってないから

いわゆる経費とよばれるものがほとんどかかっていない。

美容室であげられる経費とは大体このようなもの。

家賃、光熱費、通信費、材料費、人件費、広告宣伝費、雑費、返済…

保険に入ってれば保険料もだし、通勤していれば交通費もかかる。

仮に1人雇用して毎月経費が100万円かかるやり方で自分の月収を30万円にしたいのであれば、単純に考えて130万円の売上が必要になる。

1人のお客さんが6000円払ってくれるとしたら、月に210人に来てもらう必要がある。

24日間働いたとして、1日平均8.7人。

それをアシスタントなのかスタイリストなのかわからないけど、2人でなんとかしていく。

ではもし経費が5万円で済んだとしたらどうだろうか。

35万円だけ売り上げればいいし、人も雇う必要がない。

6000円のお客さんだったら58人。

4分の1ですんでしまう。

当然かかる時間も大幅に減る。

もし1日5人ペースでやっていたらわずか12日で終わってしまう計算になる。

当然単純計算だからツッコミどころはあるにせよ、基本的には間違ってはいない。

なぜなら100万-130万も35万-5万も結果は30万だからだ。

経営の基本はただの引き算。

=のあとの数字が多く残ってればなんでもいいのだ。

多分気づいてると思うけど、僕は後者のやり方で美容室を経営している。

だから忙しくてお昼が食べれなかったということはオープンしてから1回もない。

とはいえ最初はそれでも多くの経費がかかっていたけど、やっていく中でどんどん減らしていった。

どちらがいいかは人それぞれだと思うけど、僕の理想は完全に後者だった。

圧倒的な時間の余裕ができたら心にも余裕ができたし、他のやりたい事もできるようになった。

たぶん20代前半の時の僕がこの記事を読んでも「意味わからん…」ってなった気がするけど、事実そういう生活を今している。

もう1つ考えるべきなのが、売上が100万円を下回った場合のことだ。

それを赤字といい、足りない分は自分の貯金から出していかないといけない。

口座の残高がゼロになったら終了ということになる。

でも経費がそもそも5万なら、仮に月の売上4万とかでもたったマイナス1万ですむ。

1日派遣で引っ越しのバイトでもすればOKだ。

実はお金をかけない経営は圧倒的に失敗が少ない。

ちなみにゼロ円で美容室経営はできる。

僕はまだそこまでは到達していないけど、本当にできる。

そしたら失敗のしようがない。




そのお金、本当に必要?

その経費は本当に必要なものなのか。

本当に毎月100万もかけるものなのか。

本当に広告をださないとやっていけないのか。

もっと言うと、本当に美容室は借金をしないと出せないのか。

実はそれは錯覚みたいなものなのかもしれない。

ベトナムも実際は1万円の飛行機で行けてしまう。

上海も900円で行けてしまう。

3万円も4万円も払う人はあえてそのサービスを受けたい人か知らない人のどちらかだ。

美容室経営でも同じようなことが言えないだろうか。

知らずにたくさん払ってしまってるかもしれないということ。

経費かけないことをサービスが悪い美容室だと思ってる人もいるかもしれないけど、意外とそうではない。

例えば飛行機にのるのをケチって歩いていくとなると話は全く変わってくるけど、飛行機に乗ることが本来の目的なんだとしたら、LCCでもそれは達成される。

ご飯をつけたり、映画を見る必要がないと思ってる人からしたら、それらのサービスがないことはイコール悪いにはならない。

つまり人による。

もっと言うと、これは日々の生活でも同じことが言える。

親元を離れて暮らしてる人はみんな経営者と同じことをやっている。

例えば給料20万なのに20万の家に住むやつなんかいない。

でも給料50万なら20万の家に住むかもしれない。

収入と支出をちゃんと計算している。

だなら最初に20万の家に住んで「よし、これから職を探そう!」なんていうのは順序が逆だし、誰もやらないと僕は思う。

もし家賃や食費や交際費がめちゃくちゃ高い生活をしてるとすると、1カ月がむしゃらに働いても働いてもお金がたまらない状況になってしまう。

そんな人ももしかしたら多いかもしれない。

じゃあ仮に…

家賃、光熱費がゼロになったとしたらどうだろう。

仕事のペースを落とすことができるし、がむしゃらにやり続けたとしたら貯金ができる。

ここまで読んだ殆どの人が「いや、家賃ゼロとか無理でしょ」と思うはずだけど、それは勘違いだと断言できる。

家賃ゼロも食費ゼロも実はやろうと思えばできる。

なんなら携帯代もゼロにできる。

頭の中で勝手に「家賃は払うもの」「食費はかかるもの」と思い込んでしまってるだけの話。

一昔前の人はみんな飛行機に乗るときに「機内食は出るもの」「ビールはただで飲めるもの」「映画は見れるもの」だと思ってた。

「だから飛行機は高いんだよね」とも思ってた。

つまり…

本当はなくても満足いくものに、ものすごく高いお金を払ってる可能性がある。

ということが言いたかった。

話を美容室経営に戻すと、実は同じように頭の中で勝手に「家賃は払うもの」「材料費はかかるもの」「広告費はかけるもの」と思い込んでしまってるだけだったりする。

最初から家賃20万の家に住んで「よし職探しをしよう!」みたいなのと同じで、最初からめちゃくちゃ経費をかけると万が一お客さんが来なかったらその時に焦る。

理想とする美容室、提供したいサービスをするために本当に必要なものだけ、必要な時に払えばいいだけの話。

LCCの飛行機と同じ。

なぜ世の中には広告費ゼロで美容室経営をしてる人がいるのか?

なぜ世の中には家賃ゼロで美容室経営をしてる人がいるのか?

なぜ世の中には材料費ゼロで美容室経営をしてる人がいるのか?

その人たちが特別な能力を持っているわけではない。

ただ思い込むことをやめて、やり方を変えた人たちなんだと思う。

実は物事ってすごくすごくシンプルだ。

時間とお金の使い道をシンプルに考える事ができれば、大体の事は上手くいく。

本当に。

僕はいろんな場所を旅して、いろんな人と会ってきたからそれに気がつくことができた。

【なぜホームレスがスマホを持っているのか?】

僕はその事実を知ったとき驚愕した。

そしてその人と話し、理由がわかった時にがらっと考えが変わった。

人は誰でも時間も心も余裕がある生活ができると教えてもらった。

一方でこの世には何でもかんでも所有したがる人がいる。

高い飛行機に乗りたくてわざわざ乗る人もいる。

その人からしたらそれが”必要”というだけの話で何もおかしなことはない。

だからサービス提供する側でもある美容師は、できることならLCCより高い飛行機を販売するべきだと思う。

これは矛盾ではない。

経費が少なくても、サービスや価値を落とさないことは実際にできる。

どうやって?と思うかもしれないけど、答えは簡単だったりする。

長くなったので、それはまたの機会に書こうと思う。

今日は「経費はゼロ円にできる。思考を変えれば」ということを書きたかっただけだった。

具体的なやり方は人によるからここでは説明するのが難しい。

そういえば日曜〜火曜にかけてオンラインサロン、サロカリになんか15人くらい入ってくれたんだけど、そちらで経営・フリーランスについて学ぶグループを一昨日作った。

こういう話もメンバーとも議論出来たら良いなと思う。

長くなってしまったけど、飛行機に乗っていて感じたことでした。

ベトナム上空の海。キレイ。

ああ、ホームレスになろうかな。

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