美容学生やアシスタントの考えに美容師や経営者がどう対応すべきなのか?すごい変化を感じた夜。

昨日は福岡に行ってきました。

今日は札幌です。

どちらも美容業界についての様々な情報とサロカリの活動内容や実績などを話す無料の説明会です。
その会に1人の美容学生さんが来てくれました。

U29という若者ライングループにも入ってくれていて、夜サロカリメンバーと一緒に飲み会があったので誘ってみました。

彼はウーロン茶です。

最近ライングループで美容学生と話す機会はあるのですが、リアルに会って話すことはなかなかなかったので新鮮な感じでした。

話してていろいろと感じたことを書いてみようと思います。

美容学生が目指すもの

僕は今年29歳なので、学生時代は10年前になります。

みんなそうだと思うけど”美容学生”と聞くとその頃の自分と照らし合わせてしまうと思います。

ですが正直言って今と昔はまったく別の世界だと思います。

例えば美容学生のうちに経営者やスタイリストと一緒にご飯に行くなんてのは逆立ちしても無理だったわけです。

手段がなかった。

でも今はSNSでいくらでも繋がることができ、ダメ元でもいいから「会いたいです」とメッセージ送ってみたって良いわけです。

デジタルネイティブ世代である今の10代の人たちはSNSを本当にうまく使います。

先日行った中日美容学校の先生によると苦手とする生徒もいるそうなのですが、少なくとも僕らの学生時代よりは当たり前に使ってる人が圧倒的に多いわけです。

インターネット人口が1億人を突破し、今は誰もが”ネットやSNS”の恩恵をうけることができます。

「何歳のときにその恩恵を受けたか?」がポイントです。

僕は20代です。

年代別で思考、収入、興味、環境、付き合う人、家族などなどとりまく条件が変わっていきます。

その歳、その歳で感じることは必ず違い、その時にネットとSNSがあるかないかでかなり結果はちがってきます。

さっき書いたように美容学生と美容室オーナーが同じ空間でフラットに話すことなんてなかったわけです。

いろんなことに興味があり、いろんな不安がある10代でネットがある今の若者と“なかった僕ら”では20代、30代の過ごし方も変わってきます。

つまり何が言いたいかというと、ネットがあることでスタート地点がどんどん前にいってるということです。

気になる美容師をフォローして情報を得たり、検索して必要な情報を手に入れて、さっさとやり始めちゃう人が増えています。

10年前はスタート地点が早かった人=通信で高卒とかで働いてる人、だったと思うのですが、今はすごく多種多様な印象です。

スタート地点が早くなる。どう対応していくか?

以前【高校生たかふみくん×新卒1年目フリーランスすずきくん】のセミナーをうけに行ったときにもそれをすごく感じました。

新卒1年目でフリーランスなんてあり得なかった。

高校生でセミナーやるとかあり得なかった。

そーゆーのはもっと大人になって初めてできるものだと思ってました。

実際僕はフリーランスになったのが25歳、セミナーやり始めたのが27歳。

20歳ころの時なんてまったくそんなことをは考えられませんでした。

みなさんもそうだったと思います。

でもデジタルネイティブ世代にはそれが出来ちゃうんです。

twitterで呼びかけ、人を集められちゃうんです。

すごくないですか。

昨日話した美容学生さんはこんなことを話していました。

【就職は考えてない】

【美容師アカデミーで教育を受けたい】

【福祉美容師になりたい】

1年生の男の子です。

10年前にこれらの選択肢はあり得なかったです。

【イケてるサロンに就職】

例外もありますが、基本的にこの一択だったと思います。

今学生が就職先に求めるのは【かっこいい】【おしゃれ】よりも【給料がちゃんともらえる】【休みがしっかりある】など福利厚生面。

超現実主義といえると思いますが、それはズレているのではなくどちらかというと【カッコよければきつくても良い】という感覚のほうが一般社会からするとズレていると感じます。

ですがそれが当たり前で育ってきた僕ら世代以上の美容師からはなかなか理解できないものだとおもいます。

でも時代は変わってきてるし、新しいタイプの美容師が生まれてくるんだ…と学生と話すと本当にすごく感じます。

けど彼は悩んでいました。

「卒業後にアカデミーで技術を習得したとして、その後どうしたら良いですか?就職すべきですか」と。

例えばもし就職したとして、そこのオーナーが「3ヶ月でスタイリストになれるアカデミー」を認めてくれるのかどうかで話は変わります。

残念ながら、4年も5年もアシスタントやってきた人や今もそうしてスタッフを育てている人であれば無理だと思います。

なので彼にアドバイスしたのは「自分のやりたいことが決まってるなら、それだけに集中して他のことはやらなくてもいいんじゃない?」ということ。

アカデミーに行って集中的に学んで早く活躍したいという思いは間違ってないし、福利美容師やりたいならそれは素晴らしい目標です。

例えば福祉美容師としてカットだけしかしやいのであれば取り扱うカットを学ぶべきだと思います。

今1年生なら在学中にレッスン受けたっていいし、それこそアカデミーに行くなり、サロカリでやってる個人レッスンという選択肢以外に「SNSでコンタクト取って聞いてみる」なんてやってもいいわけです。

週末タダでタオルとか掃除とかの雑用するから夜カット教えて…とか。

考えればいくらでも出てきます。

卒業と同時に福祉美容師としてやり始めて、空いた時間は1000円カットや派遣美容師をしていろんな経験をすればいいと思います。

カラーを学ぶ必要が出てきたと思ったら学べばいいし、パーマを学ぶ必要が出てきたら学べばいい。

就職しなきゃ学ぶこともできなければ美容師としても認めてもらえないなんて言うのはやっぱり今の時代にはあってないのだと思います。

生き方も働き方も多様化しているなかで道を1つにする必要はなく、クネクネ生きていってもいいし、実際話してみるとそう望んでる学生が多いことに気がつきます。

“さっさと始めちゃう”という学生が増えてきてるということはキャリアのつみかたが変わってきます。

20歳で就職、24歳でスタイリスト、30歳で店長…

みたいなキャリアの積み方ではなく、20歳でスタイリスト、21歳でフリーランス独立、22歳でサロン開業なんていうのも大いにありえます。

スタートラインの前倒しが起こってる中で、そういう考えを否定するよりも僕は協力して行くほうがいいと思っています。

技術を教えるという仕事にもなるし、もし在学中にどんどん学んで技術を身に着けて、どんどんセミナーやったりネットを使って知識を身に着けてくれたら卒業と同時に即戦力になってくれるのであればむしろメリットも大きいです。

最初にも書きましたがデジタルネイティブ世代はSNSの使いこなしが半端じゃないです。

正直言ってそれだけでどんどんお客さん呼んじゃう人もいると思います。

あり得なかったことが普通に今起こってます。

否定から生まれるものは何一つとしてなく、押し付けは可能性を壊してしまうことになります。

免許ない状態であれこれやっちゃマズいかもですが(通信制はOKだから働いてもいいのかもだけど…)、教わるぶんには免許なんか関係ないですしね。

すごい時代が来てるなと本当に思います。

これから札幌でも美容師さん達にお話してきます。

セミナー&無料説明会の参加希望の方は↓から詳細見れますので見てみてください。

あー北海道さむ。

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